リナリア寝室1 シーンテキスト

リナリア
「えっと……王子様、
こ、こんな感じで合ってますか?」

木々のざわめきや小鳥のさえずりに、
少女の自信なさげな囁きが混じる。

静かな森の奥、降り注ぐ木漏れ日を浴びながら、
ダークエルフの少女は透き通った紅玉髄の瞳で
救いを求めるように俺を間近に見つめていた。

その小さな両手は、
情けないほどパンパンに勃起した
俺の愚息をおずおずと握っている。

リナリア
「こうやって、その……、
お、オチ○チンを優しく手でこすると、
男の人は元気が出るんですよね……?」

戸惑いに揺れる瞳に見据えられ、
思わず俺は、ああ、と首肯してしまった。

リナリア
「で、でしたら、このまま手でスリスリしますね?」

リナリア
「最近ちょっと本で読んだだけなので、
上手くできるかどうかわかりませんけど……」

リナリア
「でも……わたし、がんばります!
王子様に元気になってもらえるように」

そう決然と宣言したリナリアに、
無理にこんなことをしなくていいんだぞ、と伝えると、
彼女は静かに首を横に振った。

リナリア
「だって……、
わたしがお散歩に付き合わせてしまったせいで、
王子様を疲れさせてしまったんですから」

それは確かにそうだが……と俺は
少女の繊細な手指に己の醜いモノを
握らせていることの背徳感に震えながら呟く。

書物で知った人間の生活に憧れを抱いていた彼女だが、
どうも性に関する知識についてはまだ不勉強らしい。

だが、泉のように澄んだ瞳を向ける彼女に、
疲労感を癒やすことと性的に男を慰めることの
違いを明確に説明することはできなかった。

リナリア
「あの……もしかして、こういうのはお嫌ですか?」

俺が無言で震えているのを拒絶の意とでも捉えたのか、
リナリアはふいに悲しそうに眉を下げ、
窺うように俺の瞳を覗き込んだ。

俺は諦めの溜息をつくと、
彼女の小さな頭を撫で、嫌じゃないよ、と正直に告げる。

リナリア
「よ、よかったぁ……」

リナリア
「それじゃあ、その……動かしますね?」

よろしく頼む、と開き直って返した俺は、
腰を下ろした丸太の上で全身の力を抜いた。

そして、眼前の愛らしいダークエルフの少女による
健気な性奉仕を素直に受け容れることを決意する。

リナリア
「えっと……確かこう、上下にスリスリして……」

緊張した面持ちで見つめながら、
リナリアは両手で軽く握った愚息を
優しく上下にしごき始める。

くすぐったさと快感の間くらいの感触が幾度も竿を巻き、
たまらず俺は微かな笑声を漏らした。

リナリア
「あ、ご、ごめんなさい……くすぐったかったですか?」

いいんだ、と俺は彼女の滑らかな髪に触れながら言って、
けれどもう少し強くしてもいい、と優しく教示した。

リナリア
「こ、こんな感じですか?
ん……しょ、よい、しょ……っ」

無意識に掛け声を呟きながら、
リナリアは真剣そうな顔つきで
竿を包んだ手筒を動かしはじめる。

少しずつ力加減がわかってきたらしく、
心地よい圧迫感を浴びながら擦り上げられるうちに、
牡の象徴はさらに硬く、熱くなっていった。

リナリア
「はぁ、はぁっ……ん……王子様の、
なんだか、さっきよりも太く……あったかくなってきました」

リナリア
「ど、どうですか、王子様?
元気……出てきましたか?」

熱心に竿をしごきながら澄んだ瞳で見つめられると、
半端な嘘で誤魔化すことなんてできなかった。

気持ちいいよ、と俺は正直に告げ、
もっと続けてほしい、と言い添えた。

リナリア
「は、はいっ。がんばります!」

リナリア
「……えへへ♪
わたしの手、気持ちいいんだ……うれしいなぁ♪」

リナリア
「もっと気持ちよくなってもらえるように
がんばろーっと……んしょ、んしょ……」

おそらく心の中で呟いたつもりであろう、
そんな独り言を漏らすリナリアが
たまらなく可愛くて悶えそうになる。

単純な性的快感以上の何かが全身を快く満たし、
愚息の尖端から喜悦の涙が溢れ出ていく。

リナリア
「ふぇ……な、なんですか、このヌルヌルしたの?」

