ヴェルティ寝室1 シーンテキスト
ヴェルティ
「んっ、ふぅぅ、んぁあ……はぁ、はぁ……っ」
寝台の帳を掻き分けて中を覗いた俺は、
そこに身を横たえていたヴェルティの姿に唖然とする。
普段身にまとっている衣服のほとんどを脱ぎ去った彼女は、
露わにした胸の先端と股間に這わせた手を動かしながら、
胸郭が上下するほどに荒い喘ぎを繰り返していた。
ヴェルティ
「はぁ、はぁ……お、王子……っ。
来てくれたのね……んっ、ふぁ、ぁはぁぁ……っ」
自らの身体に愛撫を施しながら、
ヴェルティはやるせない表情で俺を見上げる。
ヴェルティ
「んんっ……お、お願い、王子、
た、助けて……あっ、ぁあっ、ふぁぁ……っ」
普段はそっけないヴェルティが、
切なげな喘ぎを漏らしながら俺に助けを求めるなど、
尋常のこととは思えなかった。
既に彼女の研究室を訪れた理由も忘れ、
俺は眼前の女悪魔召喚士の痴態を極力見ないように努めながら、
何があったのかと訊ねる。
ヴェルティ
「はぁ、はぁぁ……さっき……んっ、ぁ……、
ま、間違って……淫魔の一種を召喚しちゃったの……。
もう……んぅっ……そいつは追い返したんだけど……」
ヴェルティ
「で、でも……ふぁあ……そいつの術のせいか、
身体の芯が、疼いて……んっ、こ、ココが熱く……んんぅっ」
そう言ったヴェルティの指が、
濡れて張り付いた下着にくっきりと浮かんだ
割れ目を上下に撫でさする。
どうすれば治るのかと訊ねると、
ヴェルティは信じられないほど顔を赤く染めて呟いた。
ヴェルティ
「……か、完全に鎮めるには……ふぁ、あぅぅ……っ、
雄の精を……んんンッ……直接子宮に、注ぐしか…………」
馬鹿な、と思わず呟くと、
すがるように俺を見上げるヴェルティの瞳から
涙が次々と溢れ、頬を伝った。
ヴェルティ
「うぅぅ……お願い……王子……っ。
このままじゃ私……研究にも何にも
手がつかなくなる……んんぅ……っ」
ヴェルティ
「はぁ、はぁッ……ふぁ、あ、あぁんっ……。
もう……んンっ……王子しか、頼れる人がいないの……っ」
苦しげに胸を上下させるヴェルティの懇願に、
俺は応じる覚悟を決めた。
まだ十分な硬度に達していない男根を取り出し、
下着をずらして露わにしたヴェルティの秘部に
その先端をこすり付ける。
ヴェルティ
「ひゃっ……ふぁ、あッ、はぁあぁ……っ。
だ、ダメぇ……んふぅっ……じ、焦らさないで、
早く……んんンっ……い、挿れてぇ……ッ」
一秒でも早い結合を望むように、
ヴェルティは腰をもどかしげに波打たせる。
挿入できる硬さまで至ると、
俺は肉棒の先でふくよかな秘唇を左右に割り、
薄紅色のぬかるみの奥に誘われるままに侵入した。
ヴェルティ
「んンッ!? ん、んぅぅんんンンッ……ッ!」
押し返すような弾力を突き抜けた瞬間、
ヴェルティの美貌に明らかな苦痛の色が浮かぶ。
俺は純白のシーツに垂れ落ちた破瓜の証に驚愕し、
初めてだったのか、とヴェルティに訊ねる。
ヴェルティ
「そ、そんなこと……んぅぅッ、言ってる場合じゃないの。
早く……んぁ、あぁぁ……早く、射精してぇ……っ」
震える声で言いながら、
ヴェルティは寝台に膝を立てて足をつっぱり、
さらに奥への挿入を求めるように腰を押し付けてくる。
その表情があまりにも痛々しくて、
俺は大丈夫なのかと彼女に確認する。
ヴェルティ
「ひぅぅッ……い、痛いわよ……っ。
初めてなんだから……痛いに……んンッ……決まってる……」
ヴェルティ
「で、でも……んぁあ、アッ、あぁ……ッ!
