ラテリア寝室2 シーンテキスト
ラテリア
「いっ……たぁ……ぃい……っ!!」
繋いだ手にラテリアの爪が食い込むが、
秘所を貫かれた彼女の痛みはこの比ではないだろう。
ラテリア
「ぅあ……は……ふ……ぁ……
……僕、王子に……大人に、されちゃったぁ……」
シーツの上、白い肌をさらしたラテリアは、
涙を浮かべた瞳でこちらを見上げた。
幼さを残した身体に傷痕を刻んだ罪悪感が、
潤んだ視線によってさらに煽られる。
ラテリア
「うぅぅ……今までしたどんな怪我より……痛いかも」
初めて男を迎えた膣道は、
これ以上は広がらないと俺に伝えるかのように、
押し入った異物を締め付ける。
すまない、と俺が謝るより先に、
ラテリアの白い指先が、俺の唇に触れる。
ラテリア
「謝ったり……しないでね……?」
ラテリア
「こーんな大きなのがさ、
僕の中に入ったんだから……痛くて当たり前だよ?」
苦しそうなラテリアの姿を見れば見るほど、
己の愚息がもっと小さければ良かったと、後悔が押し寄せる。
そんな俺を気遣うためか、ラテリアは真剣な表情で、
ラテリア
「それよりさ、王子の舐めてる時も
……ずーっと思ってたんだけど……」
ラテリア
「王子のって、本当に大きいよね……。
入れたままさ、それだけで僕を持ち上げたりできるんじゃない?」
唐突な冗談に、俺の罪悪感が吹き飛びかける。
人の性器をそんな魔物じみたものにしないで欲しいものだった。
ラテリア
「にひひ、ようやく笑ってくれた……ぁぐっ
いたたた…………やっぱり笑うと響くぅ……」
笑いをこらえるためか、ぺしぺしと小さな手が俺の腹を叩く。
ラテリア
「はふぅ……ね、王子、おかしいね」
ラテリア
「えっちなことしてるのにさ、
こんな風に冗談言えるの……きっと王子が相手だからだよ」
ラテリアの言葉が、俺の罪悪感を解すように染み入ってくる。
おそらく、彼女は俺の心の中までをも見抜いているのだろう。
観念した、という気持ちと、
ラテリアと出会えて良かったという喜びが、同時に押し寄せる。
ラテリア
「あ、王子嬉しそうな顔してる」
感情が顔にまで出ていたようだった。
俺は肩をすくめ、少しの気恥ずかしさを感じながら、頷き返す。
ラテリア
「あのね……僕も……嬉しいんだ」
ラテリア
「馬鹿な話を出来るのも、一緒に夜更かししてくれるのも、
こうして、僕を抱いてくれるのも……」
ラテリア
「すごくすごーく、嬉しいんだ」
ラテリア
「……そして何よりも、
王子が一緒にいてくれるのが……とっても嬉しいんだ!」
ラテリアの抱く気持ちは、
もしかしたら、俺と同じものなのかもしれない。
そう思わせるほどに、ラテリアの微笑みは心に深く響いた。
ラテリア
「――ね、王子。もう大丈夫だよ。
男の人は、動かないと気持ちよくならないんでしょ?」
ラテリア
「王子が気持ちいいって顔してるの、僕に見せて。
僕で、気持ちよくなって……?」
とろけた表情で、ラテリアは俺を誘う。
大丈夫なのか、と問うことはしない。
今の二人ならば、不要な言葉であるはずだった。
ラテリア
「うぁぁっ……うぅぅ……っ
な、か……うごいてる……んぁぁっ」
ゆっくりと抽挿を始めると、
ぎゅうぎゅうと、ラテリアの肉壁が肉棒を締め付けてきた。
ラテリアと繋がることが出来た悦びと、あまりに強い刺激に、
気を抜けばあっという間にイかされてしまいそうになる。
ラテリア
「お腹のなかみ……持って行かれそう……ぅうああっ!?
んん……っ……ふぁ……ひぅぁ……っ」
圧力に押し出されるように、
抽挿にあわせて愛液がじゅぷりと溢れ出す。
ラテリア
「へ、へんな音……ひゃぅ……す、るぅ……ぅぅ……」
二人の交わる音が、夜の静寂の中に溶け込む。
ラテリアは頬を真っ赤に染めて、
ラテリア
「こ……れ……知ってる……んっ
僕の性器が、王子の性器を……
おいでおいでってしてる証拠だって……ぅあぁ!?」
それも勉強の成果か? と問いかけると、
頷く代わりに、彼女は俺をぎゅう、と締め付けてきた。
ラテリア
「そう……だよ……勉強、した……の……ぅああっ!?
