ヴルム寝室1 シーンテキスト
ヴルム
「王子ー! 今日こそ戦ってもらうからねー!」
ノックもなしに扉があいたかと思うと、
ソファでくつろいでいた俺めがけて
一人の小柄な少女が猛然と突進してきた。
とっさのことに反応しきれず、
その直撃を受けた俺はずるりとソファからずり落ちる。
ヴルム
「ふふん……この程度の不意打ちも避けられないなんて」
ヴルム
「王子は強いって皇帝から聞いてたけど、
聞いてたほどじゃないみたいだねー♪」
床に仰向けになった俺に馬乗りになると、
帝国軍内でも指折りの実力者である竜人の少女――ヴルムは
勝ち誇ったように眼下の俺を見下ろした。
白の帝国と王国は現在協調路線にあるため、
その関係を少しでも崩さぬようにと、
俺は俺と戦いたがる彼女の挑戦を度々退けてきた。
そのツケが回ってきたらしい。
俺は苦い諦念とともに嘆息すると、
これから俺をどうするつもりだと頭上の少女に訊ねる。
ヴルム
「ふふ、そんなの決まってるでしょ?
王子が戦いたくなるまで、王子のことを苦しめてあげるんだー♪」
楽しげにそう言いながら、ヴルムはなにを思ったか、
俺の腰の上で自らの腰を上下に躍動させはじめた。
ヴルム
「ふっふーん♪ 重い? 重いでしょー?
ヴルムは筋肉があるから、見た目よりも重いって
サーベインによく言われるんだぁ♪」
無邪気に笑いながら俺を『苦しめる』ヴルムだが、
俺の腰の上で軽快に腰を振る姿を見ていると、
どうしても彼女の意図とは別のものを連想してしまう。
彼女の股の間の柔らかな丘が、
ちょうど俺の股間に当たっているのも反則だった。
ヴルム
「――ひゃうっ!?
な、なにこれ……?
ヴルムのアソコに、なんか硬いのが当たってるっ!」
それは……と俺が言葉を濁すと、
にやりと細まったヴルムの瞳に好奇の光が宿った。
ヴルム
「王子ぃ~、さては、アタシになにか隠してるでしょー?」
ヴルム
「にへへ~、見せて見せてー!」
待て、と俺が言ったのと、
ヴルムが俺のズボンを下ろしたのとがほぼ同時だった。
ヴルム
「わわっ!? なにこれなにこれぇ!?
こんな黒い棒みたいなの、アタシのアソコにはないよー?」
ぶるん、と大きくしなって天を仰いだ勃起に、
ヴルムは興奮したように目を丸くして手を伸ばす。
細い指が無遠慮に胴回りを掴み、
その冷たい感触に思わず俺はうめきを漏らした。
ヴルム
「おぉーっ、なんかすっごく硬いよー?
ねぇねぇ王子、これって筋肉?」
似たようなものだ、と俺は答え、
しかしまだ硬くなりきった状態ではないことも
自身の名誉のために言い添える。
ヴルム
「へぇ~、もっと硬くなるんだぁ。
それで、もっと硬くなるとどうなるの?」
興味津々といった様子で俺の回答を待つヴルム。
俺はソファに座り直して暫し黙考したあと、
もっと硬くなれば、自信がついて戦いたくなるのだと告げた。
ヴルム
「そうなのっ!?
じゃあもっと硬くなればアタシと戦ってくれるんだね?」
ヴルム
「よーし!
じゃあ、ヴルムが王子のこれ、もっと硬くしてあげるっ♪」
そう宣言すると、
ヴルムはソファに座る俺の前にひざまずき、
そそり立つ剛直を再び手で握った。
そのままなんのためらいもなく、
醜怪な肉の棒を軽快な手つきでしごきはじめる。
それがなにを意味するのかを知らないはずのヴルムだが、
その手は予想外に絶妙な力加減で愚息を可愛がり、
早くも甘い痺れが竿の根本に溜まりはじめる。
ヴルム
「わぁ……すごいすご~い! どんどん硬くなってるぅ♪」
ヴルム
「え、なんでやり方が分かるのかって?」
ヴルム
「んー、よくわかんないけど、こんなやり方で合ってるの?」
ヴルム
「さっきアタシの体がここに擦れたら硬くなったから、
こうやって擦ればいいのかなぁって思ったんだけど……」
すごいな、ヴルムは天才だ、と褒めそやしながら
俺はヴルムの胸を覆う衣服を中央に寄せ、
両脇から小ぶりで可愛らしい乳房を露出させた。
ヴルム
「きゃっ!? お、王子ぃ、なにするの?」
こうすればもっと早く硬くなるのだ、と俺が伝えると、
おぉ~、とヴルムは感嘆を漏らし、
ヴルム
「ホントだー! またさっきより硬くなってるぅー!
