新春の癒し手イーリス寝室1 シーンテキスト

遠く窓の外では、未だ酒宴を催す者達がいるのか、
微かな歌声と、笑い声が聞こえてくる。

それらの音に混じり、寝室の中を満たしているのは、
イーリスのほのかに荒い吐息と、小さな水音だった。

イーリス
「ちゅっ……ぺろ……。
……あっ、王子の、またぴくんってなりましたよ?」

裏筋に舌先を、薄い唇を這わせながら、
イーリスは悪戯めいた微笑みを向けてくる。

着崩した着物とあいまって、彼女の表情は酷く扇情的に映った。

イーリス
「……私の舌が気持ちいいから、ですか?」

イーリス
「ふふ、でもだめですよ?
ちゃんと私の中で果ててくれないと……ひめはじめになりません」

東の国の者達に聞いたのだろうか、
彼の国では柔らかく炊いた穀物を新年に初めて食す日が転じて、
新年初めての交わりを、姫始めと称する様になったのだという。

つまり、中に入れて欲しいということかと問うてみると、

イーリス
「せ、せっかく良い雰囲気なんですから、
もうちょっと上品に進めましょうよ、王子……」

イーリス
「けれど……はい。
今は一年の節目という大事なお祝いの期間ですから。
王子に……抱いてもらえたら、素敵な思い出になるなぁって……」

イーリスの頬が赤く染まっているのは、羞恥のせいだろうか、
あるいは自身の言葉とこの行為に興奮している為だろうか。

イーリス
「ですから、イく時にはちゃんと私の中で……。
今は王子のおち○ちんを、元気にする時間なんですよ?」

そうは言うものの、
愚息は既に限界近くまで張り詰めてしまっている。

彼女の熱に浮かされた様な表情と、舌先の奉仕により、
小さな刺激であっても、すぐに暴発してしまいそうな状況なのだ。

イーリス
「えっ……? そんなはずないですよ……?」

イーリス
「だって、王子に抱いてもらう時には……、
私のお腹が壊れちゃうんじゃないかっていうくらい、
大きくなるじゃないですか」

イーリス
「だから……まだまだ、大きくなりますよね……?」

イーリスは真剣そのものといった表情で、
亀頭に指先を添え、撫でさする。

肉棒はそんなに変幻自在なものではないのだが、
と肩をすくめてみせるも、イーリスはゆっくりと首を横に振って、

イーリス
「そんなことを言いながら……、
ほら、ぴくぴくって……だんだん大きくなって……」

イーリス
「ちゅっ……ぺろ……んちゅ……」

肉棒に指先を這わせながら、
イーリスは亀頭に口付けの雨を降らせてくる。

甘い刺激が先端部分からじわりと腰の奥に広がり、
性交とは全く違う、手探りの様な快感が伝わってきた。

イーリス
「れろ……んちゅ……ちゅるっ……。
あっ……王子、透明なのが、出てきてますよ……?」

イーリス
「気持ちいいって……ことですよね……?」

イーリス
「で、でも、イっちゃだめですよ。
私の中に入るまで……ちゃんと我慢していてくださいね」

我慢してと言いながら、
イーリスの指先は鈴口からカリまでを、
往復しながら撫でさすり続けている。

柔らかく繊細な刺激であるが故に、
すぐに果ててしまうことは無いだろう。

しかし、土台を固めていくような小さな快楽の連続は、
腰の中心に、着実に熱い疼きを刻み込みつつあった。

イーリス
「あっ……また大きく……。
王子のさきっぽの部分……ぐぅって膨らんで……」

イーリス
「んちゅっ……あむっ……ぢゅる……れろ……」

イーリス
「王子のお汁……おいひぃ……れす……♪
ちゅるっ……れろ……ぢゅるる……っ」

イーリスの口内に迎え入れられた亀頭には、
彼女の吐息の熱さと等しいぬくもりが降り注ぐ。

指先の刺激とは異なる、ねっとりとした熱が、
否応なしに興奮を高めていった。

イーリス
「ぢゅるっ……んっ……れろっ……ぷぁっ。
あ……あれ……王子のお汁、どんどん出てきますよ……?」

止め処なく先走りが溢れ出すのは、
射精を堪え続けているが為に他ならない。

イーリスにそう伝えてみるが、
彼女はよく分かっていない様子で首を傾げて、

イーリス
「もう、ダメですよ?
今は王子のを大きくする時間なんですから」

イーリス
「それに、出してしまったら、
また小さくなってしまいますよね……?」

爪の先が、叱るかのように亀頭を突付く。
そんな小さな刺激すら、暴発の危険を徐々に高めていった。

イーリスはとろけたような瞳で、
肉棒を見つめながら、再び口を開いて、

イーリス
「だから……まだまだ、我慢してくださいね……あむっ……」

イーリス
「ちゅるっ……れろ……ぺろっ……。
ぢゅるるるっ……ぢゅるっ……んんっ……れろっ……」

イーリス
「ぢゅるるるっ……ぢゅっ……んぅっ!?」

尿道の奥から、精液を吸い上げるかのような吸引が加わり、
我慢しきれずに腰が跳ねる。

イーリス
「けほっ……もう、じっとしていてくださいね……?
そんなに急かさなくても、私が気持ちよくしますから……」

イーリスの中に突き入れようとしたわけではなく、
反射的に腰が振るえただけだったが、
彼女はそれを、刺激が足らないが故だと誤解したらしい。

イーリスは小さな口を精一杯に開いて、
亀頭を飲み込むように覆いかぶさり、

イーリス
「んぐっ……ぢゅりゅっ……ぢゅるるるっ……れるるっ」

イーリス
「んちゅっ……ぢゅるっ……ぢゅるるるるっ!」

果てるなと言ったその口で、
イーリスは精液を絞り取るかのような刺激の波を、
間断なく与え続けてくる。

これを我慢しろというのは、不可能に等しい難題だった。

イーリス
「ぢゅるるるっ……れろっ……んぅっ……ぢゅるるるるッ!!」

亀頭を包み込む熱い舌が、
ここに精液を出して欲しいと招いているようにすら思える。

腰の奥にぐるぐると渦巻く快楽は、出口を求めて荒れ狂っていた。

イーリス
「ふぁあっ……んぐぅっ……!?」

肉棒に血流が流れ込み、
その大きさが一回り膨れたことが見ずとも分かる。

イーリスは目を見開きながらも口を離さず、
今度こそとどめを刺すかのように肉棒を深く飲み込んで、

イーリス
「んぐっ……ぢゅるるるっ……んぅぅぅっ!?」

喉奥の刺激があまりにも心地よく、
イーリスの吸引に応えるように、
濁流のような勢いで精液が解き放たれた。

イーリス
「んぅぅ……んくっ……んくっ……こくん……」

イーリスは肉棒を口に含んだまま、
恨みがましい視線をこちらへ向けつつ精液を飲み干していく。

イーリス
「ぷぁっ……もう、我慢してくださいって言ったじゃないですか」

イーリス
「……えっ? まだ、出来る……ですか?」

イーリス
「…………さ、さっきより、大きい、ですよ……?」

イーリスによって磨き上げられた肉棒は、
射精した直後とは思えない程にいきり立っている。

彼女の繊細な奉仕と、普段とは異なる状況によって、
愚息の興奮は、収まるどころか更に高まっていた。

イーリス
「……じゃ、じゃぁ……ひめはじめ、します、か?」

今更のように、恥ずかしそうな表情でそう述べるイーリス。

初めて交わった時の気恥ずかしさ、
その感情を思い出したかの様に、
俺達は頷き、苦笑を交わしあったのだった。