リノ寝室2 シーンテキスト
――もっとリノを可愛がってね。
そんな甘言に惑わされるままに、
あるいは自身の内に宿る、リノへの愛おしさに任せるままに、
彼女の身体を、寝台へと押し倒した。
リノ
「んっ……王子のあたってるぅ……」
半端に脱がせた衣服が、劣情をさらに煽る。
先程リノの口腔内へと射精した直後とは思えない程に、
彼女の秘所にあてがった肉棒は、固く張り詰めていた。
リノ
「ひぁ……へ、へんな感じ……。
まだ入ってないのに……リノのオマ〇コ、ひくひくしてる……」
リノ
「早く王子とえっちしたいって……、
おねだりしてるみたい……」
まるで先程の奉仕は性交の一環では無いような言い方だった。
リノ
「……えっ? 違うの?」
リノ
「男の人と、女の子が愛を育むのが……えっち……?」
射精だけ、絶頂だけが性交ではないと、
少しずつリノには教えてやらねばならないだろう。
そう考えていると、リノはこちらの手に、
自身の手を重ね、指を絡めてきて、
リノ
「じゃぁ……こうやって手を繋ぐのも、
えっちのひとつかな……」
リノ
「こういう繋ぎ方って、恋人同士がするものだよね」
リノ
「だから……とってもえっちなはず……?」
そうだな、と苦笑を返すと、
リノもおかしそうに微笑んでくれた。
リノ
「ね、王子。このままでも動けるかな……?」
リノ
「リノね、今日はこうやって、
手を繋いだまましてほしいな……」
リノ
「どうしてって……うぅぅぅ」
リノ
「恋人同士がする繋ぎ方って、さっき言ったの聞いてなかった?」
リノ
「……せっかくのバレンタインだもん。
王子と、ちょっとだけ恋人っぽいこと、してみたいんだもん」
リノ
「…………ダメ?」
リノの言葉への回答の代わりに、
手を繋いだまま、ゆっくりと腰を前に進めてやる。
リノ
「ふぁっ……ぅ……」
ぴったりと閉じていた、小さな蕾は、
こちらの腰の動きに合わせて、柔らかに花開いていった。
リノ
「んぅぅぅ……ぅゆっ……ふぁ……。
へ、変な感じ……するぅ……んぁあっ」
先程まで密やかに秘められていたリノの蜜壷は、
最初から俺と繋がる為の形をしていたかのように、
隙間なく、しかし柔らかく、愚息を受け入れてくれた。
リノ
「んんっ……ぜんぶ……入った……?」
リノ
「…………えへへ。
最初の時、痛かったのが嘘みたい」
リノ
「んぁっ……今はね、王子が中にいるって、
ふぁ……すごくね……安心するんだよ……?」
リノの中にいるという安心感は、
きっと彼女の感じているそれと同じものなのだろう。
深く頷き返してみせると、
リノも真似をするように頷いて、
リノ
「リノをえっちな子にしたのは、王子なんだからね」
それは、つい先刻聞いた言葉の繰り返しだった。
リノは確認するように、
言い聞かせるように、言葉を続ける。
リノ
「リノをえっちにしたんだから、
王子も責任とって、えっちな男の子になってね」
リノ
「それで……いっぱいいっぱい、えっちなことしよう?」
胸がときめいたのは、気のせいではないだろう。
リノに手玉に取られつつある事を、
中々悪くないものだと思いながら、
ゆっくりと、馴染ませるような抽挿を始める。
リノ
「んぁあっ……ぅゆっ……ぁあっ……」
リノ
「王子ったら、澄まし顔してるぅ……。
さっきは可愛い喘ぎ声あげながら、リノの口に出してたのにぃ」
リノ
「ひぁっ……今度は……リノに、えっちな顔させて……?」
リノ
「王子にしか……んぅっ……、
みせない、えっちな……顔……ひやぁんっ!」
緩やかな抽挿を続けていたはずだったが、
いつの間にか、腰を振る速度が徐々に上がっていることに気付く。
まだリノの身体を労ってやらねばと考えていたはずなのに、
と慌てて速度を落とそうとすると、
リノ
「……だいじょうぶ。
王子のおち○ぽ……んっ……ちゃんと、受け止められるよ?」
リノ
「リノは王子専用だもん。
痛くないし……ちゃんと気持ち……ひやっ……いい、から……っ」
ぐい、と繋いだままの手を引かれる。
いつの間にか抽挿が激しくなっていたのは、
リノがこうしてこっそりと、手を引いていたからか。
リノ
「……だ、だって……ゃあんっ!!
