フィリス寝室1 シーンテキスト

フィリス
「ほんとに……帰るまで我慢できないのか?」

薄暗い夜の境内の一隅で俺に抱き締められてたフィリスは、
腕の中で、小さくそう呟いた。

――夏祭り。
東の国の風習の一つである祭りに
俺とフィリスは参加していたのだが……。

浴衣姿のフィリスの可憐さに魅了された心は、
いつしか色欲の穢れに染まっていたのだった。

フィリス
「……でも……誰かに見られたら……」

彼女の言い分は最もだ。

だが、既に下腹部の肉棒は尖りに尖り、
抱き締めるフィリスの身体に、
その膨らみを押しつけていた。

フィリス
「んっ……もう、こんなに……大きくして……」

フィリス
「そんなに……私の浴衣姿が、気に入ったのか?」

ああ、と彼女の言葉を肯定しながら、
俺はゆっくりとフィリスの胸元を開けさせていく。

フィリス
「んっ……ふぁ……ぁ……、
だめ……だよ……乱暴に脱がしちゃ……んっ……」

胸を弄られる感触に甘い息を吐きながら、
フィリスの手がゆっくりと愚息のあたりに置かれる。

フィリス
「王子は……じっと、してて……」

言いながら石畳に膝をついたフィリスは、
器用に、衣服から俺のペニスを取り出した。

フィリス
「ふぁ……やっぱり、王子の……大きい……」

興奮からか、羞恥からか。
フィリスの頬は可憐に赤らんでいる。

そして、彼女は肉竿に手を添えると、
瞳を閉じてゆっくりと亀頭に口付けをしていく。

フィリス
「ちゅ…………ふぅ、ん……ちゅぅ……」

戦場で見せる勇敢な彼女からは
想像もできないほどの優しいキス。

それが自分の穢らわしい箇所を慰撫しているかと思うと
狂おしいほどの興奮が総身に満ちていった。

フィリス
「……れろ……れろぉ……ん、ぁ……」

気づけば、彼女の温かな舌先が
敏感な部分を舐め始めている。

フィリス
「ちゅっ……れろ……れるぅ……はぁ、ン……」

少しぎこちないが、
彼女らしい丁寧な奉仕に
愚息がピクンと喜びに跳ねる。

フィリス
「んふぅっ……ちゅっ……ちゅるっ……、
ペロ……れろぉ……ふぅ、ん……はぁ……ぁ……、
あ、あんまり……ピクピク、させないれよぉ……」

閉じていた目蓋が開き、
上目遣いでフィリスに注意される。

フィリス
「これじゃあ、うまく……はぁ、ぁ……、
舐められない……だろ……?」

ならこうして固定すればいい、と
腰を突き出して彼女の小さな口の中へと愚息を押し入れる。

フィリス
「――ふむぅっ!?
んぅ…………ん、んむぅ……っ!」

困惑しながらも、それが俺の望みだと分かると、
フィリスは何とか受け入れようと
精一杯に口内での奉仕を開始する。

フィリス
「んふぅ……じゅっ、じゅぷ……ぢゅぴ……」

緩慢な所作で前後に顔を動かしながら、
肉棒を丹念に磨き上げるフィリス。

初めて寝室に呼び出した時、
剣を抜いて俺に打ち込んできた過去を知っているからこそ、
これほどまでに従順となった彼女を愛おしく思ってしまう。

フィリス
「じゅるッ……んっ、んふぁ……ちゅぷるっ……」

彼女の動き一つ一つが、
例えようも無いほどの快感を生み、
腰元からぞわぞわと背筋を駆け上がっていく。

フィリス
「ぢゅぷるっ……ちゅっ……じゅるるっ……、
ぷぁっ、はぁ……はぁ……ねぇ、王子……、
我慢……ひないで……だしちゃって、いいんだからな……?」

フィリス
「それに……ちゅっ、じゅるるっ……はやく、しないと……、
はぁ、はぁ……アンナさんに……見つかっちゃう……
かもしれない、から…………だから……」

肉棒を咥え、
上目に懇願するフィリスを前にして、
性的な征服欲が満たされていくのが分かる。

見れば、彼女の口から零れる淫液が、
慎ましやかな胸へと垂れ落ちて、
これ以上ないほどに艶やかにフィリスを彩る。

フィリス
「んっ、じゅぷっ、じゅずっ……だひて……、
ちゅぷっ、ぢゅるるっ……んっ、んふぅっ……、
おうじ……気持ちよく、なっへ……ちゅぷっ、ぢゅぷるるる……!」

もう少し彼女からの奉仕を味わっていたかったが、
強烈な吸い上げに根負けするようにして、
溜まりすぎていた欲望は一気に彼女の口内へと飛び出ていった。

フィリス
「――んんんぅっ!?」

突然の射精に驚くフィリス。

ピクンと身を震わせて当惑する、その様が見たくて、
射出のタイミングを伝えなかった俺が悪いのだが、
彼女は懸命に喉を動かして、精液を飲み下そうと試みる。

フィリス
「んっ、んくっ……んく…………んふぅぅ………」

フィリス
「………ぷ、ぁ……ハァ、ハァ……すごい量……、
こんなに溜まってるなんて…………」

男根から口を離し、
口端に付着した粘液を手で拭うと、
フィリスは俺へと言葉を投げかける。

フィリス
「でも……これで、スッキリできた……よね?」

問いかけと共に、微笑みを向けるフィリス。

こちらの身勝手な欲情に対しても、
こうして誠実に応えてくれる彼女が、
どこまで愛おしかった。

だからだろうか。

失せたはずの情火が再び内奥で燃え上がり、
俺はひざまずく彼女を押し倒してしまった。

フィリス
「――え? ちょ、ちょっと……王子!?」

困惑するフィリス。

けれど剣士として鍛えてきた心身は、
すぐに冷静さを取り戻し、彼女に状況を理解させる。

フィリス
「……最後まで……したいんだね?」

すまない、と彼女の首筋にキスをしながら囁く。

フィリス
「謝らないで……」

彼女が、俺の頭を優しく撫でる。

フィリス
「……私も……王子と、最後まで……したい、から……」

フィリス
「普段は、こんなふうに……二人きりになんて、なれないし……」

フィリス
「それに……もう、身体……熱くなって……」

フィリス
「……だから……」

フィリス
「ちゃんと……最後まで……して?」

そうして俺たちは、美しい満月が浮かぶ夜空の下で、
互いに唇を深く重ね合わせながら、
淫らに火照った身体を強く抱き締め合うのだった。