ルーテ寝室1 シーンテキスト

夜遅く、俺はルーテを私室へ呼び出した。

多くの兵士の中にありつつ、
優雅に過ぎる立ち居振舞いをする彼女に、
俺は少しばかり惹かれるものがあったのだ。

ルーテ
「ぁ……ぅぅ……くすぐったいです……」

腹から脇へと指先を這わせ、
少しずつルーテの頂への距離を詰めていく。

くすぐったいだけか? と問いかけると、
ルーテは初めて、それ以外の感覚に気付いたように、

ルーテ
「……それと、むずむず、します。
眠りに落ちるときのような、湯浴みの時のような……
けれど、どちらとも違……ひぁっ!?」

言葉の途中で、俺の手は乳房へとたどり着いた。
触るまでもなく存在を主張する、小さな突起を指で挟み、
くすぐるように撫でてやる。

ルーテ
「話している……最中、なのに……王子は、
やっぱり意地悪……です……んぁ……ぅ……」

俺は、先端とそれ以外ではどう違うか尋ねてやる。
ルーテは真剣に考えて、

ルーテ
「その、先端に触れる、までは……ふぁ……えぇと、
あたたかな、気分……で……ひゃっ……ひぅぅ……
い、まは……きゃぅっ!?」

摘んだルーテの乳首を、指先で弾く。
弾く動作に連なるように、びくりと震えるルーテの様は、
実に愉快なものだった。

ルーテ
「いじわるおうじ……です……本当に……」

背中越しに、いじらしい視線を向けてくるルーテ。

先端を触られるとどんな気持ちなんだ? と改めて問うてやると、
ルーテは再び、言葉を選ぶようにゆっくりと答えた。

ルーテ
「そこは……その……きもち、いい、感覚が……んぅっ
……あ、たま、と、おなかに、ばちん、って……」

気持ちいい、という感覚は分かるのだな、と耳元で囁くと、
ルーテは恥ずかしそうに身をよじる。

ルーテ
「それ、くらい……ぅああッ!? し、って、ます。
したことは……ない、ですけど……いつか必要になるから、と」

なるほど、この初な反応にも納得が行く。

誰かが教えてくれたのか? と問いかけると、
ルーテは素直に答えてくれた。

ルーテ
「侍女が……子作りはとても気持ちよいものだと……」

何と直球な性教育だろうか、と内心俺は思う。

家の方針というよりも、その侍女に問題がありそうだった。

ルーテ
「子作り……するの、ですよね……?
侍女から聞いて……ぅ、ぁっ……知って、います……
……口付けをかわす、と、子供が……きゃぅっ!?」

口付けを交わすと子供が?
その発言に思わず驚いてしまう。

ルーテ
「あの……王子……?
どうかなさいましたか……?」

もう一度、今の言葉を言ってくれ、と俺は告げる。

ルーテ
「……変なことを聞きますね。
いいですか、男女が口付けを交わすと、子供を授かるのです」

思わず、俺はルーテの背を抱きしめた。

決して笑いをこらえるためではない。
両腕の間で、柔らかな乳房がひしゃげた。

ルーテ
「な、なんですか王子! 子作りは神聖なものなのですよ?
ふざけていないで、その、優しく、口付けを、ですね……」

帝国へ帰す前にルーテの性教育……
いや、性再教育をしてやったほうが良いだろうか、と
俺は真剣に考える。

無知なままに身体を貪るのは気が引けた。
俺の股間に立ち上がっている男根を、ルーテの中に収めることが、
子作りの第一段階だと教えてやる。

ルーテ
「え、えぇ……?
もう、王子……さすがにその大きな排尿器官は、
私の中には収まりきりませんよ?」

排尿器官、という言い回しに、俺は苦笑する。

正しい子作りの仕方を学んでいくか? とルーテに問うてやると、

ルーテ
