年賀の着衣始 鬼刃姫寝室 シーンテキスト
鬼刃姫
「ちゅる……ちゅぷ……」
――やけに、股間が温かい。
まるで暗闇の中、
愚息にだけ太陽の光が注いでいるような心地よさに、
徐々に意識が覚醒していく。
鬼刃姫
「あっ……ようやく起きた?」
聞こえてきたのは、小さな水音と、
鬼刃姫の涼やかな声だった。
彼女はシーツの下からもぞもぞと顔を見せると、
少しだけ悪戯めいた笑みを見せて、
鬼刃姫
「もう、先に寝ちゃうなんて酷くないかな」
鬼刃姫
「せっかく今夜はあてとふたりきりなのに……」
俺達はつい先程まで、
鬼刃衆と東の国の者達を交えた巨大花札大会に興じ、
その後も夜遅くまで宴会を続けていたのである。
皆が酔いつぶれ、静かになり始めた頃、
俺と鬼刃姫は宴会場を抜け出して、
こうして王城の寝室へと戻ったのであった。
鬼刃姫
「普段はあんなにお酒に強いのに、
今夜はすぐにぐぅぐぅ眠り始めちゃうんだから……」
――それで、俺の股間に悪戯していたのか。
鬼刃姫
「えへへ、正解」
鬼刃姫
「でもちょっと悔しくて……あむっ……ちゅぷ……」
鬼刃姫
「ちゅる……ぺろ……。
あてが隣にいるのに眠っちゃうってことは、
あてより睡眠の方が大事ってことでしょ……?」
そんなことはなかった。
だが、抗いがたい睡魔というものも存在して――
鬼刃姫
「うぅ、やっぱりあてよりお布団がいいんだ」
いや、だから――
鬼刃姫
「王子はあてじゃなくて、お布団と出撃しちゃえばいいんだ」
だから、どうしてそうなるのだ。
鬼刃姫は拗ねた表情のままで、
しかし唾液に濡れててらてらと輝く肉棒を、
片手で勢いよく扱き上げてくる。
いったいどれだけの時間、
彼女は眠っている俺の肉棒をなめていたのか。
こちらの精巣は既に発射体制に入っており、
気を抜けば即座に、精液を暴発してしまいそうな状況であった。
鬼刃姫
「――なんてね?」
鬼刃姫
「えへへ、困ってる王子も可愛いから、
ちょっとからかってみただけだよ」
心臓に悪いからかい方もあったものだ。
鬼刃姫は悪びれた様子もなく、
小さな唇で亀頭に口付けて、
鬼刃姫
「王子のね、色んな顔が見たいんだ」
鬼刃姫
「あての知らない王子の顔、王子のしてきたこと、
王子の好きなことや嫌いなこと……」
鬼刃姫
「王子のことを、もっともっと知りたい」
鬼刃姫
「あての今年の目標はね、
王子のことをもっと知ることなんだよ」
俺のことを更に深く知りたいという、
彼女の気持ちは正直に嬉しいものだった。
だが、鬼刃姫は何故か、とても不敵な笑みを浮かべて、
鬼刃姫
「だから、今夜はいっぱいイかされた時の王子の顔を、
いっぱいいっぱい、あてに見せてね?」
――何だと?
その言葉をしっかりと理解する前に、
鬼刃姫は容赦なく俺の肉棒を咥え込んでくる。
手指の動きだけでも破裂しそうだった俺の亀頭に、
再び陽光の如きぬくもりが、最上級の心地よさを伴って襲来した。
鬼刃姫
「んっ……じゅるる……ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅぱっ」
鬼刃姫
「んふふ……きもひよさそうな顔してりゅ……ちゅぷっ、
ぢゅるるっ……ちゅぷっ、ちゅるるっ、ちゅぷぱっ」
こちらが抵抗しようとすると、
鬼刃姫はその有り余る膂力の欠片だけで、
俺の脚を抑え込み、更なる口腔奉仕を追加してきた。
鬼の持つ破格の握力。
それを繊細に制御して緩急を付ける手の動き、
そしてねっとりと絡みつく舌の動きが、俺の肉棒を翻弄する。
鬼刃姫
「んっ……ふぁふ……ほらほら、
今夜は何度もいっぱいイかなきゃいけないんだから、
ささっとせーえき出しちゃってもいいんだよ?」
鬼刃姫
「じゅるるっ……ちゅぷっ……。
あてのおくちの中に……出しちゃっていいんだよ……?」
扇情的な言葉の数々と、とろけきった鬼刃姫の表情が、
早く降伏してしまえと、
俺の股間に語りかけてくるかのようだった。
事実、彼女の口の中は抗いがたい心地よさに満ちており、
亀頭の先から生じた快感は、全身を駆け巡り、
指先にまでその痺れを伝えてくるのだ。
鬼刃姫
「王子苦しそう……ちゅるっ……ぺろ……れるるるっ、
我慢しなくていいんだよ……?
あてが全部飲んであげるから、ほらほら……♪」
…………ッ!!
鬼刃姫は亀頭に指先を引っ掛けるようにしながら、
左手の動きをさらに速めてくる。
唾液という潤滑液を得た彼女の手は、
もはや奉仕という枠を超え、
半ば快楽拷問に近しい気持ちよさを、肉棒にもたらしてきた。
鬼刃姫
「我慢は身体によくないらしいよ?
ほらほら、ね、王子。ぴゅっぴゅしちゃお?」
鬼刃姫
「あむっ、ちゅぷっ、ちゅるるるっ!
れるる……ぢゅぷるっ、ぢゅるっ!」
鬼刃姫
「おうじっ……んっ、れるるっ、じゅぷっ!
おうじのせーえき……あてに飲ませて……?」
もはや、これが限界だった。
鬼刃姫の激しすぎる口腔奉仕によって、
精液の堰はいともたやすく決壊し、彼女の小さな口の中へと
おびただしい精液を解き放ってしまった。
鬼刃姫
「んぷっ……んんっ、んっ? んぅぅっ!?」
敗北感と心地よさに揺られながら、
止まらない射精の脈動を感じていると、
不意に鬼刃姫が呻き声を上げ、俺のふとももを叩いてくる。
鬼刃姫
「んー!! んぅー!! んッ!! んぷぁっ!?」
名残惜しくも脈打った、最後の一射を顔面に受けながら、
鬼刃姫はじぃ、とこちらを睨んできて、
鬼刃姫
「も、もう! 王子ったら出しすぎぃ!!」
鬼刃姫
「はぁ……あてで気持ちよくなってくれたのは嬉しいけど、
こんなんじゃ一晩中保たないんじゃないかなぁ……」
ぷくっと頬を膨らませる鬼刃姫に、
苦笑と共に謝罪しつつ、
頭と角を、優しく撫でてやることにする。
鬼刃姫
「あっ、誤魔化してる気がする……」
鬼刃姫
「んー……まぁいっか。
何しろ今夜はまだまだ始まったばかりだからね」
鬼刃姫
「王子、楽しいひめはじめにしようね?」
鬼刃姫の不敵な笑みには、
最初の頃よりも温かな色があるように見える。
そうして俺達は、極めて長い性の一夜を、
ふたりで過ごすことになったのだった。