モルテナ寝室2 シーンテキスト

モルテナ
「うん、大丈夫……。
怖がらなくていいわ……このコは、
私の情念と同調しているんだから……」

モルテナはそう言うと、
伏せるケルベロスの背にその身を預けた。

モルテナ
「つまり、このコも貴方が好きってこと。
どうしようもなくね……」

漆黒の野生のマットに
美しい姿態を放った彼女の白肌は、
まぶしいくらいに輝いて見えた。

モルテナ
「そんなにじっと見られたら……、
少しだけ恥ずかしいわ……」

しおらしく頬を染める彼女が、
たまらなく愛おしかった。

この身の深奥に生じた暖かな想いからか、
先ほど彼女に吐きだしたはずの欲が、
ふつふつと沸き立ち、陰茎に力が蘇っていく。

モルテナ
「ほわぁ……男の人って、
そんなにすぐ大きくなるのねぇ……。
それとも、王子だから……なのかしら?」

少しだけおかしそうに彼女が言った。

モルテナ
「改めて見ると、そんなに大きなモノが、
私の中に入ってたのねぇ……痛いはずよ……」

苦笑しながら俺の愚息をまじまじと見つめる彼女は、
何だか幼い少女のように見えた。

モルテナ
「また、挿れるんだよね……?」

優しくするから、と伝えると、
彼女は何度か小さく頷いた。

モルテナ
「わかった……信じてるから、きて……いいわよ」

俺はその言葉に誘われるように、
反り返った肉棒に手を添えて、
先端で淫裂の上をなぞった。

モルテナ
「んぁぁ……ぅ、あぅ……自分から、するのとは……、
何だか、違うのね……んっ……あんっ……貴方の切っ先が、
……んんっ、変なところに……あたって……ふぁっ……」

勃起したモルテナの桃色の恥豆に
優しく亀頭の先を押しつけると、
こりこりとした感触が返ってきた。

モルテナ
「ふぁぁあっ……な、に……これ、んんっ……!
びりびりって……ふぅぁんっ……ね、ねえ……ひぁぅっ……
んっ……そんなに、いじめない……で……ぁぁっ……ぁ……」

腰をゆっくりと前後に動かして、肉槍の穂先で
彼女の宝珠を転がしながら、優しく口づけを与える。

モルテナ
「んぁっ……む、ぁ……はむぅ、ちゅ、ちゅる……、
んんッ……ふへぁっ、ぁ、ぁぁっ……ふはぁ……、
き、キスって……こんなに気持ち、よかったんだ……」

モルテナの官能的な息づかいと甘い視線が、
離れた唇から洩れた言葉と相まって、
俺の中に生じた彼女への愛しさを更に膨らませていく。

気づけば、溢れ出たとろついた愛液は、
淫裂だけでなくその更に下にまで垂れ落ち、
ケルベロスの漆黒の背毛をいやらしく濡らしていた。

モルテナ
「うふぁ……んんっ、何だか……おかしい、よぉっ……、
私、さっきまで……怖かったのに……貴方の……、
欲しくなってる……あぁんっ……はぅっ……んンっ……」

モルテナの方からも僅かにだが、
腰を振り始めている。

互いの快楽から生じた粘液が混ざり合い、
性器同士が擦れ合った部分が白く泡立っていた。

モルテナ
「……お願い……もう……我慢、できない……。
……貴方の、その……お、おちん、ぽ、を……えっと……、
私のはしたないオマ○コに……いれて、ほしい……だっけ……?」

