マリカ寝室2 シーンテキスト
マリカ
「ま、まままっままままっままっ!?」
動転しすぎたのだろうか、
マリカの呂律はろくに回っていない。
寝台に押し倒したマリカの両脚を、
ぐいっと持ち上げたところで、
彼女は唐突に暴れだしたのだった。
マリカ
「待ってくださいー!!
何でこんな、こ、こんな恥ずかしい格好をー!!」
マリカ
「こ、この方が、よ、よく見えるって……ば、ばか!
見られたくないって乙女心が分からないんですかー!!」
――マリカとの、恋人未満の夜の逢瀬は、
毎日のように続いていた。
そんな中で、彼女は愛撫の先、
男女の交わりを望んでくれたのだが、
どうやら結合方法までの知識は無かったようだった。
マリカ
「当然です! 私処女だって言いましたよね!?」
マリカ
「こ、こんな、おしっこの穴まで、見られるなんて……」
マリカ
「……嫌か? じゃありません!
王子殿下じゃなかったらぶった斬ってます!!」
マリカ
「ううぅぅぅ~っ!!
恥ずかしすぎて死にそうです……死んじゃいます……」
死なれては困るな、と苦笑してみせると、
マリカは頬をぷくっと膨らませたまま、
マリカ
「……うぅ、じゃあ、このまま続けても良いので、
ひとつだけ、条件を出してもいいですか……?」
――条件?
マリカ
「はい。何かする時は、これから何をするか、
ちゃんと前もって宣言してから、行為に及んでほしいです」
成る程、心の準備が必要ということだろう。
その提案にしっかりと頷き返すと、
どうやら少しは、マリカも落ち着いてくれた様子だった。
マリカ
「ふぅ……じゃあ、えぇと、よろしくおねがいします……?」
安堵した様子のマリカを見つめながら、
おもむろに口を開き、
ゆっくりと彼女の望む『宣言』を行うことにする。
――吸うぞ。
マリカ
「へっ? す、吸うって――ひゃぁん!?」
愚息はすぐにでも蜜壺に突入したがっていたが、
目の前でぷるぷると震える双乳に、
手を出さなければ後悔するに違いない。
宣言どおりに、小さく存在を主張する胸の頂に吸い付き、
舌先でころころと転がし、刺激してやる。
マリカ
「ひぁっ、やっ、く、くすぐった……んぅぅっ!?」
――舐めるぞ揉むぞ。
マリカ
「な、舐め? 揉むぅ……っ!?」
柔らかな生菓子のごとく震える乳房を傷つけないように、
くすぐるように両手で揉み、舌先でつつき、優しく刺激する。
マリカは涙目になりながら、
嬉しそうな嬌声を漏らしていた。
マリカ
「う、嬉しいとか……ひぁっ、
やっ、ぞ、ぞくぞくして……んやぁん!?」
――頬ずりもするぞ。
マリカ
「へっ、な、何で頬ずり……ひぁああっ、
王子殿下の髪があたって、く、くすぐった、ひやぁん!?」
――もう一度吸うぞ。
マリカ
「ひにゃぁああぁああっ!?
いや、あのっ、む、むしろこれ逆効果で!!」
マリカ
「どきどきしてっ、ぞくぞくしてっ、
な、何されるか分かると、期待しちゃってぇ……っ!!」
しかし、何をするか教えてほしいと言ったのはマリカの方だった。
それ故に、こちらも律儀に、
マリカの身体に何をするか宣言しているのである。
マリカ
「うっ、うぅぅぅぅ~!!」
――挿れるぞ。
マリカ
「ふぇっ、あっ、はい! どうぞっ!!」
…………。
マリカ
「…………」
余りにも元気よく同意を得られたことに驚いて、
マリカの膣内へと突入しようとしていた腰が止まる。
マリカ
「……あ、あの、いれないんですか」
マリカ
「やらしー笑顔浮かべてないで、えっと、その、
は、恥ずかしいので……うぅ、は、はやくっ!!」
涙まじりの訴えに苦笑しながら、
彼女の望みどおり、そしてこちらも望んだとおりに、
ゆっくりと肉棒を押し入れていく。
マリカ
「んっ……」
マリカ
「あっ……んぐっ……」
微かな抵抗を破るような感覚を覚え、
マリカの様子をうかがうが、彼女はきょとんとした表情で、
マリカ
「あ、痛かったけど続けてください」
マリカ
「正直王子殿下との試合の方がよっぽど痛いですよ……?」
破瓜の痛みよりも試合の被弾の方が痛いのか……。
互いに手加減を一切しない関係になっていたことを思い出し、
自然と苦笑が漏れてしまう。
マリカ
「手加減しないということは、
私の腕が、王子殿下に追いついてきたということですから、
それはむしろ良いことなわけですよ」
マリカ
「だから……その……」
マリカ
「せ、せっくすも、手加減なしでお願いしますね……?」
マリカらしい提案にしっかりと頷き返し、
腰に力を込めて――
――動くぞ。
マリカ
「はい、どうぞ……んっ……んぅぅっ!」
マリカの膣内に収まった肉棒は、
その一挙動毎に、優しく、時にきつく、
彼女の膣肉によってきゅうきゅうと締め付けられる。
初めての交わりだというのに、
彼女の蜜壺は、最初から俺と繋がる為に出来ていたかの様に、
ぴったりと噛み合っていた。
マリカ
「ひぁっ、んっ、んやぁっ、
そ、そんなえっちな子みたいに、言わないでくださいぃっ」
マリカ
「だって……ひぁっ、ほ、欲しかったんですもの……っ、
王子殿下の、おち○ぽ……触ってる、だけでっ、
どきどきして……身体がっ、熱くなってぇ……っ!」
奉仕をしながらそんなことを考えていたのか、
と、どこか可笑しく、
何より愛おしい感情が、胸の内に溢れていく。
劣情とマリカへの想いに任せるままに、
ぐいぐいと力強く抽挿を続ける内に、
彼女の秘所は更に蜜液を溢れさせ、肉棒を包み込んでくる。
マリカ
「ひやぁん……っ!?」
マリカ
「うっ、うぅぅぅっ!!