気持ちよくなってきた証拠だ、と俺が告げると、
戸惑いの色に染まった少女の顔がぱぁっと明るくなった。

リナリア
「ほ、ホントですか?」

リナリア
「えへへ……♪
なら、もっとがんばっちゃいますね……んしょ、んしょ……♪」

リナリア
「はぁ、はぁ……でも、なんだかこの匂い……、
嗅いでると、頭がぽーっとしてきて……」

リナリア
「ふぁ……な、なんだか、
おまたの奥が、熱くなってきちゃいました……」

ふと気づけば、リナリアの声に
熱を帯びた溜息が混じり始めていた。

見れば、泉のように澄明だった瞳は
いつしか霧がかかったようにぼやけている。

その表情に彼女も興奮しているのだと悟ると、
ふいに堪えがたい衝動がこみ上げ、竿を震わせた。

リナリア
「わわっ!?
い、いま……オチ○チンが、
ビクビクって、元気よく跳ねて……」

リナリア
「…………っ」

しばし放心したように目を丸くしたリナリアだが、
その間も彼女の手による愚息への奉仕が止むことはなく――

にちゅっ、ぬちゅっ、と卑猥な音を奏でながら
両手で激しく摩擦され続けたペニスは、
いまにも限界を迎えようとしていた。

リナリア
「はぁぁ……すごいです、王子様……っ。
生き物みたいに、手の中で元気よく暴れて……」

感動したように目を細めると、
リナリアはおもむろに竿の先に顔を寄せて――。

リナリア
「……えへへ♪
オチ○チンさん、もっと元気になってください――ちゅっ♪」

その小さな、けれど瑞々しい唇で、
醜い牡の先端に愛しげにキスをしてくれた。

刹那、目の前が真っ白になり、
意識が天の彼方へと吹き飛んだ。

出る――という言葉が無意識に口を衝いた、その直後。

リナリア
「え? 出るって、なにが……――ひゃうッ!?」

短い悲鳴を上げて目をつむったリナリアの、
柔らかそうな頬に白い粘液がぶつかっては四散した。

リナリア
「ぷぁあっ、あっ……ひゃああんッ!?
な、なんですか、これぇ……ひゃっ、あ、あぅぅ……ッ!」

褐色の頬に、額に、胸に、そして濃褐色の髪に。
白く濁った欲望が次々と降り注いでいく。

そんな淫らな光景を、
総身を貫く甘い痺れに似た快感に震えながら、
俺は呆然と眺めていた。

リナリア
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

ようやく射精が治まり、目を開けたリナリアは、
なにが起きたのかわからないといった困惑の表情を浮かべていた。

すまない、と俺は頭を垂れ、
大丈夫だったか、と眼前の白濁にまみれた少女に尋ねる。

リナリア
「は、はい。大丈夫です……」

リナリア
「……でも、なんですか、この白いの?
すごいニオイ……なんだか、頭、クラクラしちゃいます……」

酔ったような目つきでそう尋ねるリナリア。

俺は少し思案した後に、
元気が出た証拠だ、と告げた。

リナリア
「ほ、ホントですか?」

リナリア
「……えへへ♪
うれしいです、元気になってもらえて」

言葉通りの喜色に満ちた笑顔でそう言うと、
ふとなにかを察したようにリナリアは頭上を見上げた。

リナリア
「あ……日が落ちてきちゃいましたね。
そろそろ帰らなくちゃ……」

リナリア
「王子様、もう歩けますか?」

いつの間にか取り出していたハンカチで
顔の汚れを拭きながら訊ねるリナリアに、
ああ、と俺は頷きを返す。

リナリア
「でしたら、そろそろ帰りましょう」

あどけない笑顔でそう言うと、
リナリアはその小さな手をこちらに差し出してきた。

少しの気恥ずかしさを感じながら、俺はその手を握る。

リナリア
「えへへ……。
元気がなくなったら、またいつでも言ってくださいね」

リナリア
「そしたらまた元気が出るまで、
王子様のオチ○チンさん、よしよしってしてあげますから♪」

そう言って無邪気に微笑んでみせた
ダークエルフの少女の健気さに、
くすぶっていたはずの情火が再び煽られてしまう。

かくして俺は森の外へと出るまでの間、
疲れたと嘘を吐いて立ち止まりたい衝動に
抗い続けねばならなくなったのだった。