それも何かの本で読んだのか?
と俺は微笑で問いかけた。

モルテナ
「そ、そうよっ!
経験がなくて、悪かったわね……でも、知識だけは、
ちゃんと……あるんだから……本、いっぱい読んだし……」

そうか、
と俺は自分でも不思議なほどに、
穏やかな心で彼女の頬に触れた。

モルテナ
「もう……怖くないから……。
心配させて……ごめんね……?」

モルテナは、頬に伸びていた俺の手に触れると、
愛おしそうに数度撫でてからゆっくりと指を絡ませ、
離さないとばかりにしっかりと握ってきた。

俺もその手を握り返しながら、
ゆっくりと、肉竿を彼女に押しつけた。

モルテナ
「……んっ……入っちゃう……、
貴方の大きいのが……私の、なかに……」

亀頭の先端が触れると、
彼女は僅かに腰を引き、
少しだけ怯えたような表情を浮かべた。

モルテナ
「だ、大丈夫だから……ほんとに……。
これは、その……無意識で……」

モルテナ
「今度は、ちゃんと貴方を感じたい……。
貴方に、刻みつけてほしいの……。
……人間を……貴方を……信じさせて……」

モルテナは小さくはにかむと、
覚悟を決めたように脚を大きく開いた。

モルテナの求めに応じるように、
俺は愛蜜にきらめく肉扉に、
改めて肉の尖りを押し当てた。

モルテナ
「んんッ……ぁっ……あ、ああっ……んっ……!
入って、る……分かるよ……王子……王子ぃ……」

ぎゅっと握られた手に痛いほどの力がこもる。

モルテナが抱いている不安と
彼女を未だ苛む散華の残痛が、
握られた指先から伝わってくるようだった。

モルテナ
「そんな心配そうな顔、しないで……んんっ……、
……貴方の温さがわかる、よ……ぁっ、ぁあっ……、
それに……さっきより、ずっと気持ち良く……ふぁぁ……」

膣口が挿入を受け入れるように
キュゥッとその根元を締め付けてきた。

モルテナ
「これだけでも、んんっ……すごく……気持ちいいのに……
動かれたら……どう、なっちゃうんだろう……ぁっ……、
ああっ……んっ……王子……」

入りきったペニスを、
ゆっくりと彼女の膣中から引き抜く。

すると、ねっとりとした淡い紅肉のヒダが絡みつき、
得も言われぬ快感が背筋を伝って昇っていった。

モルテナ
「ふぁあんっ……すご、んんっ……貴方の、たくましいのが、
出たり……入ったりして、あぁンっ……ぁ、ぁあ……、
そんな……これ、気持ち、いいよぉっ……あぁンっ……!」

ゆっくりとした抽挿ではあるが、
素直に感じてくれているモルテナを見て安心する。

だから、
少しだけ強めに突き上げてみることにした。

モルテナ
「――ひゃぁぅンっ!!
あ……ご、ごめんっ……ひぁっ、あっ、ああンっ……!
変な声……出て……んんッ……気持ち良すぎるよぉっ……!」

漏れ出す嬌声がただ嬉しかった。

腰を突き上げるたびに大きく揺れ弾む胸が、
たぷんたぷんと柔肌を打つ音が耳に心地良く、
蜜に誘われた羽虫のように、俺の手が伸びていく。

モルテナ
「ふぁっ、ぁぁ……おっぱい、触られたら……んんっ!
感じすぎちゃうぅ……こんなに、感じるなんてぇ……ンっ……、
だめっ……声、抑えられないよぉ……ひぃああンっ!」

手に収まりきらないほどの豊満さを誇示する双乳が、
俺の手の動きに従って形を変え、
受け入れるように吸い付いてくる。

挿入による抵抗はもう微塵も感じられないことを悟ると、
俺は一気に最奥まで肉棒を突き刺して、
そのまま腰を多方向に動かす。

モルテナ
「あぁあンっ! んっ、はぁン……だめぇっ!
あたって……クリトリス、あたって……一緒に、
刺激、しないで……もっと、気持ちよく……なっちゃうぅぅっ!」

ぐりぐりと腰を回し、接着する下腹部で
押しつぶすようにして陰核を愛撫していくと、
彼女の身体が大きく何度も震えた。

モルテナ
「ふゃああぁんっ……や、め……んんっ!
ま、まって……ひぅっ……それ、ほんと、にひぃっ!
あ、あっ、そんな……らめらってばぁッ!!」

快楽の許容量を超えてしまったかのように、
彼女が乱れよがり、制止の言葉を投げてくる。

敏感な箇所だ。
少し乱暴にしすぎただろうか、と
刺激するのを止めると、彼女は首を振った。

モルテナ
「ち、違うのぉ……んんっ……私ばっかり……、
気持ちよくなって……ふぁ、あっ……こんなの……、
申しわけ、ないよぉ……んっ……王子は、気持ちいいの……?」

その言葉は反則だった。
気持ちいいに決まってる。でもそれ以上に、
彼女が俺を想ってくれていることが嬉しかった。

彼女の言葉が
律していたはずの理性のかせにヒビを入れてしまい、
俺の抽挿に意図しない激しさが加わってしまう。

モルテナ
「はぁぁあんっ……ぁあっ、ああっ、王子ぃ……王子ぃ……、
んんっ、あぁン……もっと、もっと私で……気持ちよく……、
ふぁあっ……気持ちよくなってぇッ……」

