一途な武王姫アリス寝室2 シーンテキスト
アリスが寝室を訪ねてきたのは、
城内がひっそりと静まり返った夜更けだった。
アリス
「思いもしなかったです……。
こんな夜遅くまで、私を待っていてくれるだなんて」
愛らしい衣服を淫らに乱したアリスを、
背後から抱きかかえる。
柔らかに波打つ髪が、
ふわりと甘く、鼻腔をくすぐった。
アリス
「……来てくれる気がした、ですか?」
アリス
「もう……私が来なかったら、
もしかして、ずっと起きてるおつもりだったのでは?」
そうは言いながらも、
アリスはこうして、寝室を訪ねてきてくれたのだ。
アリス
「一緒にチョコを食べながら、
王子様も今、同じ気持ちだったらいいなぁ、
……なんて、私も思っていましたから」
数刻程前、共に食べた、
アリス手製のチョコレートの味を思い出す。
甘く苦いチョコレートを食べながら、
アリスも俺を求めてくれていたのか。
アリス
「今すぐ王子様に抱きついて、ぎゅーってしたいって、
たくさんキスもして欲しいって……それから……えぇと……」
アリス
「いっぱい……王子様に愛して欲しいなって」
アリス
「お昼間からえっちなことを考えていたのが、
私だけじゃなくて、王子様もだったんですから、
ふふ……とっても嬉しいです」
未だアリスと繋がってはいない、
秘所の入り口に触れているだけの愚息に、
ひたりと、彼女の蜜液がしたたってくる。
それに応える様に、
肉茎は、さらにその硬さを増し、反り返った。
アリス
「王子様の……かっちこちになってますよ……?」
そう言うアリスの秘所も、普段以上に潤って、
交わる瞬間を心待ちにしているかのようだった。
アリス
「……本当に、楽しみにしていましたから」
微かに熱を帯びたアリスの言葉に応えるべく、
綻んだ膣口に己をあてがう。
アリス
「んっ……王子様の……あったかい……」
アリスの媚肉も、彼女の興奮を示すかのように熱く火照り、
触れ合った肉棒の先端を、柔らかく包み込んでくる。
アリス
「いっぱい……王子様を、感じさせてくださいね……?」
短く肯定の言葉を述べて、
抱え上げていたアリスの身体を、ゆっくりと腰の上に着地させる。
アリスの乳房の柔らかさに勝るとも劣らない、
緩やかな優しさを以て、
張り詰めた肉棒は彼女の体内に収まっていった。
アリス
「ひぅっ……あぁぁ……王子様が……なかに……っ」
アリス
「あっ……奥まで……広がって……んぅっ……」
アリスは己の下腹部に手を添えて、
感慨深そうに吐息を漏らす。
アリス
「えっちって……すごいですよね……。
好きな人の身体が、自分の中に入っちゃうんですから」
アリス
「お腹のなか……奥の方まで、
王子様が……ひぁ……撫でてくれて……いるみたいで……」
アリス
「えへへ……なんだか、どきどきします」
アリスの言葉どおり、ふたりが繋がりあったのだと示すように、
彼女の中に収まった肉棒を、ゆっくりと動かしてやる。
突き上げるというよりも、馴染ませるように、
アリスの身体を気遣うように。
アリス
「ふぁあっ……んっ……うぅぅ……。
王子様の……なかで、動いて……ひぁあっ……」
アリス
「んぁああっ……ふぁっ……んんっ……!」
ゆっくりとしか動かしていないというのに、
アリスの膣肉はひくひくと震え、
愛らしい唇からは、押し殺すような喘ぎが零れる。
アリス
「だ、だって……王子様のおち○ちん……、
とても優しく……ひぁあっ……撫でて、くれるから……」
アリス
「こ、こんな風にされたら……あぁぁっ……、
嬉しくて……どきどきって……ひぁああっ!」
その言葉が嘘ではないと示すかのように、
アリスの膣口は、きゅう、と肉棒を締め付けてくる。
甘い刺激は、素直に快感へと変換されて、
愚息から全身へと、愛のささやきの様に伝わっていった。
アリス
「ああぁっ……と、溶けちゃいそう……です……っ」
アリス
「王子様ぁ……っ……私……もっと……っ」
――もっと?
