クラマ寝室3 シーンテキスト

クラマ
「ふふっ……馬に乗るのは貴重な体験よな」

クラマ
「何しろ余には天狗の翼があるゆえ、
馬の背にまたがるなど、これまでにないことだったからなぁ」

――天狗の里、クラマの私室。

クラマは馬ならぬ、俺の腰の上にまたがって、
いきり立った肉棒をその膣奥まで、すっぽりと飲み込んでいた。

クラマ
「しかし良い眺めよ。愛しきうぬを組み敷いているとは、
これを絶景と言わずして何と言おうか」

クラマ
「しかしどうしてかの?
王子のおち○ぽ殿は、普段より勢いがないようだ」

それもそのはずだった。

今日の俺は、クラマの里帰りに付いてきたのであり、
この場所は彼女の屋敷なのだから。

クラマを溺愛する彼女の父君にこの行為を知られれば、
俺はここから生きて帰れないかもしれないのだ。

クラマ
「――そういうものかの?」

クラマ
「なれば王子よ、余に名案があるぞ」

クラマは膣口で肉棒の付け根をきゅうきゅうと締め付けながら、
ぴん、と人差し指を一本たてて、

クラマ
「余とうぬの子を作れば良いのだ」

――何?

クラマ
「我らの愛し子が生まれるとなれば、
父上は大喜びするに違いなかろ?」

クラマ
「孫じゃ世継ぎじゃと、
里をあげてのお祭り騒ぎになるに違いないぞ♪」

そんな簡単な問題なのだろうか……。

確かにクラマとの間に、俺達の子を授かることが出来るなら、
それはとても嬉しいことではある。

だが彼女の父が、そう簡単にこの行為を許してくれるとは――

クラマ
「ふふっ、問答無用――だっ♪」

こちらの迷いをよそに、クラマは豊かな尻を震わせて、
腰を前後に、上下にと振り始めてしまう。

あまりに柔らかすぎる膣道による奉仕は、
肉棒を一瞬で硬く、大きく変貌させ、
俺の迷う心を一息に吹き飛ばしてしまった。

クラマ
「ほれ、王子も実は余とせっくすしたかったのではないかぁ♪」

クラマ
「んぅっ、し、しかし……なんだ、その……。
ひぁあっ、うぬ、いつもより大きくないか……っ?」

隠れてこの行為をしているという、
そんな背徳感が愚息に力を与えているのは確かだろう。

されどそれ以上に、クラマが積極的に、
俺との交わりを求めてくれていること自体が、
腰の奥に宿った劣情を高めてくるのである。

クラマ
「んぁあっ、そうか……ふふっ……♪
つまり余に襲われて、嬉しいのだな……?」

否定してまで意地を張る必要もあるまいと、
少しばかり照れながら頷き返してみせると、
クラマも頬を赤く染めたまま、嬉しそうに微笑んで、

クラマ
「きゃぅっ……んぅっ、ふふっ。
余も……余も嬉しいぞ、王子よ♪」

クラマ
「今夜は……ひぅっ、
めいっぱい、気持ちよくしてやろうぞ♪」

クラマはその宣言に違わず、きつく肉棒を締め付けつつ、
亀頭を膣の最奥で受け止めたままに腰を前後に動かしてきた。

抽挿というよりも、むしろ擦り上げられるような感覚に、
こちらの意志とは無関係に腰が跳ねてしまう。

クラマ
「きゃぅうっ……♪ ふふっ、王子もっ……んうぅっ!
余を責めるつもりだな……?」

責めるつもりはなく、
あまりの心地よさに腰が跳ねただけだった。

しかしクラマはそんな事情など知らぬ様子で、
にんまりと楽しそうな笑みを浮かべて、

クラマ
「なれば……余も容赦はせぬぞぉ……?」

クラマ
「それっ……んぅっ、それそれっ♪
うぬの弱点はよぉーく知っておるのだぞぉ♪」

――ッ!!

膣肉できつく肉棒を締め付けたまま、
クラマは一切の容赦なく、勢いよく腰を上下に動かし始める。

彼女との数多の交わりによって
より深くなった身体の相性ゆえに、
俺の劣情は強制的に引き上げられていき――

クラマ
「おぉ……びくびくしておるなぁ……♪
もしやイってしまったのかの?」

クラマの問いに、俺は何と返したのだろうか。

真っ白に染まった意識の中で、
ただ股間から生じる快感の脈動だけが、俺の全身を満たしていた。

間違いなく射精してしまった、
それもクラマが果てるより早く。
そんな後悔に苛まれていると、クラマはからからと笑って、

クラマ
「よいよい、構わぬ構わぬ」

クラマ
「王子が一度や二度の射精で満足するとは思っておらぬからな♪」

――何?