この疼きが……はぁぁっ……続くよりはマシよ……ッ!」
ヴェルティ
「あぁッ……やっと、奥、届いたわ……っ。
ハァッ、ハァッ……お願い、王子……。
欲しいの、貴方の精液……んあぁッ、い、一番奥に……ッ」
その懇願が、彼女の心から発されたものでないことが
無性に悲しかった。
不本意な形で純潔を散らさざるを得なかったヴェルティに、
せめてそれが辛い記憶にならないようにと、
最大限の誠意と技巧とを尽くすことを心に誓う。
手始めに、と俺は
彼女の細いおとがいを指先で上向きにさせ、
小ぶりで瑞々しい唇を自身のそれで優しく吸った。
ヴェルティ
「ふぁ、ん、んむぅっ……ちゅ、ん、んちゅぅ……」
驚いたように目を丸くしたヴェルティだが、
やがてその瞳を薄く閉じ、
挿し入れられる舌に自らの舌で応じ始めた。
ヴェルティ
「ぁ、ふぁ、んんっ……ちゅる、れる、れちゅ……、
ちゅぱっ……ふぁ、はぁ、はぁあッ……」
ヴェルティ
「や、なに、これぇ……あぁぁ……キス……しただけで、
アソコ、ジンジンして……ふあぁッ……あ、熱っ……」
妖艶な姿態にそぐわぬ、初々しい少女のような反応に、
根本まで咥えこまれた愚息が興奮に身を膨らませていく。
ヴェルティ
「ひゃあンッ……ま、また……んんッ、膣中で、大きく……っ。
ね、ねえ、でそうなの? 出そうなんでしょう?」
顔を上げて接合部を覗き込もうとするヴェルティに、
再び唇を重ねて静かにさせる。
ヴェルティ
「んむぅっ……ん、んちゅ、れちゅ、れるぅ……っ。
ぷぁ、ぁ、んぅ……くちゅ、レロ、れちゅる……」
ヴェルティ
「……ぷあぁッ! ハァ、ハァっ……。
や、だ、めぇ……い、イジワルしないで、早く射精してぇ……」
口ではそう言いつつも、
ヴェルティはさらなる口づけを求めるように
切なげな表情で舌をこちらへ伸ばしている。
その舌を水音を立てて強く吸い立てると、
そのまま顔を下に向け、まろやかな膨らみの中央で
ツンと上を向いて自己主張する桃色の乳頭を口に含む。
ヴェルティ
「ひゃあぁンッ! や、ひゃめっ……ん、んんんンン~~ッ!
おっぱい吸っちゃ……や、あ、ああぁあんッ!」
予想以上の反応に興奮し、俺は硬く尖った乳首を
吸い、ねぶり、転がし、甘噛みして丹念に愛する。
ヴェルティ
「や、ダメ、揉んじゃ……あ、ふぁあ、あぁあアン……ッ!
な、なんで……ふぁあっ、そんなこと、するのぉ……っ?」
感じているヴェルティが可愛いからだ、
と俺は半ば冗談まじりに答え、
直後にその答えはあながち嘘でもないなと思う。
刃のように冷たく鋭い普段の表情も魅力的ではあるが、
快楽に緩み始めた今のヴェルティの顔は、
額に入れて飾っておきたいほどに愛らしかった。
ヴェルティ
「え……か、可愛い……?」
一瞬、ヴェルティの表情から
一切の険しさが消えたような気がした。
しかし、次の瞬間には
真っ赤に上気した顔をぷいと俺からそむけ、
ふてくされたように口先を尖らせる。
ヴェルティ
「……そ、そういうの、いいからぁ……っ。
早く……んんっ……精液、膣中にちょうだい……」
自身の乳房が揉まれて歪むさまを、
恥ずかしくてたまらないといった視線で眺めながら、
ヴェルティは本日何度めか知れぬ懇願をする。
俺は頷きを返し、
先程より熱を増した膣内からぬるりとペニスを引き抜くと、
再びそれをゆっくりとヴェルティの内部に埋め込んでいく。
ヴェルティ
「あぁあ……来る……んぁあ、ま、また……クるぅっ!
王子ので……ふあぁ、あっ……膣中、拡げられてるぅ……っ」
口を大きく開けて恍惚の溜息を漏らすヴェルティに安堵し、
蕩けるような媚肉の熱さを味わいながら、
狭い膣道にペニスを何度も出し挿れさせる。
ヴェルティ
「んふぁ、あっ、あぁあ、はあぁあぁぁ……っ。
や、ダメ、ダメぇ……んんっ……。
そんな、ゆっくり、動かれたらぁ……ひゃ、あぁん……っ」
ヴェルティ
「あぁあ、ダメ、もぅ……んんンンン……ッ!
