ワンダーハート寝室2 シーンテキスト
―先日のことを、思い出していた。
朝焼けの空が姿を見せるまで、
一晩中精液を搾り取られ、快楽責めにされたあの夜のことを。
ワンダーハート
「……だ、だからって、仕返しのつもり……?」
――今夜は、それだけではない。
ワンダーハートへのお仕置きには、
更にもうひとつの重大な理由があるのだ。
ワンダーハート
「な、何よ……言ってみなさいよ……」
彼女は性懲りもなく寝室に忍び込み、
今夜も俺を驚かせるべく、ソファの中に隠れていたのである。
ワンダーハート
「驚かせたり笑わせたりするのが、
私の仕事なんだから仕方ないじゃない……!!」
それを踏まえても、今日の所業の罪はなお余りある。
彼女は、今日はやけにソファの座り心地が良いな……、
と油断していた俺の脇腹を、容赦なくくすぐってきたのだ。
俺の絶叫めいた笑い声を聞いて、
心配した仲間が様子を見に来た程だった。
ワンダーハート
「道化師的には大成功だったんだけど……」
こちらとしては心臓が止まる思いであった。
ワンダーハート
「む~……わかったわよ……」
ワンダーハート
「その……うぅ、ごめんなさい……」
分かってくれれば良いのだ。
実際のところ、これは彼女の思惑通りに、
大笑いさせられてしまった照れ隠しのようなものなのである。
仕返しが出来た時点で、
ワンダーハートにこんな恥ずかしい姿をとらせる必要は――
ワンダーハート
「えっ……」
…………?
ワンダーハート
「やめちゃうの……?」
――何?
ワンダーハート
「だ……抱いて、くれないの……?」
彼女は、微かに悲しそうな表情で、こちらを見つめてくる。
しかしこの行為は、彼女に驚かされた仕返しに、
無理やり押し倒したものであって――
ワンダーハート
「違う……違うから……」
ワンダーハート
「男の人の寝室に来る意味くらい、私だって知ってるし……」
ワンダーハート
「前の時にも、言ったでしょ?
どれだけ色仕掛けをしても、王子が手を出してくれないって……」
ワンダーハート
「まだガキンチョにしか見えないかもしれないけど、
これは……私の大事な初恋なんだから……」
――どうかしていた。
彼女の真剣な思いを、どうせいつもと同じ道化の類だろうと、
受け流してしまっていたとは。
ワンダーハート
「ね……抱いて?
私を……王子だけのものにして……?」
その言葉に、応えないわけにはいかなかった。
彼女の瞳は、俺をからかう時とは違う、
真っ直ぐに澄んだものだったのだから。
ワンダーハート
「男の人が抱く気になった時って、
本当に怖い顔になるんだ……」
ワンダーハート
「うん……本でみたとおり」
怖いか、と問いかけると、
彼女は小さく首を横に振る。
ワンダーハート
「んーん、大丈夫だから。
それに……王子の真剣な顔……その……好き、だし」
苦笑を返しつつ、硬くいきり立っている愚息を、
ゆるく綻んだ秘所にそっとあてがう。
彼女の数々の言葉が嘘ではないことを示すかのように、
蜜壺へ続く入り口は、しっとりと濡れていた。
ワンダーハート
「んっ……王子の……熱い……」
そう口にする彼女の秘所も、
陽光の如きあたたかさに満ちている。
互いの体温を確認しあうかのように、
俺はゆっくりと、愚息を突き挿れていく。
ワンダーハート
「ひぁっ……んぐっ……」
ぶつりと、何かを裂くような感触。
彼女の苦痛に歪む顔を見て、腰の動きを止めると、
ワンダーハート
「だい……じょうぶ……うぅ……。
これくらい……全っ然平気だから……」
ワンダーハート
「……ひぁっ……つ、強がりなんかじゃないし……」
ワンダーハート
「だって……動かないと、
男の人は気持ちよくならないんでしょ……?」
ワンダーハート
「それ……なら……ひぁっ……、
王子に……ちゃんと気持ちよくなってほしいもの……」
そう言いながら、ワンダーハートはこちらの腰に脚を絡め、
ぐいっと引き寄せてくる。
最奥の柔らかな壁に突き当たる感触が、
愚息の先端から返ってきた。
ワンダーハート
「んぁああ……っ!?」
ワンダーハート
「……ひぁっ……えへへっ、処女、あげちゃった……♪」
悪びれる様子もなく、ワンダーハートは不敵に微笑む。
普段と何も変わらぬ、挑戦的な笑顔に、
不思議と心の中に巣食っていた罪悪感が消えていく。
ワンダーハート
「初めてが痛いのは……普通のことでしょ?