アリス
「もっと……一緒に溶け合いたいです……。
境目が分からなくなるくらい……ひぁあっ、
めちゃくちゃに……とろとろに……してほしいです……」
アリス
「一晩中……ずっと……
王子様に、めいっぱい愛してほしいです……」
支配欲や獣欲ではない、庇護欲でもない、
もっと甘く、大切な感情が、アリスの言葉によって焚き付けられる。
肯定を述べる代わりに、首筋に口付けをひとつ落として、
下から突き上げる動作に力を込めていった。
アリス
「ひぁああぁ……ッ!!
王子様ぁ……あぁああっ……んやぁああっ!!」
アリス
「いっぱいください……王子様とつながってるって……っ
王子様に愛してもらっているって……
私に教えて……ひやぁっ……教えてくださいぃっ!!」
ホットチョコレートの様に、
とろとろになったアリスの膣道を、かき混ぜるように突き上げる。
アリスの全身は、甘い菓子めいて俺の欲求をくすぐってくる。
腰の奥に灯った疼きに従うままに、
抽挿の速度を際限なく上げていった。
アリス
「んきゃぁああっ、ひやっ、ふやぁあああッ!!
王子様ぁ……っ! 好き、大好きです……ぅやぁあっ!!」
抽挿を繰り返す度に、
甘い髪の香りがふわりと踊り、劣情を煽る。
アリスの身体をもっと味わいたい、
声を、香りを、ぬくもりを、あらゆるものを味わいたいと、
望むままに、幾度も肉棒を膣奥へと打ち付けた。
アリス
「ひぁあっ……王子様っ……おうじ、さまぁ……ッ!!」
アリス
「おかひく……なっちゃいます……っ!!
こんな……あぁああぁッ……王子様の、気持ちよすぎてぇッ!!」
普段の快活なものとも、
互いに拳を交え、鍛錬をする時とも違う、
乱れたアリスの声と姿が、否応なしに射精への欲求を高めていく。
ぐるぐると渦巻く快楽が、
腰の奥で、いつの間にか破裂する間際にまで迫っていた。
アリス
「ふやぁあッ!? 王子様の……大きく……っ、
んやぁっ……あぁっ、ひやぁああぁあッ!?」
俺の愚息が大きくなったのか、
アリスがきつく締め付けてくるのか、
もはやどちらが正解なのかは互いに分かっていない。
射精直前の極まりきった快感を抑え込みながら、
アリスの柔らかな媚肉の中に、己を刻み続ける。
アリス
「ひやぁああんッ!! わ、わたし……もう……っ!!」
アリス
「イ、イっひぇ……イって……いいれすか……?
王子様ぁ……私……イってもいい……ですか……?」
短い肯定の言葉を伝えると、
それを引き金にしたかのように、
アリスの膣口が、痛いほどに肉棒を締め付けてくる。
アリス
「あっ……も、もう……ぅや……ひやぁああ……っ!!」
アリス
「イっちゃいます……王子様ぁ、私……イっちゃ――ッ!!」
アリス
「あぁ――ッ!! ――ッ!!」
声にならない嬌声、
そしてびくびくと脈打つアリスの膣肉の感触を前にして、
もはや快楽に逆らうことなど出来るはずも無かった。
アリスの最奥、子宮の奥へと、
叩きつけるが如き勢いで、精液を解き放つ。
アリス
「ぁ……ひや……ぁぁ……」
残響のような快感が、未だに全身を満たしている。
アリスも同様なのだろう、
俺に背を預けたまま、甘く可愛らしい吐息を漏らしていた。
アリス
「…………あっ」
心地よいぬくもりを味わっている最中、
不意にアリスは、何かを思い出したかのような声を上げる。
どうしたんだ、と問うてみると、
アリスは心底恥ずかしそうに、頬を真っ赤に染めながら、
アリス
「バレンタインのプレゼントは私です、
――って、言い損ねちゃいました……」
随分と深刻そうに、けれどどこか可笑しそうに言うアリス。
互いに苦笑を漏らしながら、
俺達は、しばしの間、互いのぬくもりを感じあっていたのだった。