ルーテ寝室2 シーンテキスト

聡明にして優雅。
ルーテは、そう形容するに相応しい娘だと、俺は評価していた。

帝国からやってきたルーテに興味を持った理由も、
彼女の立ち居振舞いに、平民の出とは思えない
際立った美しさを感じたからである。

ルーテ
「最初の頃、は……んぁ……ぅ……こんなに大きなものは、
入らないと……思っていましたけれど……」

夜も更け、後数刻で日の出を迎えようという時刻。
俺の私室で白い肌をさらす様を見ても、
ルーテの気品は些かも損なわれていなかった。

ルーテの中へ、男根がゆっくりと沈み込む。

彼女は片手で身体を起こし、二人が繋がる様を、
じぃ、と見つめている。

ルーテ
「んん……ぅ……ぁあ……ぅ……。
こんなふうに、なっていたなんて……」

ルーテに食べられてしまったな、とからかうように言ってやると、
彼女は頬を膨らませ、俺の肉棒をぎゅう、と締め付ける。

ルーテ
「最初の時、なんと伝えれば良いのか分からず……
その、召し上がれと言ってしまったのは……私ですから。
食べられるのは私のほう……ですよ?」

なるほど、と俺は頷いて。
では、いただこう、とルーテの耳元で囁きかける。

ルーテ
「はい、王子。
ルーテをめしあがれ、です」

愛らしく微笑むルーテ。
俺は頬に口付けし、互いに向かい合ったまま、
ゆっくりと抽挿を開始する。

初めて交わった時から、もう何度逢瀬を重ねただろうか。
ルーテの肉壁は、柔らかく俺を包み込む。

ルーテ
「こつん、こつん、って……奥のほう、つつかれるの……んぅっ
きもち……いいです……ぁ……ぁあっ……」

動きにあわせ、器用に肉壁を締め付けるルーテ。
俺への奉仕でもあるのだろうが、
それ自体がルーテ自身に快楽をもたらしているようだ。

実直なルーテらしくもあり、
素直に快楽を味わう様は、とても可愛らしいものだった。

ルーテ
「ん……ひゃぅっ……おう、じ……?
楽しそうな顔……きゃぅっ……して、ます……?」

ルーテが気持ち良いと素直に言ってくれるのが嬉しいのだ、
と答えてやると、彼女は意味を捉えかねたようで、
しばらく考える素振りを見せる。

ルーテは、んぅ、とうなっていたが、
彼女自身が気持ちいいと声に出していたことに気付いたようで、
顔を真っ赤に染めて、

ルーテ
「あ……うぅぅぅぅ……ちがい、ます。
王子のが、きもちいいのが悪いんです……。
王子が諸悪の根源なのです……」

ぷい、と顔を背けられてしまった。

謝罪代わりに俺が最奥を強く突き上げると、
ルーテは背をのけぞらせ、いじらしい視線を向けてきた。

ルーテ
「ひむゃぅッ!? い、いじわる……んぁ……ぅっ……!」

熱い肉壁が、俺の肉棒を何度も締め付ける。
ルーテがそう言うなら、俺も悪者らしくしてやらないとな、
とからかうと、

ルーテ
「……うぅ……最初の時から……んっ
……王子はいじわる……でしたね……」

よく言うようになったものだ、
と俺が返すと、ルーテはどうしてか誇らしげに、

ルーテ
「王子に鍛えられましたから。
軽口も、お茶のいれ方も、私の身体が、王子を欲しがっているのも
……全部王子が、私に仕込んだのですよ……?」

ならば、応えてやらねばなと、
俺はルーテの最奥をノックするように腰を振る。

ルーテ
「歩哨に立つ、時も……ひぅっ……訓練の……時も……ぁ、ぅ
おう、じ……ひゃむぁッ……王子の顔が……浮かんで……」

なるほど、と俺は深く頷いてやる。
それでは職務に影響が出てしまうことだろう。
一人で慰める方法を教えてやるべきか、と問うと、

ルーテ
「ま、た……おうじ、は……んんっ!
わたし……を……からかって……あぁっ!!」

からかうつもりはないのだが、と、
首を傾げる代わりにルーテの奥を突き上げる。

