マーヤ寝室1 シーンテキスト

夜も更け、寝る仕度を始めた時、
ふいに扉を叩く音が部屋に響いた。

マーヤ
「あの……お、王子……マーヤです。
少し、私にお時間を割いていただけますか?」

どうしたのだろうか、と俺は思い、
扉の向こうの彼女に部屋に入るように促した。

静かに扉が開き、
恐る恐るといった具合で、
マーヤが部屋に入ってきた。

マーヤ
「こんな時間にすみません。
ですが、ご相談したいことがありまして……」

椅子に座る俺の前に、
マーヤはおずおずと歩み寄り、
俯きがちに言葉を紡ぎ出した。

マーヤ
「私……自分に自信がもてないのです。
だから、戦いでも緊張してしまって……、
実力を十分に発揮できないのが、悔しくて……」

なるほど、と俺は彼女の言葉に頷いた。
だが同時に、どうして俺に相談を、とも返した。

城内には優秀な魔術師が多くいるし、
相談相手に俺を選ぶ必要はないだろう、
と考えるのは当然のことだった。

マーヤ
「私、自分で言うのもなんですが、
知識や技術は他のメイジにも遜色ないと思ってます。
自分の力を十全に出せれば、もっと王子の役に立てます」

マーヤ
「だからこそ王子なのです。王子には人徳があります。
何より自分に自信をお持ちです。私もそうなりたいんです。
ぜひ、私にその秘訣を教えてください……お願いします」

深々と頭を下げるマーヤだったが、
その手はぎゅっと握られ、かすかに震えていた。
彼女の真剣さと不安の表れなのだろう。

俺は彼女に、戦力として役に立っていることを伝えた。
マーヤの言うとおり、知識や技術は高いし、後衛での活躍は
目を見張るものがあることは嘘偽りのない評価だったからだ。

マーヤ
「そういう社交辞令じみた言葉、きらいです。
私、今まで師と仰げる方に出会えませんでした。
皆、私に真剣に向き合ってくれないって感じるから……」

マーヤ
「でも王子は何か違うって、初めて会った時に感じたんです。
私が傷つくとかは考えなくていいです。はっきりと、
私のダメなところを指摘して下さい。お願いです!」

またも頭を下げる彼女に俺は嘆息をもらした。
おそらく、彼女に師匠ができないのは、異常なまでの
警戒心と生真面目さなのではないだろうか。

欠点のない相手に欠点を伝えなくてはいけないという
不可思議な行為に、俺はすこしばかり悩んでしまう。
が、ふいに良からぬ考えが脳裏をよぎり、言葉となった。

マーヤ
「な、なな、なにを仰るのですか!?
私の見た目が美しい、などと……こんな時にまで
冗談を言うだなんて……信じてたのに……っ」

今にも泣き出しそうなほどに悔しそうに唇を噛みしめる
マーヤだったが、俺の企みはまだ始まったばかりだ。
俺は、彼女の容姿を褒めに褒め、称えすらした。

マーヤ
「や、やめて、ください……そんなに相貌を賛美されたこと、
ないです……嘘だって分かってても、何だか嬉しくなって、
ううん……騙されない……騙されるものですか……」

