ヴェルティ寝室3 シーンテキスト

ヴェルティ
「んっ……ふぅ、く……んんん……っ」

息を殺して耐えているような、密やかな喘ぎ声が響く。

俺はストッキング越しに陰唇を愛撫していた手を止め、
何を我慢している、と目の前の美女に訊ねる。

ヴェルティ
「い……言ったでしょ?
猫ちゃんを飼い始めたって……」

室の隅に置かれた簡素な寝台の上で、
悪魔研究の第一人者は生娘のように頬を染める。

ヴェルティ
「今までは、その……するたびにかなり乱れてたけど、
誰かに聞かれると思うと、やっぱり恥ずかしくて……」

ヴェルティ
「あ、貴方には関係ないだろうけど、
私はあの子の飼い主なんだから……」

エッチなことしてるって思われたくないでしょう、と
恥ずかしそうに声を潜めて囁く。

宵闇のように妖艶な美しさが魅力のヴェルティだが、
恥じらい、乱れる姿もまた、格別なものがあった。

それが今後は見られなくなるとは。
残念、の一言で済まされる問題ではあるまい。

ヴェルティ
「――きゃッ!?
な……なんで、そんなところ破って――えぇっ!?」

ヴェルティが驚いたのも無理はない。

いきなりストッキングの股間部分を破かれ、
むき出しの恥部に勃起を押し当てられれば、
誰だって悲鳴をあげるだろう。

ヴェルティ
「ま、待って……嘘でしょう?
そんなところから……ぁっ、い、挿れるなんて……」

逃れようとするヴェルティの片脚を抱え上げ、
俺は己の剛直を無慈悲に膣奥へとねじ込んだ。

ヴェルティ
「――ひぅッ!?
く、うぅ……んッ、やめっ、動いちゃ……あはぁッ!」

ヴェルティ
「や、ぁぁ……イヤ、やめっ……やめてぇ……っ。
こんな、こんな格好で繋がるの……恥ずかしい……っ」

羞恥に身を震わせながら、
必死に声を押し殺すヴェルティ。

苦しいほどに締め付ける膣が愛らしい。
初めての側位での挿入に、彼女も興奮しているようだ。

ヴェルティ
「ち、違っ……っあぁッ!
い、いつもより濡れてなんて……ンぁっ、あぁンッ!」

ヴェルティ
「お、お願い王子……意地悪しないで。
そんな……ぐちゅぐちゅって、音を立ててかき混ぜたら……」

ヴェルティ
「や、ダメ……聞こえちゃうぅ……っ!
恥ずかしい音、猫ちゃんに聞こえちゃうからぁ……っ!」

卑猥な水音が響くように浅く亀頭を出し挿れすると、
白い裸身が羞恥と快感に赤らみはじめた。

息を荒げ、枕を抱いて悶える姿に興奮し、
膨張する愚息が狭い膣道を押し広げていく。

ヴェルティ
「か、可愛いだなんて……。
この歳で言われても、嬉しくなんかないんだから……」

そうやって恥じらう姿が可愛いんだ、
と囁きながら抽挿の速度を速めていく。

ヴェルティ
「んゃあッ! あっ、や……あぁあンッ!
お、オチ○チン、出し挿れしながら言わないでぇっ!」

泣きそうな顔で懇願するヴェルティだが、
火照った肉壷は抽挿のたびに涙を流して悦んでいる。

言葉責めが効いているとの確信を得た俺は、
凄い締め付けだ、イキそうなのか、と畳み掛けるように囁いた。

ヴェルティ
「や、イヤ……やめっ……んんんンッ!」

ヴェルティ
「はぁ、はぁ……や、やめて……意識させられたら、
余計に……ヒッ、い、イキそうになっちゃうからぁ……っ!」

ツンと澄ました普段の姿からは想像もつかないほど、
弱々しく哀願するヴェルティ。

もっと虐めてみたくなり、
俺はわざと卑猥な言葉を彼女の耳許で囁くことにした。

こっちもそろそろイキそうだ。
ヴェルティの膣中、熱くてヌルヌルして最高だ、と……。

ヴェルティ
「い、イヤ……変なこと言わないでぇっ……!」

ヴェルティ
「ハァッ、はぁっ……た、ただでさえ、
オチ○チン、いつもと違うところに擦れてっ、
