メルヴィナ寝室1 シーンテキスト

メルヴィナ
「ここが王子の庭園か……。
うん、悪くないな」

満月の光が辺りを照らしだす中、
彼女は楽しそうに庭園を見回していた。

どこかおすすめの場所はないかと聞かれ、
心休める場所として庭園を選んだのだ。

メルヴィナ
「なるほど。ここは確かにおすすめの場所に
ふさわしい。礼を言うぞ王子」

月明かりに長い髪をなびかせるその姿は、
どこか妖艶で惹きつけられる。

メルヴィナ
「どうかしたか? 私に何かついて
いるのだろうか」

伏目がちな彼女を見ていると、
メルヴィナが照れ笑いをした。

誰もいない空間に二人きりという状況で、
正直俺の鼓動は早くなっていた。

普段こうして彼女とゆっくり話すことがないから。
というのもあるが、何を話したものか迷ってしまう。

メルヴィナ
「ふふっ。こうして王子とゆっくり話すことも
ないからな。それだけ戦いが激化していると
いうことだが」

メルヴィナ
「正直王子に声をかけたはいいが、何を話せば
いいのか……。少々動揺しているのかもしれんな」

自分と同じ気持ちを抱いていることに、
少しだけ緊張がほぐれた気がした。

メルヴィナ
「おすすめの場所を知りたいと思ったのは
事実だが、本当は王子と……話を、して
みたかったんだ」

彼女の普段見せない、素直な気持ちが聞けたことが
嬉しくなり思わずその体を抱きしめる。

メルヴィナ
「……! 王子……、いくら夜でも人が来ては……」

恥ずかしそうに俯く彼女の首元に顔をうずめて、
その細く白い肌に吸い付いていく。

舌を這わせると、彼女の体が小さく反応した。

メルヴィナ
「ぁっ……」

胸元のリボンをほどくと、
ふるっと豊満な胸が露わになる。

軽くしゃがみ、下から見上げる形になると
彼女が顔を赤く染め視線を逸らす。

その姿を眺めつつ、胸に吸い付くと
彼女が小さく喘いだ。

メルヴィナ
「ひ、ぁっ、あ、ん……、
んんッ、んぁッ」

ちゅうっと音を立てて吸い付くと、
静かな空間にその音が響き渡り
彼女が恥ずかしそうに見つめる。

メルヴィナ
「誰か、きたら……っ、
お、うじ……」

城内の庭園とはいえ、
兵士が見回りに来ることもあり
見られる可能性は高かった。

メルヴィナ
「あ、んぁっ、ふぁ……っ、
音が……あっ、噛んだら……、
だ、め、なんだ……っ」

彼女の言葉に聞き返すと、
カァっとまたしても顔を赤くした。

ぴんっと硬くなった胸の突起は、
吸われたそうにぴくぴくと震えている。

メルヴィナ
「んぁ……、も……っと……」

恥ずかしいが、行為を止めないでほしい
気持ちもあるせいかぐっと体を引き寄せた
メルヴィナに胸が高鳴る。

もっと、と自分の気持ちも高ぶっていき、
そのふくらみを揉みしだくと柔らかい
感触に喉がなった。

メルヴィナ
「あ、ぁあんっ! ん、んんッ……、
ふぁ、ァンッ、あッ、あん」

片方は口で、片方は手で愛撫をしていると、
次第に彼女が立っていられなくなり
今にも崩れようとしたとき。

人の話し声が聞こえ、遠くの方で
兵士二人組がこちらに向かってきて
いるのがみえた。

メルヴィナ
「はぁ……はぁ……っ」

名残惜しそうに口を離すと、
彼女が力なくもたれ掛ってくる。

メルヴィナ
「まさかこんな風になるとはな……。
王子は案外意地悪だな」

肩で息をしながら、彼女は少し
拗ねたような顔を見せた。

衣服を整えつつ、現れた兵士に挨拶を
されると、彼女はまたいつも通りの
りんとした表情を見せていた。