リシェルテ寝室3 シーンテキスト

リシェルテ
「うー」

うー?

リシェルテ
「わんっ」

四つ這いになったリシェルテは、唐突に犬の鳴き真似をし始めた。

いったいどうしたのかと問うてみると、
リシェルテは肩越しにこちらを見て、

リシェルテ
「今日は後ろからしたいって言うから、
私をわんちゃんにしたかったのかなって……」

リシェルテ
「王子、いつも忙しいでしょ……?
可愛い動物とかに、癒やされたいとか、そういう……」

リシェルテ
「あれ? ……もしかして、違った?」

リシェルテ
「でも……こういう格好で交尾をするのは、
わんちゃんとか、ねこちゃんよね……?」

リシェルテ
「もしかして、正解はねこちゃんだったかしら……」

不思議そうにそうつぶやくリシェルテに、
苦笑しつつ今夜の趣向を教えてやることにする。

確かに、リシェルテが犬の鳴き真似をするのは、
普段とは違った可愛らしさがありはしたが――

リシェルテ
「…………にゃん?」

リシェルテ
「……えっ、えぇっ!?」

リシェルテ
「そう……そうなの。
私の色んな格好を見てみたいって……んん……」

リシェルテ
「…………ちょっと、恥ずかしい」

リシェルテ
「でも、うん……王子がそうしたいって望むなら……」

リシェルテは、くいっと、小ぶりな尻を持ち上げて、

リシェルテ
「……どうぞ、召し上がれ?」

そんな誘いを前に、
一瞬でもためらう男が何処にいるというのか。

愛おしさと、ほんの少しの気恥ずかしさを胸に、
よりいっそう硬度を増した愚息を、
ぴったりと閉じた秘裂へと埋没させていく。

リシェルテ
「んっ……ひぁ……あぁあっ……。
王子の……やっぱりおっきい……んっ、ひぁあっ」

浅く短い膣道をゆっくりと踏破すると、
やがて亀頭の先が、彼女の最奥に届いたのが分かる。

緊張故だろうか、
きゅうきゅうと肉棒を締め付けてくるリシェルテ。

その尻を、優しく撫でてやっていると、

リシェルテ
「…………むずむず……ひぁっ……す、するわ……」

むずむず……?