んっ……オマ○コ、溶けちゃいそうなんだからぁ……っ!」

ヴェルティ
「はぁ、ぁっ……ダメ、もうダメぇっ。
ンぁッ……オマ○コ、いつもより敏感なのぉ……っ。
貴方のが、ナカで大きくなってるの、分かるのぉ……ッ!」

その言葉に偽りはないらしく、側位での挿入でも
突き入れるたびに膣ヒダが隙間なく絡みついてくる。

引き抜くのが困難なほどの吸い付きが、
刺突を繰り返す肉棒に途方もない快楽を浴びせてきた。

パンパンと音を立てて腰を打ち付け、
豊満な乳房が揺れるのを眺めながら、
俺はとある重要な問いを投げた。

ヴェルティ
「はっ、はぁっ、ンぁっ……ふぇっ?
ど、どこに射精されたいかって……?」

ヴェルティ
「い、イヤ……んンッ……絶対言わないっ……。
言えるわけないでしょう、そんな恥ずかしいこと……」

赤い顔をさらに赤らめて視線をそらすヴェルティ。

言わないならここで終わりにするぞ、と
脅しながらペニスを引き抜こうとすると、

ヴェルティ
「ちょっ……ま、待ってよ。
ここまでしておいて、それはないでしょう?」

ヴェルティ
「はぁ、はぁっ……お願い王子、このままイかせて……?」

ヴェルティ
「貴方だって……その、いつもみたいに、
私の膣中に……たくさん射精したいんでしょう?」

快楽に蕩けた瞳が、ちら、と物欲しそうにこちらを伺う。

その期待に応えてやりたい気持ちをぐっと堪え、
わざと溜息をつきながらゆっくりと腰を引いていく。

ヴェルティ
「や……」

ヴェルティ
「やだぁっ! お願い、まだ抜かないでぇっ!
んっ……王子、貴方と一緒にイきたいのぉ……っ!」

急に駄々をこねはじめると、
ヴェルティは両脚で俺の腰を引き寄せ、
互いの性器を再び深く結合させた。

そのいじらしい仕草に胸打たれたが、
俺は平然を装いつつ、
そんなに中出しされたいのか、と意地悪く訊ねる。

ヴェルティ
「うぅっ……えぇ、そうよ……。
んっ……私だって、年頃の女だもの……」

ヴェルティ
「大好きな人に……いちばん大事なところを
満たされたいって……んっ……思うのは、自然でしょう……?」

やるせなく細まった瞳で、喘ぎ喘ぎ囁くヴェルティ。

かつては人付き合いが苦手と言っていた彼女が、
恥じらいながらも大好きと言ってくれた。
俺に満たされたいと言ってくれた。

そのことが嬉しくて、目頭に熱いものがこみ上げる。

ヴェルティ
「お願い、王子。貴方が欲しいの……」

ヴェルティ
「はぁ、はぁぁ……っん……貴方を脈打たせてる……、
あったかい、精液……いっぱい、ナカに注いで頂戴……っ」

ヴェルティ
「貴方の想い……いちばん奥で、全部受け取らせてぇっ……!」

そう言うと、恥ずかしくてたまらないと言うように
ヴェルティは抱きしめた枕に顔を埋めた。

喜びが曙光のように胸を満たしていく。
やはり俺は、彼女が恥じらう姿が好きなのだ。

出すぞ、と宣言し、細い腰を掴んで律動を加速させる。
絶頂に向け、性器同士を激しく擦り合わせていく。

ヴェルティ
「んゃぁあンッ!? は、激し……ひぃィンッ!
アッ……い、イクッ! オマ○コ壊れちゃうぅッ!!」

ヴェルティ
「んぐぅッ……奥っ、ズンッ、ズンって響いて……っ!」

ヴェルティ
「あはぁっ……イイ♪ 子宮っ……強く突かれると……、
頭、痺れて……はぁあっ♪ 幸せに、なっちゃうのぉ……っ♪」

亀頭が最奥を叩くたび、乙女の腰が跳ねる。
一突きされる毎に軽い絶頂に達しているようだ。

腰奥でたぎる灼熱が出口を求めて上昇し、
射精に向けて愚息が武者震いした、その時――。

ヴェルティ
「――きゃッ!? み……ミミちゃん!?
だ、ダメよ……んッ、こ、こんな時に来ちゃ……やぁンッ!」