ってことは、アタシと戦いたくなってるってことだよね?」
ある意味ではな、と俺が意味深げに微笑むと、
ヴルムはぱたぱたと尻尾を左右に振って嬉しさを表現した。
ヴルム
「えへへ~、じゃあねじゃあね、
ヴルム、王子が戦いたくなることならなんでもしてあげるっ♪」
なんと健気で可愛らしい少女だろうか、と感動すら覚えた俺は、
その清流の如く美しい銀髪に手を浸し、彼女の頭を優しく撫でた。
それからおもむろに、なら遠慮なく、と囁きながら、
その手をヴルムの透き通るように白い乳房の頂きに滑らせる。
ヴルム
「ひゃンっ!? や、やだぁ……んン……ッ!
王子ぃ、そこ……ひッ……お、おっぱいの先っぽ、
くすぐっちゃ……や、こ、こしょばゆいよぉ……っ♪」
桃色の蕾を指の腹で撫で、摘み、こねてやると、
ヴルムはくすぐったそうに身をよじる。
その愛らしい反応にますます興奮が募り、
ヴルムの手に包まれた愚息がびくんとその身を震わせた。
ヴルム
「ひゃっ!? ま、またビクって跳ねた!
ねぇねぇ、これって戦いたくなってるってことだよね?」
きらきらした瞳でこちらを見上げるヴルムに、
察しがいいな、と微笑みながら返す。
それから指の間で徐々に存在感を主張しはじめた乳首を摘み、
ヴルムの乳首も硬くなってきたぞ、
気持ちよくなってきたんじゃないのか、と囁く。
ヴルム
「……はぇ?
な、なんで……ふぁっ……気持ちいいかどうかの話になるの?」
ヴルム
「あ……で、でも……んっ……言われてみればそうかも……っ♪」
ヴルム
「王子の指にね、おっぱいの先っぽ、クニクニってされると……、
カラダじゅうが……ふわぁっ……ぴ、ピリピリってなって……、
アタマのナカ、ほわわーって、あったかくなってくみたい……♪」
拙いながらも、自分の言葉で
いま感じている快感を伝えてくるヴルム。
こんなにも無垢な少女を
自分の愛撫で感じさせているのだという考えが
途方もない興奮を総身に湧き上がらせる。
その興奮が、眼前の無垢なる少女を俺色に染め上げたいという
邪な劣情に変貌するまでには、少しの時間も要さなかった。
ヴルム
「……え、出る? 出るってなにが? なにが出るの?」
きょとんと首を傾げながらも、
ヴルムは半ば自動的に愚息をしごき続ける。
と、突如として腰の奥でなにかが弾け、
それが竿の中を急速に駆け上がると、
白く輝く天雷となって少女の顔に降り注いだ。
ヴルム
「――きゃふッ!? や、あ……熱っ!
な、なにこれぇ……んんンッ!?
熱いのが……ひぁあっ! い、いっぱい出てきたぁ……っ!」
濁精のシャワーを浴び、ドロドロになった顔をしかめるヴルム。
ヴルム
「うぇえ……白くてネバネバして、
それに……んんっ……すっごく変な匂い……」
胸にまで垂れ落ちた白濁を指ですくい、
ぼんやりとした表情でそれを弄ぶ。
そんなヴルムの頭を撫でつつ、
最高に気持ちよかったぞ、と褒めてやると、
ヴルム
「にへへ~、そうでしょそうでしょ~♪」
ヴルムは酔ったように蕩けた瞳を嬉しそうに細め、
機嫌のいい猫のように俺の手に自ら頭を擦りつけてきた。
ヴルム
「……って、あれ?
アタシ、王子を気持ちよくさせようとしてたんだっけ?」
ヴルム
「うーん……なんか、もっと他に目的があったような……」
ヴルム
「…………」
ヴルム
「……あ、そうだ。王子と戦おうと思ってたんだった」
ぎくり、と俺の肩が震える。
愚息が硬くなれば戦いたくなる、などと嘘をついて
性奉仕をさせたことをとがめられるだろうか、と身構えていると、
ヴルム
「……ま、いっか♪
アタシもなんだか、戦ってるときと
同じくらい気持ちよかったしぃ~♪」
そう言ってヴルムは、満面に無邪気な笑みを浮かべた。
ヴルム
「戦うのも好きだけど、
こういう気持ちいい遊びも楽しいね、王子♪」
屈託なく笑うヴルムに、ああ、と頷きを返すと、
俺は快い満足感に浸りながら
彼女の顔についた汚れを指で拭ってやったのだった。