リシェルテ
「どうして……かしら……んっ……あっ……」

リシェルテ
「貴方と手をつないだり、頭を撫でてもらったり、
ぎゅうって抱きしめてもらったり、
こうして、愛してもらっていると……」

リシェルテ
「胸が……きゅうって、締め付けられるみたいで、
ぽわわって、あたたかくなって……」

リシェルテ
「んぁっ……ひぅぅ……そ、それから……えっと……」

リシェルテ
「こうしていると……お腹が、ひ、ひくひく、して……」

リシェルテの言葉どおり、彼女の膣口は、
抽挿の時を待ち望むかのように震えている。

きつく狭いリシェルテの最奥を慈しむかのように、
極々ゆっくりと、肉棒を前後させてやると、

リシェルテ
「きゃぅぅぅぅ……っ!? ひぁっ、あっ、これ……っ」

強烈な締め付けが、肉棒を襲う。

それは彼女の、小さな絶頂を意味していた。

リシェルテ
「うっ、うぅぅぅぅっ、なんで、どうして……?」

リシェルテ
「さ、最初の頃よりも……き、気持ちよくて……。
王子のが、奥をこつんってしただけで……びくびくって……」

リシェルテの様子を見て、今夜はやめておくか?
と問うてみると、彼女は慌てて首を横に振って、

リシェルテ
「や、やだっ、いやっ!」

リシェルテ
「せっかく……貴方と繋がったのに、
もっと、もっと貴方を感じたいのに……っ!」

困ったな、と肩をすくめながら、
ゆったりとした抽挿運動を再開してやることにする。

リシェルテの膣内は、彼女が抱きついてくる時の感触にも似て、
強く、しっかりと、俺の存在を確認するかのように締め付けてくる。

リシェルテ
「ああぁあっ、んっ、んぅぅぅっ、ああぁあ……っ!!」

リシェルテ
「王子……王子ぃ……っ!!
だ、だめっ、びくびくして、あっ、ひやぁ――ッ」

リシェルテの小さな手が、
シーツを握りしめ、ぷるぷると震えている。

ゆっくりと繰り返される抽挿運動の、
ほんの小さな刺激にすら、
リシェルテは甘く可愛らしい喘ぎを漏らす。

リシェルテ
「……うっ、うぅぅ……そうよ。
イっちゃったじゃない……そ、それももう二度目よ……っ?」

リシェルテ
「どうして……なのかしら……ひぁっ、んぅぅぅっ」

リシェルテ
「王子への好きが……大きくなる程に、
きゃぅっ……王子に愛してもらう時の、気持ちよさが、
ひぁ……どんどん……大きくなって……んっ……いくの……」

リシェルテ
「好きな人に、誰より大切な人に……んぅ……」

リシェルテ
「めいっぱい、愛してもらっているんだって……」

リシェルテ
「そう考えただけで……こ、こんなに、
どきどきして……びくびく、ぞくぞくってして……」

リシェルテ
「私の全身が……ふぁあっ、んっ、んぅぁああっ、
貴方を抱きしめたいって……んぅっ、だ、大好きだって……っ」

夜、眠る時。あるいは朝、目覚めた時。
俺に強く抱きついてくるリシェルテの、
その抱擁にも似た強さで、彼女の膣は、肉棒を抱きしめてくる。

この小さな身体で、毎夜俺を受け止めてくれるリシェルテ。
彼女の全身から伝わってくる愛情に応えるべく、
深く、速く、俺がリシェルテの中にいることを示していく。

リシェルテ
「ふぁぁあっ、んぁっ、ひやぁああぁぁっ!?」

リシェルテ
「ま、また、へんなのが……気持ちいいのがぁ……っ!!」

リシェルテ
「ぁあっ、ひやああぁんッ……!?
おなかぁっ、びくびく、して……ま、またイっちゃ……ッ!!」

彼女の様子を見ながらの抽挿運動だったにも関わらず、
ひくひくと収縮する膣口の刺激によって、
腰の奥に宿った射精への欲求は、徐々に高まっていく。

激しさなど欠片も無い、
互いの形を確かめるかのような情愛の交歓は、
快楽だけでなく、深い幸福感をも己の胸中にもたらしていた。

リシェルテ
「わ、わたし……もう……もぉっ……あぁああッ!
お腹が……王子好きって……大好きって……ひぁああぁッ!?」

リシェルテ
「ぁああぁっ……ぜ、ぜんぶ……っ
全部わたしのなかに……だして……いいからね……?」

リシェルテ
「赤ちゃん……ひぁっ、ほしい、の……っ、
王子とぉ……わたし、のっ……あかちゃん……っ」

真剣なその言葉に胸を打たれ、愚息に更なる力がこもる。

リシェルテ
「ぜんぶうけとめる……から……っ、
王子のこと……私がっ、受け止める……からぁ……っ!!」

リシェルテ
「あぁああっ、あぁっ、ふぁぁあああぁ……ッ!!
イって……わ、私の中で……全部だしてぇ……ッ!!」

リシェルテの強く優しい締め付けが、
肉棒を満遍なく刺激して、
導かれるままに精液がどろりと溢れ出していく。

ゆったりとした交わりであったが故の、
勢いよりも、量と濃さに富んだ精液は、
まるで一個の塊のように、尿道を駆け上がって、

リシェルテ
「あっ、ひぁあぁ……お、お腹のなか……でてる……。
王子の白いの……赤ちゃんのもと……ふふっ、えへへへ」

どこか幸せそうな表情で、
リシェルテはシーツの上に身を投げ出す。

その隣に転がりながら、リシェルテの頬を撫でてやると、

リシェルテ
「……ねぇ、王子」

リシェルテ
「ずっと……一緒にいてね……?」

当然だと言わんばかりに、深く頷き返してみせる。

リシェルテは安堵したように微笑みながら、
俺の手を取り、ぎゅう、と胸元に抱きしめて、

リシェルテ
「……約束ね。私はずっと王子の隣にいるから、
王子も、ずっとずっと、私の隣にいてね」

そうして、ゆっくりと二人の夜は更けていく。

どうなるか分からない未来のことを語らいながら、
いつの間にか、俺達は手をつないだまま、
まどろみの中へと沈んでいくのだった……。