どこかに飼い猫が現れたらしく、
信じられない、という顔をしてヴェルティは身をすくませた。

ヴェルティ
「ひぅッ! ま、またナカで膨らんで……」

ヴェルティ
「ま、待って王子……さすがに猫ちゃんに見られながら
射精されるのは恥ずかし――ひッ!? ン……んぅんんンッ!」

戯れ言を遮るように深々と肉棒を突き入れ、
亀頭の先でグリグリと子宮頚部を圧迫する。

ヴェルティ
「ふぁあぁ……だ、ダメ、射精されちゃう……っ。
このままじゃ……んんっ……ぜ、ぜったい……、
子宮に……精液、だされちゃうぅ……っ!」

当然そのつもりだ。

だが、ヴェルティが自ら望むまではと思い、
吠え狂う射精衝動を必死に抑えつけ続ける。

ヴェルティ
「はぁ……アッ! アッ! らめ、らめぇえッ!
そんな、子宮……ずっと、刺激され続けたらぁ……ッ!」

ヴェルティ
「あッあっ、アッ……はぁぁあぁんッ!
イク、イグっ……ひッ、い、イッてるぅ……っ♪
あはぁぁ……ミミちゃんの前で、イッちゃってるぅぅっ♪」

もうどうにも我慢できなくなったらしい。
甘く鳴き、身をよじる姿はさながら、発情期の牝猫のようだ。

中に出すぞ、と俺は
宣言ではなく確定した事実として述べた。

ヴェルティ
「ハァッ、ハァッ……んぁあぁンっ!
だして……せいえき、すきなだけ、そそいでぇッ!!」

ヴェルティ
「もう……んぅンッ! み、見られてもいいからぁ……ッ!
子宮に、いっぱい……アツいの、いっぱいちょうだいぃッ!」

その嘆願が理性の堤防を突き崩すと、
満を持したように欲望が溢れ、乙女の中心部に殺到した。

ヴェルティ
「――んにゃあぁああぁああああアア~~~~~ンッ!!!」

放精の直後、獣のような嬌声をあげて、
ヴェルティは本日一番の絶頂に達したようだ。

やがて火照った膣口から白いものが溢れ、
それを隠すかのように透明な飛沫が噴出する。

ヴェルティ
「あぁぁ……見られちゃってる……っ。
恥ずかしいところ、全部……ミミちゃんに……っ」

ヴェルティ
「中出しされて、アソコがヒクついちゃってるところも……、
気持ちよすぎて、お漏らししちゃってるところも、全部……っ♪」

甘い息を漏らし、心地よさそうに瞳を細めながら、
ヴェルティは粛々と吐き出されるものを受け止め続ける。

そして、長い射精が終わると、
安堵したように脱力して寝台に沈み込んだ。

ヴェルティ
「はぁ……はぁ……うぅ、恥ずかしい……」

ヴェルティ
「……けど、どうしてかしら……?
今までで一番、気持ちよかったかも……♪」

それはきっと、ヴェルティが
今までで一番欲望に素直になったからだろう。

ヴェルティ
「はぁ……まったく。
貴方って、つくづく悪魔みたいな人ね」

呆れたように嘆息するヴェルティ。

どういうことかと訊ねながら、
俺は彼女の傍に身を横たえる。

ヴェルティ
「……なによ?
これだけ私に酷いことをしておいて、罪の意識もないわけ?」

やれやれ、と苦笑しながら、
ヴェルティは俺の頬にそっと手を添えて囁いた。

ヴェルティ
「王子……貴方って悪魔よ」

ヴェルティ
「優しいと思ったら酷いことをするし、
私の弱いところをさらけ出させようとするし……」

ヴェルティ
「私をこんな風に堕落させて、
どうしようもなく、私を魅了する……」

ヴェルティ
「道理で悪魔の研究者である私が夢中になるわけね♪」

柔らかな微笑を浮かべて、
ヴェルティは俺に口づけをする。

ヴェルティ
「ふふっ。これからもずっと研究させてね、王子♪」

あぁ、と俺は微笑みながら頷きを返す。

そして、こちらも更に彼女の隠れた魅力について
研究を深めることにしよう、と密かに思ったのだった。