確かに、肉棒は未だ硬さを保ったままではあるが、
そんな連続で射精するのは――

クラマ
「問答無用、と言ったであろう? そーれっ♪」

――ッ!?

クラマは徐々に萎え始めていた肉棒を、
再び膣肉全体で扱き上げ始めた。

愛液と、出したばかりの精液が混じり合い、
クラマの秘所からは淫靡な水音が響いてくる。

クラマ
「んぅぅっ! ふぁ……ふあぁあっ♪
王子……んふふっ、王子よ、初めてを捧げた時の仕返しだ♪」

クラマ
「あんなに何度も……んぅぁああっ、
達した……のはぁ……っ、ひぁっ、初めてだったからなぁ♪」

クラマ
「王子にも連続絶頂……味わわせてやろうぞ……?」

先程達したばかりの愚息は、
あまりにも苛烈すぎる快感によって一気に臨戦態勢となり、
クラマの膣肉責めを必死に耐えしのいでいる。

だが過敏になりすぎた性器に生じるのは、
もはや射精など超えた、暴力的な気持ちよさであった。

クラマ
「ひやぁああっ……!!
王子っ、王子のおち○ぽがっ、暴れてぇ……っ!?」

腰が暴れるのは、限界を超えた快楽から逃げ出そうという、
生命の危機に際しての反射的なものだった。

しかしクラマは、俺の両肩を押さえつけ、唇を重ねてきて――

クラマ
「ん……ちゅっ……ふふっ、逃さぬぞ王子。
いつも気持ちよくしてもらっておる、
その礼をせねばならんからなぁ……っ♪」

ここ最近、毎夜気を失うまで絶頂させているのを、
もしや根に持っていたのだろうか。

クラマは実に楽しそうに俺の顔を見つめながら、
腰の動きを更に加速させていった。

クラマ
「あっ、あぁあああっ、やぁッ、んやぁああ……ッ!?
これっ……んぁあっ、
余もっ、余も果てて、しまいそう、だ……っ」

クラマ
「王子っ……王子ぃ……っ!!
うぬを好いておるぞ……誰よりも、何よりもっ、
世界よりもうぬのことが好きなのだ……っ!!」

クラマ
「ひぁあッ、んぅっ、んやぁあぁあああッ!!
王子っ、一緒にっ、ひぁあッ、一緒にイって……ッ」

クラマ
「ひにゃっ、あぁああっ、んやぁ――ッ!!」

クラマの激しい絶頂は、
そのまま膣口の収縮となって肉棒へ伝わり、
俺は強制的な二度目の射精に導かれる。

精巣が空になってしまいそうな快楽の嵐の中、
俺達は強く互いを抱きしめあっていた。

クラマ
「……はぁ……はぁ」

クラマ
「……はぁ。
……くっ。今夜も上手くいかなんだか」

……上手く、いかなかった?

クラマは何か企んでいたのだろうか。

クラマ
「……いつもいつも、何度も果てさせられ、
先に眠るというか、気を失うのは余の方よな?」

クラマ
「王子にいつも寝顔を見られるばかりで、
王子の寝顔を眺めながら眠れぬのが口惜しくて、口惜しくて」

クラマ
「ゆえにの、今夜は王子を快楽責めにしてやろうと思ったわけよ」

……そんな苛烈な企みをしていたのか。

しかし俺の寝顔を見たいというのなら、
俺より早く起きれば良いだけではないだろうか?

何しろ、ここ最近はずっと、
寝所を共にしていたのだから。

クラマ
「…………うっ」

クラマ
「早起きはな、早起きは……その……天狗には難しいのだ」

クラマの父君は、毎朝日が昇る前から、
庭で剣の稽古に励んでいるというのに?

クラマ
「……うぅ。うー! うー!」

クラマ
「王子のばかっ、王子のいけずっ、王子の……王子の、えぇとっ」

クラマ
「……くっ」

クラマ
「むぅぅぅ……むー」

クラマ
「むー! むー!」

クラマ
「むぅぅ……」

良い言い訳が思いつかなかったのだろう、
クラマは俺の胸板に顔を埋め、
ぐりぐりと額を押し付けてくる。

そうして俺達は、いつものように他愛もない話を交わしながら、
ゆっくりと眠りに落ちていったのだった……。

クラマ
「――むにゃ……すぅ……すぅ……。
王子……これから先もずっと……余の隣におるのだぞ……♪」