晴着の花姫ロゼット寝室1 シーンテキスト

ロゼット
「はむ……ちゅぷ……」

年が明けたばかりの、冬の朝。

やけに気持ちの良い、温かな感触のおかげで、
俺の目覚めはすこぶる好調だった。

ロゼット
「……ふぁ……ちろちろ……ちゅぷ」

――気持ち良い、温かな感触?

その出処は、間違いなく愚息からだった。

いったい何が起きているのかと、慌ててシーツを取り払うと、

ロゼット
「ふぁ……王子、おはようございます」

そこには、俺の股間に顔を埋め、
とろけた表情で肉棒に口付けるロゼットがいた。

確か昨夜は、夜遅くまでふたりで話し込んでしまったせいで、
途中で寝息を立て始めてしまった彼女に
腕枕をしてやりながら眠ったはずなのだが……。

ロゼット
「ふふ……恋人さんたちは、
こんな風に殿方を起こしてあげると聞いたことがあったので、
ちょっと挑戦してみちゃいました」

ロゼット
「あっ、お、王子と恋人になりたいとか……うぅ、
そ、そういうことじゃ……えーっと、
その……なくもないですけど、えっとえっと……」

ロゼットにそんな知識を吹き込んだ者には、
後でたっぷりと説教をしてやらねばなるまい。

ロゼット
「ともかくですね、ひめはじめです!
ひめはじめをしましょう、王子」

――姫始め。
それは確か東の国の文化の名前だったか。

ロゼット
「はい、年が明けて最初の、
えぇと、その、えっちなことを、ひめはじめだと言うそうで……」

ロゼット
「白い鎧の騎士さんが持ってた本には、
確かそんな風に……書いてあったんです……」

ロゼットとの交わりは、初めてではない。

だが、性の知識が偏ったまま成長するのは、
きっと彼女の為にならないだろう。

どうにか正しい性知識を身に着けさせてやりたいものだが――

ロゼット
「だから王子、私に任せてくださいね……?」

ロゼット
「あむっ……ちゅぷ……ちゅるる……ちゅぱ……」

ロゼットは俺の制止の声を聞かず、
再び肉棒を咥えこんでしまった。

ロゼット
「ちゅぷ……ちゅるる……。
ふぁふ……またおっきくなりました……」

ロゼット
「きもひ……いいれすか……?
わたしのおくち……きもちいい……でしゅか……?」

気持ちよくないはずがなかった。

憎からず想っているロゼットが、
俺の性器に口付けをし、舌で刺激してくれているのだ。

この状況を気持ちよく感じないのなら、
そんなものは俺の肉棒ではない。

ロゼット
「ふふっ……よかったぁ……。
ちゅっ……ちゅる……ぷぁ……ちゅぷっ……」

ロゼット
「あっ……さおの部分も、しこしこ、した方がいいんですよね」

ロゼット
「しこしこ……ちゅっちゅ……んん……ちゅるっ……」

俺がどうロゼットを止めたものかと悩んでいる内に、
彼女は小さく柔らかな手で、愚息をしごき始めてしまった。

ロゼット
「こう、れすよね……?
ふふっ……黙っていてもだめですよ……?」

ロゼット
「王子のお顔……気持ちよさそうですもの……」

ロゼット
「あむっ……ちゅぷ……ちゅるる……じゅぷっ……」

ロゼット
「あとは……えっと……そうだ、
ちゅーって吸ってあげると良いのですよね……?」

――今、そんなことをされたら、

ロゼット
「ちゅっ、ちゅるるるっ、じゅぷ……ぢゅるるっ」

ロゼット
「ちゅぴっ、ちゅぷ……ぷぁあっ!?
び、びくんってなりました……!?」

ただでさえ、ロゼットの懸命な奉仕を堪えるのに必死だったのだ。

こんな状況で、吸引まで加えられてしまっては、
俺に抵抗など出来るはずもなかった。

だが、幸いなことにロゼットは、
肉棒が跳ねたのに驚いて行為を止めてくれたようで――

ロゼット
「うぅ、威嚇されても負けませんよー!」

――何?

ロゼット
「あむっ、ちゅぷ……ぢゅるるっ、ぢゅるっ、ちゅぷぁっ」

ロゼットは両手で肉棒を包み込み、
再び懸命に、口腔奉仕を始めてしまう。

その勢いは先程よりも速く、熱のこもったものであり、
俺の精巣は、容易くその関門を突破されてしまった。

ロゼット
「ぢゅぷっ、ぢゅるるっ、ぢゅりゅっ、ちゅぷるっ!」

もはや、負けを認めるしかなかった。

俺の精液は、まったく歯止めの利かないままに、
ロゼットの小さな口の中へと勢いよく解き放たれてしまう。

ロゼット
「んぅぅ……っ!?」

ロゼット
「んっ……んくっ……んっく、んっく……んん」

ロゼット
「ふぁ……のんじゃいました……」

ロゼットはしばし、驚いた表情をしていたが、
やがてとても嬉しそうな笑顔に変わり、

ロゼット
「えへへ、王子のこと、気持ちよくできましたよ♪」

――今後は、間違った知識を覚えぬよう、
俺自らが、性の勉強に付き添わねばなるまい。

そんなことを密かに決意しながら、
俺はしばし、ロゼットの頭を撫で続けたのであった。