大丈夫……次からは、うんっと気持ちよくしてもらうから」
――次から、か。
ワンダーハート
「ふぇっ……? 次からじゃなくて……?」
ワンダーハート
「今日から……気持ちよく……?
それってどういう――んやぁあああぁっ!?」
破瓜を迎えたばかりの蜜壺をいたわりながら、
コツコツと、最奥を叩くように腰を動かしてやると、
彼女の口からは、歓喜の声にも似た頓狂な声が飛び出した。
ワンダーハート
「な、なにこれ……へ、へんなかんじ……」
狙いは悪くなかったようだった。
ならば、と彼女の感じる場所を探るように、
少しずつ角度を変えながら、小刻みな抽挿を始めることにする。
ワンダーハート
「ひっ、ひぁっ、んぅぅっ、や、やだっ、
お腹のなかぁっ、ぞくぞく、びくびくってぇ……!」
ワンダーハート
「こ、これなに……? こんなの知らな……んやぁっ……!!」
ぷしゅっと小さな水音が響き、
二人の結合部から愛液がこぼれ出る。
きゅうきゅうと締め付けてくる膣口の感触は、
彼女が小さな絶頂を迎えたことを意味していた。
ワンダーハート
「自分でするのと……全然ちがうぅ……」
ワンダーハート
「膣中なんて触っても……いつもは……何も感じないのに……」
ワンダーハート
「えっ? ……自分でもするのかって……うぅぅぅぅ!!
今の失言だから! 忘れて! 今すぐー!!」
顔を真赤に染め、照れる様を愛おしく思いながら、
彼女が絶頂に至った部位を重点的に、
ぐりぐりと押し付けるように刺激し続けてやる。
一度果てる感覚を覚えたからだろうか、
ワンダーハートは自ら腰を動かして、
一番気持ち良い部分に肉棒が当たるよう、調整しているようだった。
ワンダーハート
「し、してない……してな……ひやぁあんっ!?
わたし……そんなえっちな子じゃ……んぁっ、んやぁああっ!!」
ワンダーハート
「や、やらっ……またイっちゃ……ひぁっ!
そこ……気持ちい……ぃあっ……ひやあぁぁッ!!」
調子を掴んできたのか、
ワンダーハートは小さな絶頂の峰を幾度もこえて、
自身の性感帯を自ら開拓している様子だった。
それならば――
ワンダーハート
「……ふぇ……っ? おうじも……うご、く……?」
ワンダーハート
「今のは……押し付けてた、だけ……?」
深く頷き返して、彼女の身体を気遣った小さな抽挿から、
こちらも快楽を得るための、
大きく深い抽挿へと徐々に切り替えていく。
ワンダーハートはしばし、自身の感じている快感が、
跳ね上がったことに気付いていない様子で、
ぱちくりと瞬きを繰り返して、ようやくその数秒後に、
ワンダーハート
「――あっ……だ、だめ……これだめ! 絶対だめ!!」
ワンダーハート
「王子止まって! これ私……こわ、壊れちゃ――ッ!!」
背を弓なりにそらし、蜜壺をきゅうきゅうと幾度も収縮させて、
ワンダーハートは深い絶頂を迎えたようだった。
その様にかまう事無く、むしろより高みを味わわせてやろうと、
腰を深く何度も打ち付けてやる。
ワンダーハート
「んにゃぁあああぁっ!? やらっ、やらぁっ……!!