そ、そんなに濡れてないですから!!
私そんないやらしい身体してないですからぁ!!」
いや、しかし――
口を閉じ、マリカとの結合部からの音に耳を済ますと、
じゅぷじゅぷと、いやらしい水音が聞こえてくるのである。
マリカ
「うっ……な、なんでこんなに……。
一人でする時は……ひぁっ……んぅっ!
こ、こんなに濡れない……のにぃ……っ!?」
マリカ
「一人でするのかって……あっ……あぁぁっ!?」
マリカ
「ひぁっ、そ、そうですよ……。
ま、毎晩……んぅっ、王子殿下のことを想って……っ、
あっ、あぁっ……ひ、一人で……そこを撫でて……」
マリカ
「全部……ぜんぶ王子殿下のせいですからぁっ!
私悪くないですし! えっちな子でもないですしぃ!!」
どう考えても、
マリカがいやらしい身体をしているのが原因だった。
濡れ衣を着せられた仕返しに、
もっと速くするぞと耳元で囁きかけてやると、
マリカ
「えっ……いやそんな、もっと速くなんて――ッ!?」
マリカ
「きゃぉ……ッ!?」
マリカ
「ひぁっ、きゃぅぅぅぅっ!?
だ、だめっ! だめです! これっ、これぇ……っ!!」
マリカ
「お腹の奥ぅ……っ!! ずんずんって、ひ、響いてぇっ!!」
一突き毎に、マリカの膣口は甘く肉棒を締め付けて、
愛らしい唇からは嬌声が漏れる。
たゆたゆと震える乳房の動きを目で愉しみながら、
腰の中心に宿る劣情をマリカへと注ぎ込むべく、
俺は抽挿の速度を更に上げていった。
マリカ
「きゃぅっ、ひぁっ、あぁあっ、やだっ、やだぁっ!!
こ、こんな気持ちいいなんてっ、ああっ、ひやぁあっ!?」
マリカ
「王子殿下のぉっ、おち○ぽぉ……っ!!
気持ちっ、よくてぇ……っ、ひぁっ、んやあぁああんっ!?」
きゅう、と強く肉棒が締め付けられる。
マリカも絶頂が近いのだろう。
強烈な収縮に応えるように、
深く深く、マリカの最奥を刺し貫いていく。
マリカ
「ひやぁあああぁっ、ひぁっ、あぁああっ!!
殿下ぁ……王子殿下ぁ……ッ!! 好きっ、大好きですぅッ!!」
マリカ
「好きっ、すきすきっ!! だいすきっ!!
大好きです殿下ぁあああぁ……っ!!」
不意打ちのような告白の言葉と、
それに続くマリカの絶頂に由来する強烈な収縮が、
いとも容易く精液の堰を破壊した。
尿道を駆け上がる精液を、
一滴も余すことなくマリカに注ぎ込むべく、
強く、深く蜜壺の最奥へと肉棒を叩き込み――
マリカ
「ひぁあ――ッ!! んぅっ、んやぁ――ッ!?」
ぎゅう、と俺にしがみついてくるマリカ。
背中に食い込む彼女の爪の痛みを、
どこか心地よいものだと感じながら、
マリカの身体を、しっかりと抱きしめ返してやる。
マリカ
「うっ、うぅぅぅ……ま、まだびくびくして……」
マリカ
「こんなに……恥ずかしい姿を見られてしまうなんて……」
マリカ
「……えっ? あ、あの、
か、可愛かったとか言うの、反則ですよ……!?」
驚いたり困ったり照れたりと、
忙しい様子のマリカを眺めつつ、そういえばこの性交の間は、
何かする時は宣言するように約束していたことを思い出す。
マリカ
「……そういえば、そうでしたね、えぇ」
マリカ
「それで、次は何をするって宣言するおつもりで……?」
半ば呆れたように、半目でこちらを見つめるマリカ。
そんな様子もまた、実に可愛らしいと思いつつ、
俺はゆっくりと口を開いて、
マリカ
「――ふふっ、はい。
そういうことなら、むしろ望むところです」
マリカ
「キスしたい、だなんて。
王子殿下も、可愛らしいところがあるのですね……?」
マリカに好き放題に言われつつ、
そうして俺たちは、互いを求めるように掻き抱き、
唇を重ね合ったのだった……。