「どうして笑われたのか……少々不服ですが、そうですね……。
王子との、子作りでしたら……はい、望むところです。
教えて、いただけますか……?」

俺は頷いて、ルーテの秘部を探る。

知識は伴っていなくとも、肉棒が触れるルーテの入り口は
柔らかく口を開きかけ、俺を迎え入れようとしていた。

ルーテ
「……あの、本当に、その……先程の解説は……冗談ですよね?
それを、私に、いれる……というのは」

冗談ではないぞ、と囁き、
俺はゆっくりとルーテの秘所に割り入っていく。

ルーテ
「あ、あの、おう、じ? 本当にいれて……
――ひぅ……ッ!?」

ゆるやかに花開きつつあったルーテの膣口だが、
すぐに小さな抵抗が俺を阻む。

ルーテ
「ほ、ら……はいら、ないって、言ったでは、ないですか」

息も絶え絶えなルーテ。
やめておくか? と俺は問うが、彼女はシーツを握りしめ、

ルーテ
「信じがたい……ことですが……
……ほん、とうに……嘘、では……ない、の……ですね……?」

ここで嘘をつく必要はないだろう、と俺は返す。

ルーテはしばらく考える素振りを見せ、
深く呼吸し、息を整えて、

ルーテ
「わかりました。……王子を信じます、ので……
優しく……してくださいね……?」

俺は頷き、ルーテの呼吸を確かめながら、
ゆっくりと膣口を割り開いていく。

ルーテ
「い……たぁ……く、いたく、ない、です……ぅぅぅ」

それはさすがに強がりだろう、と俺はルーテの背を撫でる。
赤子をあやすように、軽く、優しく。

ルーテ
「つよがりじゃ……んぁッ!? ない、です……っ
だいじょう、ぶ、なの……で……つづ、きを……ぁあっ!!」

たっぷりと時間をかけて、
やがて俺の肉棒はルーテの最奥へとたどり着いた。

ルーテが落ち着くまで、背を撫でてやっていると、
彼女は涙混じりの声色でこう言った。

ルーテ
「……こづくり、は……こんな、に……
いたい、もの……なの、ですね……」

その痛みは、ルーテがこれまで純潔を守ってきた証であり、
誠実に、清らかに生きてきたことを示すものなのだ、
と俺は囁きかける。

ルーテ
「……誇って、よい、と?」

そのとおりだ、と応えてやると、
ルーテは嬉しそうに顔をほころばせた。

ルーテ
「このあとは……どうするのですか?
……いたみも、少しひいてきました。王子の、好きなように……」

本当はまだ痛むのだろう。

ルーテの肉壁は男根を
きゅう、ときつく締め付けてくる。

動くぞ、と俺が言うと、
ルーテは意味を察したのだろう。
こくりと頷いて、少し腰を持ち上げてくれた。

ルーテ
「どう、ぞ。
……その、なんと言えば良いのか、知らないので……
変な言い回しになるかもしれない……ですけれど……」

ルーテ
「めしあがれ……?」

俺は、それであっている、と返し、
ルーテの感触を味わいながら腰を動かし始める。

初めて男を迎えたばかりの肉穴は、
ぎゅう、ときつく俺を締め付けてくる。

ルーテ
「いりぐ、ち……まだ、ぴりぴり、します、けど……んっ
奥の方、です……? こつん、こつん、するの……ふぁぁっ
きも、ち……んんっ……い……ぃぅあっ」

奥の方が良いとは、才能があるな、と褒めてやるが、
ルーテはあまり意味が分かっていないようだった。

ルーテ
「さっき、と……ぅあ!? ぜ、んぜん、ちがい、ますっ
くすぐったい、のでは……なく、て……ひむゃっ!?」

背中越しに見えるルーテの横顔は、
初めてとは思えない程にとろけたもので。
どう違う? と俺は尋ねてやる。

ルーテ
「わ、わからな……ひぁあっ!
こんな、の……しらな、い、です……ぁあッ!」