こわい……こんなの知らな……んやぁ……ッ!?」
――それでいいのか?
ワンダーハート
「……えっ……?」
俺の王宮道化師が、その程度で音を上げるのだろうか。
ワンダーハート
「ち、ちが……っ! ちがう……もんっ!!
王子の道化師は……もっと頑張りぇるもん……っ!!」
ぎゅぅぅ、と一際強く、愚息が締め付けられる。
甘く激しい刺激にさらされ、
こちらも意図せず射精しそうになるのを、
強い理性で辛うじて抑え込んで、高速抽挿を維持し続ける。
ワンダーハート
「ひぁぁっ……だい、じょうぶっ……大丈夫だかりゃぁっ!!」
二人の視線が交錯する。
道化師としてより高みを目指すという強い意志と、
その道化師を従える者であるという自負が、
繋がりあった性器を通じて無限に循環し、膨れ上がっていく。
ワンダーハート
「ひぁっ、んっ、んぁあああっ、んやぁあん……!!
もっと……王子ぃ……っ……もっとぉ……ッ!!」
ワンダーハート
「気持ちいいの……っ……ひぁっ、んやぁああっ!!
王子のおち○ちん……気持ちよくてぇ……ッ!!
さっきかりゃ……ずっとぉ……イきっぱなしでぇ……ッ!!」
彼女が絶頂したまま、
その階段を降りてこられないという事実は、
ぎゅうぎゅうと強烈な締め付けを繰り返す蜜壺が証明していた。
そんな状況にありながら、
ワンダーハートは抵抗もせず、逃げもせず、
快楽を甘受しながら、秘肉での肉棒奉仕を止めようとはしない。
ワンダーハート
「王子……にもぉっ……んぁああっ……!!
気持ち良く……なってもらいたい……から……っ!
私で……イってほしい……からぁ……っ!!」
彼女の気持ちが、痛いほどに伝わってくる。
甘く切ない感情は、愚息をより張り詰めさせて、
腰の奥に渦巻く劣情は、もはや限界を超えた位置にあった。
ワンダーハート
「王子……王子ぃ……ッ!!」
――ワンダーハート。
ワンダーハート
「王子……好きっ……」
――ワンダーハートっ!
ワンダーハート
「大好き……っ……ひぁっ……んぁああっ……!!
こ、壊れちゃう……壊れちゃ……ひぁああぁッ!?」
――ワンダーハートっ!!
ワンダーハート
「イっていい……? 私……イって……ひぁああっ?!
壊れ……ちゃってもぉ……一緒にいて……くれりゅ……?」
――当然だ、ワンダーハートッ!!
ワンダーハート
「あっ……あぁぁああ……ッ」
まるで抱擁のように、
ワンダーハートの膣口が、肉棒を強く締め付けて、
ワンダーハート
「イっちゃ……イっちゃうぅぅあぁあああぁ――ッ!!」
同時に果てた愚息からは、
おびただしい量の精液が、止まることなく放出され続け、
全身を稲妻に打たれたかの如き快楽が駆け巡る。
ワンダーハート
「あぁ……っ……や、やだ……まだイってる……ぁあっ」
小さな絶頂の波が収まらぬ様子で、
ワンダーハートはひくひくと、その身を震わせている。
愚息もまた、名残惜しそうにその硬さを保ったままであり、
俺達はそのままの姿勢で、しばし互いのぬくもりを味わい続けた。
半ば放心状態でそうしていると、
不意にワンダーハートが口を開く。
ワンダーハート
「……次からは、うんっと気持ちよくしてもらう、
……って、確か私……言っちゃったよね……?」
そう言えば、そんな台詞も聞いた覚えがあった。
ワンダーハート
「これ以上の気持ちよさかぁ……よぉし」
そうしてワンダーハートは、
極めて重要な事実を伝えるかのような、
真剣そのものの表情で、こう続けたのだった。
ワンダーハート
「ね、王子。二人でさ、もーっと高みを目指して、
これからも、いーっぱい! えっちなことしようね♪」