メフィスト寝室2 シーンテキスト

メフィスト
「ま、待って……くれ……はぁ、ハァ……、
まだ……心の準備が…………」

俺に尻を向けながら、メフィストは心細そうにつぶやく。

既に互いに性欲を持てあまし、恥部すら晒し合っているというのに、
いざ挿入――となったところでメフィストが臆してしまった。

メフィスト
「正常位での挿入は……その……、
いろいろと見えすぎてしまって……恥ずかしい、のだ……」

メフィスト
「だから……こうして、
後背位による……挿入を望んだ……わけ、だが……」

メフィスト
「しかし……これは、これで……もの凄く、怖いな……」

見えていても怖いし、見えなくても怖い……か。

なら今日は止めておくか、と訊くと――

メフィスト
「そ、それは困る……!」

メフィスト
「このまま終わってしまっては……交尾に関する想像と疑問で、
きっと今日は……寝られなくなってしまう……」

メフィスト
「頼む……今日中に、人間的交尾を覚えたいんだ……」

そう言われても、もじもじと両腿をすり寄せながら、
男根の到来を怖がっている様を見せられては、さすがに気が引ける。

――と、そこであることを思いつく。

意識して恐怖を覚えてしまうならば、
彼女の気をそらすための話題をあげて、
その隙に挿入を終わらせてしまえばいいのだ、と。

メフィスト
「……え? どうして急に、
魔界のデーモンの雌の生態に関しての質問をするのだ?」

メフィスト
「いや、答えられないわけではないが……」

メフィスト
「そうだな……まずヤツらの一番の特徴としては、
その角の――――ふぁぁっ!?」

メフィストが講釈に入ろうとして気が緩んだ瞬間――、
俺は一気に勃起しすぎた肉棒を彼女の膣口に突き込んでやった。

メフィスト
「――んふぁあっ! ひ、ひどい……急に、そんな……っ、
あっ、ひぅっ……い、イタ……ぃぃっ……ぐすッ……、
こんなに、イタいだなんて……聞いて、ないぃ……っ!」