ルーテ
「きゃぉッ!? ……だ、だって……王子……?
子作りは……一人では出来ない……の……ですよ……?」

なるほど、たしかに。
まだ何かを誤解しているような気がしたが、
頷く代わりに、俺は再びルーテを強く突き上げる。

ルーテ
「きゃぅぅぅぅッ!? へ、へんな、こと、しな……ひゃぅっ!
ただし、い……子作りの……仕方……あぁっ!?
おしえて、くれた……の……おうじ、なのにっ」

そうだったな、と頷く代わりに、
ルーテの奥を突き上げたまま、円を描くように
彼女の膣道をぐるりと抉る。

ルーテ
「ひむゃ……ッ!? あぁあっ……!!」

俺の肉棒が、幾度も強く締め付けられる。
そういう時は、俺に何と伝えるのだったか、
とルーテに問うてやる。

ルーテ
「イ……って……ますぅ……ぅあぁッ!!
と、まら、な……ぃぁあ!?」

俺は心地よい圧迫のリズムを感じながら、
遠慮なく抽挿を再開する。
こんなに悦んでくれるのなら、もっとルーテに奉仕してやらねば。

ルーテ
「だ……めッ……!! おう、じぃ……!!
イって……きゃぉっ!? わ、たし、イってるっ……のにっ!!」

ルーテの脈動に搾り取られるに任せ、
俺は思うままに精液をぶちまけ、ルーテの奥に注ぎ込む。

ルーテ
「ひむゃぁぅッ……!?
おうじの、びくびく……ってぇ……!
おなか、のなかぁっ……びゅぅっって……あぁああッ!!」

脈打ち、とめどなく精液と快楽が溢れるが、
まだ、もうしばらくルーテを味わいたいと俺は強く望む。

硬いままの肉棒を、もう一度、もう一度と
ルーテの中に何度も叩き込み続ける。

ルーテ
「お、なか、いっぱい……なのに……きゃぅぁっ!?
ま、また、イ……ちゃう……イっちゃい……ま……ふぁあ!?」

ルーテ
「ひぁ、ぁあ――ッ!?」

もはや隙間も無いほどに満たされたルーテの中に、
俺は更に、精液を注ぎ込む。
肉棒を押し返す圧迫感は、ルーテの子宮を征服した証だ。

身体を支えられず倒れ込むルーテを、
俺は両腕で強く抱きしめた。

ルーテ
「…………おなか、いっぱい……です」

じぃ、と見上げてくるルーテ。
無理をさせたか、という俺の問いかけに、
ルーテは俺の胸に額を押し付けたまま、首を左右に振って。

ルーテ
「いえ……少しだけ苦しかった、ですけど……」

ルーテ
「それ以上に……気持ちよかった、です……」

少しだけ恥ずかしそうにルーテが微笑む。

そして、肌を重ね合った後の、
心地の良い倦怠を感じながら、
互いに言葉もなく、ベッド上で抱き合っていると、

ルーテ
「……王子……ひとつお願いがあります」

と彼女は口を開いた。

ルーテ
「私と……あ、あの……もう一度、『子作り』してくれませんか?」

ルーテ
「あ、いえ……王子の教えてくれた子作り、ではなくて……」

ルーテ
「私が……間違えて覚えていた方の、子作り……です」

ルーテは恥ずかしそうに頬を赤く染めて目をつむり、
少しだけ、上を向いた。

ルーテ
「…………だめ、でしょうか?」

初めてルーテを抱いた夜――彼女が話した、
おとぎ話めいた子作りの作法がキスであったことを思い出す。

そして、
微かに震えるルーテの肩を抱き、
俺はゆっくりと、唇を重ねた。

ルーテ
「ふ……ぁ……」

ルーテ
「これで……」

ルーテ
「……子供、出来たでしょうか?」

どうだろうな、と俺は返す。

だが、一つ確かなのは、今この胸の奥に、
温かな感情が確かに根付いているということ。

それが愛情と呼ぶに足るものだと、
彼女も理解しているのだろう。

ルーテ
「王子…………」

潤んだ瞳で、彼女が俺の名を呼ぶ。

気づけば、示し合わせたかのように、
俺たちは再び互いの唇を重ね合わせていたのだった――。