おうじ……と……繋がるには、どうしたらって……んぅぅっ」
ラテリア
「王子が……欲しくて……王子のものに……なりたくて……っ」
ひとつになりたいと願っていたのは、ラテリアだけではない。
俺もまた同じ気持ちだったのだと、改めて気付かされる。
俺は彼女の身体をいたわる様に、丁寧に抽挿を続けた。
ラテリア
「ひゃうぅぁぁ……ッ……じゅぷじゅぷ、いって、る……っ
いやらしい音……して……りゅぅぁあっ!!」
少しだけ、慣れてきたのだろうか。
ラテリアの声色は、痛みに耐えるそれでなく、
甘い色がまじりつつある。
ラテリア
「奥のほう、ね……ぐりぐりされてるの……すきぃ」
ラテリア
「身体にね……びりびりーって……ぁあっ
ぅああぁっ……ッ!!」
ラテリアが嬌声を漏らす度、
俺の肉棒がきつく締め上げられる。
もはや我慢の限界は超えていた。
早くラテリアの奥深くへ、渦巻く濁流を解き放ちたいと、
愚息が俺に訴え続けている。
ラテリア
「王子の……大きすぎて……っ
さきっぽが……口からでそうぅ……っ」
射精感を堪え続けていた俺に、
不意打ちめいてラテリアの言葉が襲いかかる。
本当に、人の性器を魔物じみたものにしないで欲しいものである。
ラテリア
「冗談じゃない……し……ぁやぅぅぅっ
お腹の奥……ぎゅぅぅって……押し上げられる、みたいで……っ」
ラテリア
「僕のなか……ああああぁッ……!!
びく、びくして……ぇ……ッ」
自分の身体がどうなっているのか、
ラテリアは言葉にして教えてくれる。
その様があまりに愛おしく、
ラテリアの声を、言葉をさらに聴きたいと願い、
俺は抽挿の速度を上げていく。
ラテリア
「こ、れ……だめぇっ……王子より、先に……ああぁっ!?
イっちゃいそう……うぅぅ……やだぁ……!!」
ラテリアの嬌声に戸惑いの色が混ざり始め、
彼女は目をつむり、いやいやをするように首を振る。
ラテリア
「イったら絶対……ひぁぁ……おかしく……なっひゃぅ……」
ラテリア
「おうじが……あぁッ……イく、とこ……
ぼくで……気持ちよくなってくれた……ところ……っ
みたい……のにぃ……ッ」
その願いに答える代わりに、繋いだ手を強く握り返す。
俺の中心に渦巻く熱は、長くは抑えきれない程に高まっていた。
ラテリア
「おうじもぉ……いっしょにぃ……イって、くれる……?」
頷き返し、ラテリアの奥深くへと白濁を注ぐべく、
貪るように狭い秘所へ肉棒を叩き込む。
ラテリア
「あ……あああっ……あ、たま、まっしろ、に……
な……ああっ……あああああっ!!」
搾り取るかのようなラテリアの脈動に、
逆うことなく煮えたぎった精液を注ぎ込む。
ラテリア
「ひゃわぁあぁぁあぁッ!!」
彼女は背をのけぞらせ、空気を求めるように小さな唇がわななく。
ラテリアの秘所は何度も俺を絞り上げ、
脈打ち続ける肉棒には、さらなる快感を刻み込まれる。
ラテリア
「ぁ……ぅぁ……ぁ……」
未だ子種を注ぎ足りないと見える男根はびくりと脈打ち、
その刺激の度に、放心したラテリアの身体がびくりと跳ねる。
ラテリア
「ふぁ……ぁ…………あ……おうじ……」
焦点のあっていない瞳が、こちらに向けられる。
とろけきったその表情すら、俺にはとても愛おしいものに思えた。
ラテリア
「……あ……ああああ! だ、だめ、王子みちゃダメ!」
ラテリアは慌てた様子で自分の顔を隠す。
いったいどうしたのかと問うと、
ラテリア
「絶対変な顔してる……
なみだとよだれでぐしゃぐしゃになってる……」
互いに恥ずかしい姿を見せあった直後だというのに、
ラテリアはシーツを手繰り寄せ、顔を隠そうと必死だった。
構わない、と囁いて、真っ赤に染まった頬に、
泣きはらしたまぶたに、そして唇に、口付けを落とす。
ラテリア
「……うぅぅ……優しくするの、ずるい。
恋人みたいなことするの、ずるい」
ずるくなどない、と伝えるように、
幾度も白い肌にキスを捧げ、細い身体を抱きしめる。
ラテリア
「王子がそうやって、優しくするから……」
言いよどむラテリアに、続きを促す。
彼女はしばらく悩み、視線を合わせて、こう続けた。
ラテリア
「……王子のお嫁さんに……なりたいとか……
思っちゃうんだよ……ばかぁ……」
ラテリア
「僕は王族でも、貴族でもないのに……
そんなこと、言える立場じゃないのに……」
確かにそれは、間違いではない。
二人の生まれの違いは、存在している。
ラテリア
「ねぇ、王子……何も答えないで……
もう少しだけ、僕に夢を見せて……」
俺はラテリアを抱く腕に、強い意志を込めて、
耳元で囁きかける。
ラテリア
「え…………?」
ラテリア
「王子、一緒にいて欲しいって……言ったの……?」
聞き間違えではない、と俺は頷く。
ラテリアは、それに応えるように、口付けで返してくれた。
ラテリア
「――約束、だからね……?
王子の夜は、僕がもらうからね……」
それならば、昼間のラテリアは俺が貰おう、と囁く。
朝が来るまでは、まだしばしの時間があった。
俺は小さなぬくもりを懐いたまま、
眠ることすら惜しむ様に、ラテリアを抱きしめ続けたのだった。