ぶつぶつと自分を戒めるような言葉を口にし続ける
マーヤに俺は、これが証拠だ、というように
おもむろに自分のいきり立ったペニスを晒した。

マーヤ
「――ひゃっ!? な、なぜ、そうなるのですかっ!?
わけが分かりません! 王子、気は確かですか?
で、でも男性の性器がそうなるってことは、本当に……?」

俺はゆっくりと、だけど自信たっぷりにマーヤに頷いてみせた。
これは、お前の類いまれな美しさと色香によってここまで
大きくなってしまったのだ、と力説してみせた。

マーヤ
「はぅ……あ、で、でも……そんな……、
本当に、そう、なのですか? そうなら、
私は……私は……どうしたらいいのですか?」

頬を紅潮させ、まるで熱に浮かされたような
表情で問いかけるマーヤに、
俺は胸を晒せ、と命じた。

俺の言葉に一度は小首をかしげたマーヤだったが、
徐々にその意味を理解し、一瞬大きく目を見開いたが、
次の瞬間、手を震わせながらもローブの紐を緩め始めたのだ。

マーヤ
「こ、これで、いいですか……?」

黒を基調とした野暮ったいローブからは想像もつかないほどに
白く、美しく、それでいて豊満でやわらかそうな乳房が
ぶるん、と突き出されるようにして俺の眼前に現れた。

思った通り、マーヤの身体は美しく、そして淫らだった。
俺は彼女の腕をとって引き寄せ、強制的に床に膝をつかせた。

マーヤ
「――きゃっ!? な、何をするんですか!?
え、こ、これを? 私の胸で、は、挟むんですか……っ!?」

彼女の頭が現状を理解できないものだと判断したのか、
マーヤは何度か俺の顔とペニスを交互に見やってから、
観念したかのように、おずおずと胸に手を添え始めた。

マーヤ
「こ、こうですか……ぅあっ、あついっ!?
ひゃぅっ!? い、いまビクって、ビクってなりましたよ!?
は、はさんで……上下に……動かすん、ですか?」

大きく円らな瞳を潤ませて問いかけるマーヤの無垢な表情と、
ぎこちない胸による愛撫が、俺のペニスを際限なく硬くしてく。

マーヤ
「んっ、くッ……。ん、ぁ……、あ、はぁ……なんだか、
王子、嬉しそうです……さきっぽから、こんなに汁が……、
これって気持ちよくなってる証拠……ですよね……?」

先ほどまで恐る恐ると言った様子だったマーヤの顔に、
だんだんと笑みが戻り始めた。

今では、俺の表情と、ペニスの具合をしっかりと確かめ、
どうやったら男が悦ぶのかを探ってさえいるようだった。

マーヤ
「ふふ……んぁっ、な、なんだか、王子を……ふぁっ、
いじめてる、ぁっ……みたいで……変な、気分です……」

マーヤ
「んんっ……私の胸……王子のと、こすれて……ぁっ、
気持ちよく、なってる……ど、どうですか……んぁっ、
え? ……もっと、はやく……ですか……ひゃっ、は、はい」

マーヤの返事と共に、たわわな胸の挟む力が増し、
上下左右と無尽蔵に、だけど的確に俺のペニスを刺激する、
巧みな乳使いに、亀頭が悲鳴をあげるように先走り汁を漏らす。

マーヤ
「あっ、はぁっ……お、王子の、また……ゃあんっ、硬く……、
なって……ぁぁっ……私のおっぱい、きもち、んっ、いい?
気持ち、いいんですよ、ねっ? あっ、ふぁあ……っ!」

肉鉾の先端から漏れ出す滑り汁が濡れ渡ったマーヤの胸が、
ぴちゃぷちゃといやらしい音を立てて、豪快に動く。

俺が限界なのを、彼女はなんとなく察したのだろう、
マーヤは小さく頷きながら俺へ言った。

マーヤ
「んっ……あぅっ……いいですよ……いいです、から……、
でるんですよね? んぁっ、ぁんっ……出して、ぁっ……、
いっぱい……私の胸で……気持ちよくなって、ください」

彼女の優しい言葉に導かれるようにして、
マーヤの胸に盛大に射精してしまった。

マーヤ
「――ひゃぁぅっ! あった、かい……っ!
これが……王子の……精液……この匂い……、
なんだか……頭が、くらつくような……ぁは……」

びゅ、びゅぅと音が聞こえそうなほどに、精液が飛び、
何度も何度もペニスが震え、その度にマーヤの胸と顔を
白く汚したが、彼女の胸の動きはまだ止まらなかった。

マーヤ
「まだ、出ますか……?
もっと私、気持ちよくできますか……?」

しだいに胸を動かす速さを緩め、
マーヤは名残惜しそうに、
俺のペニスから胸を離した。

するとマーヤは、自分の胸についたねばついた
精液を指先ですくい、口元へと運んだのだ。

マーヤ
「っん……ちゅぱ……んむ……んぁ……、
こ、これが……王子の味、なんですね……?
私が王子を興奮させたっていう、証ですよね……?」

首肯を返すと、マーヤは何度か頷いてから、
上目がちにおれを見つめた。

マーヤ
「まだ、よくわからないですけど……、
少しだけ……本当に少しですけど……、
自分に自信がもてたような……気がします……」

えへへ、と僅かに赤らむその頬を緩め、
マーヤはこの部屋に来た時とは
比べものにならない程に自然に俺へ笑いかけてくれた。