初めてなのに……ふぁ、あぁあんっ……、
気持ちよく……んふぅッ……なっちゃうぅ……ッ!」
普段の彼女からは想像もつかないほど甘い声音と、
互いの性器が擦れ合うぬちゅぬちゅという淫音に、
更なる昂ぶりを覚え、刺突をより激しいものにしていく。
ヴェルティ
「ひゃあぁんッ!? や、そ……んンッ! 激し……ひぁあッ!」
ヴェルティ
「ダメぇッ、も……んふぅんんッ!
そんな、奥ばっかり突いちゃ……んぁ、ああぁあンッ!
私、も……んンッ……気持ちよすぎておかしくなっちゃうぅッ!」
生来の体質なのか、それとも淫魔とやらの仕業なのか。
ヴェルティは初体験とは思えないほど激しくよがり、身悶える。
にわかにうねりを強め始めた膣道に射精感を煽られ、
思わず腰を引いてその波をやり過ごそうとした直後――。
ヴェルティ
「んぁあっ……お、お願い、おうじ……んんっ、
そのまま……ああぁ、な、ナカに射精してぇ……っ!」
ヴェルティのすべらかな両脚が腰に強く巻き付くのを感じ、
俺は逃げ場を失ったことを悟る。
だが、身勝手な思い違いかもしれないが、
彼女の瞳がいつになく優しげな色を湛えているように感じた俺は、
寝台に手をついて上体を倒し、抽挿を加速させていった。
するとヴェルティは、こちらの意図を察したかのように
腕を伸ばし、俺の胸にひしとしがみついてきた。
ヴェルティ
「王子、おうじ、おうじぃぃ……っ!
ナカ、射精して、いっぱい……んあぁ、アツいの、奥に……ッ」
全身を可能な限り俺に密着させ、
切なげな声音で訴えるヴェルティ。
そんな彼女に対する温かな感情が総身に満ちると、
出口を求めるようにして
情愛が腰奥から竿の先へと駆け上がっていった。
ヴェルティ
「ひぁあッ! アッ! ぁああぁあぁア~~ッッ!!」
ヴェルティはあらん限りに背を反らし、
悲鳴のように甲高い嬌声をあげる。
ヴェルティ
「んぁあ、あっ、ああぁ……アツい……んんンッ!
あぁッ、まだでて……んぅンッ、お、おうじ……っ」
ヴェルティ
「やぁぁ……またビュルって……んんん……ッ、
もぅ、じ、充分だからぁ……ふぁ、あっ、あぁあ……っ」
最奥の小部屋を満たし、
溢れた雄汁が逆流して結合部の隙間から漏れ始めても、
愚息は尚も物足りないと言わんばかりに欲を吐き出しつづける。
全てを出し尽くしてもなお、
両の腕と脚とでしがみついているヴェルティに苦笑しつつ、
俺は彼女を抱き起こして互いにしばし身を寄せ合った。
ヴェルティ
「はっ、はぁっ、はぁっ……」
荒い息を持て余したまま、
ヴェルティは熱っぽく見つめてくる。
しかし、俺が口づけを施そうとして顔を寄せると、
彼女は急に我に返ったかのように目を見開き、
羞恥に頬を赤く染めてぷいと横を向いた。
ヴェルティ
「い……一応お礼は言っておくわ。
貴方のおかげで、淫魔の術に侵されていた
身体の疼きがだいぶ治まったみたい」
ヴェルティ
「……当然よね。
おなかの中、パンパンになるくらいに
熱いのたくさん射精されたんだから……」
ヴェルティ
「私、初めてだったのに……」
不平を言うような口調で漏らすヴェルティだが、
その細い腕と脚は、離れまいとするかのように
俺の身体に強く巻き付いて離れない。
そのことを指摘すると、
彼女は取り繕ったように眉を逆立てて俺を見上げた。
ヴェルティ
「な、なによ……別にいいじゃない」
ヴェルティ
「……それとも、私みたいなのに抱きしめられるのは嫌?」
そんなわけないだろう、と俺は笑い、
きっかけは成り行きだったとはいえ、
初めての相手を務めさせてもらえて光栄だと伝える。
すると、平たく潰れた乳房越しに、
ヴェルティの心臓が大きく脈動しはじめたのが
俺の胸に伝わってきた。
ヴェルティ
「……ふ、ふん。
なら、もう少しだけこのままでいさせてよね」
ヴェルティ
「どう見えてるかはわからないけど、
私だって、血の通った人間の女なんだから」
ヴェルティ
「……だから、
初めてを捧げた相手のことを、
身体で覚えておきたいのよ……」
俺の耳をくすぐるかのようにそう囁くと、
しばらくの間は離れるつもりはないと宣言するかのように、
ヴェルティは俺の肩にそっと顎を乗せたのだった。