もっと……王子を感じたいんだもん……っ」
リノ
「王子とこうするの……ふぁっ……す、好きだから……、
もっともっと……激しく……愛して欲しく、てぇ……っ!!」
愛らしい懇願に肩をすくめながら、
望みどおりに、腰を振る速度を上げていく。
リノ
「んやぁっ……!!
奥、当たってぇ……っ……ひぁっ……んやぁんッ!!」
リノ
「王子の……おっきくて……リノの壊れちゃ……ひやぁあっ!!」
壊れそうと言いながら、
リノは舌なめずりしながら、快楽を味わっている様子だった。
淫らな、しかし愛らしいこの表情を、
独り占めしているという事実が、
否応なしに熱い劣情を高めていく。
リノ
「王子ぃ……びくびくしてるよ……?
リノのオマ〇コの中で……んやぁっ……王子の、おち○ぽ……、
びくびくって……イきたいよぉって……」
リノ
「リノね、両手が捕まっちゃってるから……、
王子に捕まえられちゃってるから……」
リノ
「どこにも、逃げられないんだよ……?」
リノ
「リノは王子に捕まってるから……んやぁっ……!!、
膣内に出されても……んぅぅっ……逃げられないんだよ……?」
全く嫌そうでなく、むしろそれを望んでいるかのように、
リノは瞳をきらめかせながら、中で果てることを望んでくる。
その甘い誘いに応じることに、一切の迷いは無かった。
リノ
「ひゃぁああんッ!! 王子、激しくなったぁ……♪」
リノ
「もっと……もっとぉ……ッ!!
ぅゆっ……ふぁああっ……んやぁあああんッ!!」
ひくひくと、幾度も肉棒を締め付けてくる優しくも激しい刺激。
鼓膜をくすぐるとろけるような、微かに舌足らずな睦言の数々。
リノの全身が、繋がりあった心が、
腰の奥に渦巻く欲望を、急速に高めていく。
リノ
「いっしょに……いっしょにイこう……?
ね、王子……ひぁっ……ふやぁあんっ……!!」
リノ
「あっ……ひぁっ……こ、こりぇ……ら、めぇっ……!!」
リノ
「ひやぁああっ……あぁああっ……んやぁあああああんッ!!」
細い身体をのけぞらせ、リノの全身が絶頂を伝えてくる。
それに応じるように、
リノの一番奥に押し付けるように、熱くたぎった精液を注ぎ込んだ。
リノ
「んぅッ!! ぁあああっ……ま、またイっちゃ――っ!!」
ぎゅう、と抱きしめるかの如き収縮が、
尿道の奥の一滴までをも搾り取ってくる。
愛おしさと快楽が混ざりあった、
例えようのない充足感が、身体を満たしていく。
リノ
「うぅ……」
リノ
「…………恥ずかしい声、いっぱい出ちゃった」
照れくさそうに微笑むリノに、そっと口付ける。
抱きしめてやろうと、繋いだ手を離そうとするが、
リノはぎゅっと手を強く握って、首を横に振った。
リノ
「もうちょっと……恋人の繋ぎ方のままで……」
リノ
「……こうしてると、
王子を独り占め出来てるみたいじゃない?」
リノ
「それに……王子にぎゅってされてると、
リノは眠くなっちゃうから……」
リノ
「眠ったら……朝になっちゃうでしょ……?」
リノ
「だからね――」
繋いだままの手が、確かめる様に数度強く握られる。
リノは、少しだけ悪戯めいた表情で、
真っ直ぐにこちらを見つめて、こう続けたのだった。
リノ
「――バレンタインの夜くらい、
王子と一緒に、夜更かしさせて……?」