メフィスト
「お願いだ、もっと……あっ、ふぁあっ……優しく、して……、
んっ、ぁあっ……これじゃ、私……やぁっ、ぁあ……んん……」

優しくしてやりたいと思う気持ちはあれど、
彼女の膣内は予想に反してあまりにも心地よすぎた。

初々しい膣道は想像以上に狭いが、
その一方で温かく濡れた媚肉は隙間無く男根を包み込み、
筆舌に尽くしがたいほどの快楽を容赦なくペニスへとぶつけてきた。

これほどの名器を相手に、欲望を抑えられる雄などいるはずがない。

メフィスト
「あっ、ふぁあっ……!
……ま、待って……そんな……激し、ぃぃっ……!」

彼女の両腕を掴んで背後へと引っ張りながら、
遠慮無しに尻肉へと腰を打ち付ける。

メフィスト
「ひぁッ、ぁあっ……ふぁ、あぁあんっ……おう、じぃっ……!」

ぱちゅんぱちゅん、と淫らな音が室内に響き渡り、
今現在の互いの状態を聴覚にも視覚にも強く意識する。

獣の如き交尾の激しさと、
背後から知性溢れる魔神の体を意のままに犯しているという事実が、
情火をより激しく燃え上がらせた。

メフィスト
「んふぁあっ、あぁあんっ、んっ、んんっ……!
そん、な……イタいだけ……なのにぃ……、
こんなに乱暴に、されてる……のにぃ……ひぃっ、あぁんっ!」

メフィスト
「なんで、こんなに気持ちよくなってきて……あっ、ぁああんっ!
私、からだ……あっ、やぁあっ……悦んで、しまってるぅ……っ」

メフィスト
「や、だぁっ……こんなの、私……あっ、ぁああんっ……!」

いやいや、と頭を振りながらメフィストが艶声を上げる。

見れば、驚くほどの愛液が膣口から溢れ、
じゅぶじゅぶと先走りとの混合液が白く泡立っていた。

やはり、魔神といえど雌は雌だったというわけか。

メフィスト
「ひぎぃっ――あっ、ぁんんっ……!
……そ、そんな、言い方……する、なぁ……っ、
私は、誇り高き魔神の……やぁっ、ぁっ、ふぁあああんッ!!」

何かを言いかけたメフィストだったが、
濡れ散らかした膣口に深く肉棒を咥え込ませてやると、
みっともなく身を震わせて再びの嬌声を上げた。

メフィスト
「ふぁあっ、あぁぁっ……こんな、のぉ……っ!
気持ちいいに、決まってぇ……あっ、ぁあンンっ……!」

メフィスト
「やっ、ああっ……ら、めぇえっ……オチ○ポで、
なかぁ、イジメないでぇ……ふゃぁあっ、ぁあっ……!」

興奮度の計測に付き合ってくれ、などと言っていた
先ほどの理性的な彼女は何処に行ってしまったか。

そう思うほどに、メフィストは乱れに乱れた。

もしかしたら、彼女は単に交尾がしたいがために、
思ってもいない言葉を並べ立てていたのだろうか?

メフィスト
「ち、ちが……やぁあっ、ああぁんっ……!
私は、そんなつもり、じゃ……んっ、ひぁあっ……ンンッ!」

なら、しっかり興奮度とやらを計測したらどうだ、と
律動をさらに加速させながら彼女にささやきかける。

メフィスト
「んっ、んふぅぅっ……はぁっ、ああっ……あぁあんっ……、
興奮、ど、はぁっ……あっ、ぁあんっ……!」

メフィスト
「あっ……ぁああんっ……ら、めぇっ……!
頭、はたらかな……んひぃ――ッ!!
こんな状態、じゃ…………無理ぃ、だよぉ……ぁああンッ……!」

かくいう俺も既に甚大なる興奮と
メフィストの膣内が生み出すあり得ないほどの快楽に、
理性が働かなくなっている。

気づけば、俺は背後から彼女を抱きしめて、
その美しい首筋に唇を寄せながら何度も何度も腰を振り乱していた。

メフィスト
「はぁっ、ああンッ……わたし、おかしくなっちゃうぅ……!
んっ、んんっ……人間の、ばかでかいオチ○チンでぇ……っ、
おかしく、されちゃうぅっ……ふぁあっ、ぁあっ……!」

メフィスト
「やぁっ、ぁあんっ……もぉ、射精して……よぉ……っ!
ふぁあっ、ぁっ……! 私、へんなのぉ……ッ!
おく、からぁ……ぶあぁっ、きて……あっ、ぁああんッ……!!」

メフィスト
「なに、これっ……あぁあっ、ぁあっ、ぁ……や、だぁっ……、
ほんとに、バカになっちゃ、うぅ……っ!!
おうじぃ、おうじぃっ……ふゃああぁンッ……!」

彼女らしからぬ気弱な言葉と、艶やかな声音が愛おしい。

絶大な力と英知を有する魔神メフィストの処女を奪っただけでなく、
初めての絶頂体験をも刻み込めるのだ、という途方も無い征服感が、
より激しい情欲を掻き立てて、淫らな腰の動きを更に加速させた。

メフィスト
「……イ、イク……? んっ、ふぁ、ぁっ……!
はぁ、ハァっ……これが、イクという……状態、なの……か?」

メフィスト
「こ、怖い……はあっ、ぁああっ、んっ……!
わ、私が……わたしじゃ……なくなっていく、ような……っ!
ンぁあっ、ああ……ひぁあっ、ンンッ……!」

既に与えられている快楽は許容範囲を超えているはずなのに、
精神が絶頂を迎えることを妨げているのだろう。

なかなかイクことのできないメフィストに対し、
俺は心の拘束を解こうと甘やかな言葉を投げかける。

――お前が好きだ。

メフィスト
「――ふぁあぁっ!? ば、ばか……何を、いって……んぁあっ!
そんな、言葉……はぁあっ、ぁあっ……ひぁあンッ!」

愛を囁いた途端、
メフィストの膣内がぎゅんと締め付けを厳しくした。

それによって生じる快感が引き出した
彼女に対する狂おしいまでの愛しさが、
より多くの想いの言葉となって口から飛び出していく。

メフィスト
「――んんンッ!? や、めて……そんな、言葉ぁ……ふぁあっ!
嘘だって分かって、るのにぃ……っ!
なんでぇ……なんで、私……悦んで……やぁあン……っ!」