頷きを返しながら、
何度も何度も腰を打ち付ける。

肉棒が濡れに濡れた雌ヒダと擦れ合い、
その度に彼女が切なげに愛らしい嬌声を上げる。

モルテナ
「あっ、あああんっ……!
また、おっきく、なって……んんっ!
私の中、王子のオチ○ポの形になっちゃうよぉッ!!」

ぐちょ、ぐぽっと彼女の内側から
愛液が薄白の泡となって溢れ出る。

見れば、愛し合った証拠とでも言うように
てらてらと愛液で濡れたペニスが
淫らに小さな輝きを放っている。

モルテナ
「ひぅっ、ああっ……あぁああんッ!
王子ぃ……もう、らめぇっ……わたひ、
もう、どこかに、イっちゃい、そうだよぉッ……」

うっとりとした表情で、
彼女は俺に訴えかけてくる。

肉棒の出し入れに合わせるように彼女の腰が動き、
より深い場所へと俺自身を導くと、
亀頭の先にコツンと何かがあたるのを感じた。

モルテナ
「ふぅぁあっ……奥、あたって……なに、これ……、
んんっ……だめ、だよぉッ……おかしく、なるぅっ……、
ひぁっ、ああっ……おかひくなっひゃぅよぉぉッッ!!」

もっと気持ちよくなってくれ、
とばかりに俺は子宮口にキスをするように、
何度も何度も肉槍を深く突き入れる。

一突ごとに膣壁が狭まる。
無数の肉ヒダがこれ以上の進行を防ぐように絡みつく。
鋭い雷刃のようなビリビリとした刺激が肉棒を甘く痺れさせた。

モルテナ
「ひゃぁぅ、うぁっ……あっ、ふぁあっっ……もう、らめぇッ!
らめなのぉっ……おうひぃ、わたし、も、もぉ……ひぅぅンっ!
あっ、ああっ……もう、イク、イクのぉ……イッちゃうのぉッ!!」

快楽の奔流に完全に呑み込まれてしまったモルテナの意識は、
霞がかってしまったかのようにぼう洋とし、
魅力的な唇の端から淫らに涎が垂れている。

――俺だってもう、限界だ。
共に絶頂を迎えたいという想いに衝かれ、
彼女を強く抱きしめながら、互いの身体を密着させた。

モルテナ
「うんっ……出してぇっ……ふぁっ、私の、中に……またいっぱい、
いっぱい出ひて、いいんだからぁッ……ぜんぶ、だひてぇっ!
あっ、ああっ、んンっ、熱いの、いっぱいだひてぇぇッッッ!!」

甘美なほろ酔いにも似た快楽が強い痺れとなって
ペニスから下半身、下半身から全身へと伝播した瞬間、
俺は盛大に欲望の灼熱を解き放っていた。

モルテナ
「ひぁあああンッ!! あっ、ぁああっ……うぅぅっ……、
さっきより、いっぱい……いっぱいなのぉっ……、
アツいよぉ……王子の……は、入って……ふぁぁあンッ……!」

肉棒が射精に脈打つたび、
モルテナの総身がビクンビクンと何度も震える。

モルテナ
「あ、はぁっ……まだ、出てるぅぅ……んんっ……、
こんな、入りきらなひぃっ……んぁっ、ぁあっ……
すごいよぉ……こんなに出されたら……ぁぁあンっ……!!」

膣内射精の悦楽に浸りながら、
互いに抱き合ったままケルベロスの背に身を投げ出して、
余韻のぬるま湯にたゆたう。

しばらくしてから、
ゆっくりと彼女からペニスを引き抜くと、
収まりきらなかった欲望が陰唇から漏れ出した。

モルテナ
「あぁ……ぁ……王子ぃ……」

身体の奥底で感じていた熱を失い、
彼女は寂しそうに俺を見つめた。

その喪失の隙間を、
彼女はキスで埋めた。

モルテナ
「ふぁ……ん……は、ぁあ……王子……。
気持ち、よかったわ……本当に、気持ちよかった……」

その言葉に、頷きで応える。

モルテナ
「最初はこわかったけど……信じて……良かった……」

モルテナ
「王子のこと……これからも……、
ずっと信じるから……ね……」

深紅の瞳が、
長いまつげの帳に隠れていく。

モルテナ
「もう……こわく……ない、から……」

陽だまりのような暖かなモルテナの愛情が、
彼女の体温と一緒になって俺の心に寄り添ってくる。

そうしてやっと、
モルテナは安心したような微笑みを浮かべ、
甘やかな微睡みのさざ波に身を委ねていった。

モルテナ
「……貴方を好きになって……よかった……」