ルーテが嬌声を上げるたび、俺を包み込む肉壁も、
脈打つように肉棒を責め立てる。

先程まで未踏の場所であったルーテの秘部。
その強すぎる刺激に、昂ぶりも急速に跳ね上がっていた。

ルーテ
「な、にか、きてま……ふぁあッ……きて、ますぅ……っ
あた、ま、まっしろ、にぃ……っ!」

それは、イきそうというのだ、と教えてやる。

子作りの時、真っ白になって、とても気持ちいいときには
パートナーにその言葉を伝えなければならないのだとも。

ルーテ
「そう、なの、です……か……? ぁう……ぁッ!!
お、うじ……ぃ……イ、きそう、で……す……ぅ
イって……も……いい、で、すか……?」

ああ、と短く応える。

初めての絶頂というのなら、存分に味わわせてやらねばと、
俺は抽挿を速めていく。

ルーテ
「あっ、ああっ……こ、れ、こわ、い……こわい、です……
おうじ、わたし……ひぁ、ああぁっ……!?」

大丈夫だ、一緒にイってやる、と、
ルーテの最奥に、俺を深く、強く打ち込む。

ルーテ
「いっしょ、に……ぃっ……イ、イって、くだひゃ……
ひぅッああっ……も、わ、たしぃ……イ、きま……ッ
ひむゃぁぅッ……! あぁああッ!!」

最初に割り開いた時以上の強い締め付けが俺を襲う。

搾り取るような動きに逆らわず、
高まりきった熱い精液をルーテに注ぎこんだ。

ルーテ
「あ……ぁ……おなかが……きゅぅ……って……
なにかが……わたしのなか……みたして……いくみたい……」

それは精液というもので、ルーテが俺をイかせた証拠だ、
と、教えてやる。

ルーテは嬉しそうに、そのままシーツに沈み込み、

ルーテ
「……こづくり、たいへん、ですね……」

ルーテ
「でも、こんなに……きもちいいなんて……」

ぱたぱたと両手で枕を叩く様は、
普段のきりっとした立ち居振舞いとは異なり、
愛らしさを感じさせるものだった。

俺はルーテの横に転がって、疑問をひとつ投げかけてみた。

高貴な身分の出だと見受けたが、
何故他国の王子に身体を差し出したのか、と。

ルーテは驚き、しばらく考えている様子だった。

考えを巡らせた後、何かを心に決めた様子で彼女は言う。

ルーテ
「……私は成すべきことがあるのです。
そのために、王子との子を利用しようと……」

俺の子、すなわち王族の血を引く子を授かることで、
ルーテに如何なる利があるのか気にかかったが、
赤みがかった美しい瞳には、疑義を許さぬ深刻さを湛えていた。

ルーテ
「でも、そう……私はやっぱり、知らないことばかりで……
王子にも、いっぱいからかわれたり、悪戯されたりで……」

可愛い反応だった、と言ってやると、
彼女は恥ずかしそうにシーツに顔を埋める。

ルーテ
「あの、王子……申し訳ありませんでした」

ルーテ
「貴方の血筋を利用しようだなんて……不敬にも程があります。
どのような処罰も、覚悟しております、ので……」

この柔く脆い身体に、いったいどんな決意を背負っているのか、
きっと、すぐには教えてくれないだろう。

それであれば、俺が彼女に与えるのは処罰ではなく――

ルーテ
「え……? 王子、今、なんと……?」

また、何度でも俺を訪ねてくるといい。
ルーテが王国にいる間、俺の隣にいればいい、とルーテに囁く。

ルーテ
「……不思議な人、ですね、王子は」

ルーテ
「王子と一緒にいると、不思議と何もかもが、うまくいくような
……そんな気がします」

ルーテのことを知るのは、まだ時間がかかりそうだと思いながら、
眠りに落ちつつある彼女の頭を撫でる。
俺は、彼女に何をしてやれるのかと考えながら――。