メフィスト
「ひぃっ、ぃ、やぁあンっ……らめぇっ!!
もう……何も、かんがえられ、なひぃっ……!
オチ○チン、気持ちよすぎて……ふぁっ、ぁあっ、んぁあんッ!」

メフィスト
「い、イッちゃ、うぅぅ……王子の、オチ○チンで……、
ふぁあっ、ぁあっ……もう、がまん、できないぃぃッ!」

メフィスト
「ぁあっ、ああんっ……い、くぅっ……!
お、おうじぃ……あっ、ふぁあっ……わ、わたし……、
イッちゃ……イクぅっ……イッちゃうぅぅぅぅッッ――!!」

人ならざる美しい身体を弓なりに反らしたメフィストは、
それまで抑え込んでいた興奮を解放するかの様に艶やかに鳴いた。

同時に、絶大なるアクメの衝撃が総身に奔り、
連動する様にして収縮し始めた膣肉の抱擁に導かれながら、
俺も溜め込んでいた劣情をメフィストの未熟な子宮口へぶちまけた。

メフィスト
「んふぁああっ、やぁあっ、ぁあぁぁぁあああ……っ!」

メフィスト
「ふぁあっ、ぁあんっ……すご、いぃ……一番、おくぅ……、
アツイの、いっぱい……んんんぁっ、あっ、びゅくびゅくって……、
せーえき、出されて……はぁっ、ぁ……やぁぁあンッッ……!!」

流し込まれる雄液の熱に浮かされるようにして、
彼女は何度も快感に打ち震える。

きゅうきゅう、と吸い付いてくる膣内の諸々に促され、
自分でも驚くほどの濁精を放ち続けていった。

メフィスト
「ば、ばかぁ……もう、入らな……ふぁああんっ……!」

メフィスト
「そんな、射精しながら……なんども、オチ○チン……、
出し入れ、され……たらあっ、ぁあっ、ぁっ、ぁああンッッ!!」

膣内射精と共に続けられた過激な抽挿によって、
メフィストが二度目の絶頂を迎えたと同時に、
ようやく白精のほとばしりが収まりを見せ始める。

メフィスト
「あっ、ぁぁあ……おう、じ……」

ビクンビクン、と何度も身を震わせるメフィストが
あまりにも可愛くて、
俺は彼女を抱きしめたままベッドへと倒れ込んだ。

メフィスト
「ふぁあっ、ぁ……まだ、からだ……
震え、とまらな、ぃい……んっ、ぅぅ……」

まるで幼子のように、俺に体をすり寄せるメフィスト。

そして、
乱暴にしてすまなかった、と告げながら、
その美しい体を抱き寄せる。

メフィスト
「……ずるいぞ、王子……そういう言葉は、
ここで……放るべきものではない……」

メフィスト
「今の私は、初めての性的絶頂で……心身共に、弱ってる……」

メフィスト
「それに……よく分からないが、
君のことを……愛しいと思ってしまってる……」

メフィスト
「おそらくは与えられすぎた肉体的な快楽と……、
……未知の体験によって生まれた恐怖や感動を……、
愛情に近しいものと……錯覚してしまっているのだろう……」

メフィスト
「だから……今ここで、優しい言葉をかけられたら……」

メフィスト
「君のことを、愛してしまいそうだ……」

メフィスト
「頼む、王子……今は、何も言わないでくれ……」

そう懇願して、俺の口をふさぐためにと彼女は俺にキスをする。

そして――

メフィスト
「王子……」

メフィスト
「い、一応……今回の協力によって、
分かったことを伝えておこうと思う……」

メフィスト
「ああ、そうだ……先の、興奮度というやつだ……」

メフィスト
「ええ……コホン……」

メフィスト
「君との性的交渉によって得られた興奮度だが……」

メフィスト
「ずばり、端的に言おう……」

メフィスト
「興奮度は、文句なしにぶっちぎりの1000%だ」

メフィスト
「……と、それらしく言語化してみたものの、
これは些か正確さにかける数値だろう」

メフィスト
「正直……あまりの心地よさに、
何が何だか分からなかったというのが本音なのだ……」

メフィスト
「だから、王子……」

メフィスト
「もう一度……私の相手をしてくれないだろうか……?」

メフィスト
「勿論、君がイヤじゃ……なければだが……」

そう言って上目に俺を見つめ、
メフィストは少しだけ不安そうに問いかける。

勿論、答えは決まっていた。

メフィスト
「……そうか」

メフィスト
「ああ、恩に着るよ」

メフィスト
「……君以外との交尾なんて……もう、考えられないからな……」

そう囁くと、メフィストはゆっくりと瞳を閉じて、
理屈では語りきれぬ淡い感情と共に、
再び俺の唇にキスを捧げるのだった――。