マリカ寝室1 シーンテキスト

マリカ
「うぅぅぅぅ……」

マリカ
「ほんとにこんなの舐めるんですかぁ……?」

――帝国より出向してきた侍女、マリカ。
類まれな剣術を操る彼女と試合うようになって、はや数日。

悪戯心を発揮して、今日は負けた方が、
勝った方の言うことをひとつ聞くという内容で、
ひとつ賭け試合をしてみたのだが――

マリカ
「えっちなことを、私にさせるつもりだったから、
あんなに剣技が冴えていたんですか……?」

マリカ
「いつもの倍くらい速かったですよ?
この私をして、剣閃が全く見えないぐらいでしたよ……?」

マリカ
「……わ、私に、おち○ぽを舐めさせたかったから、
が、頑張ったとか……へ、変態ですね、変態剣士ですね……っ!」

マリカ
「うぅぅぅ……そ、そんな自信満々にうなずかないでください」

マリカに罵られ、
彼女の目の前にさらされた肉棒がぴくぴくと震える。

何と言われようとも、マリカに勝利したのはこちらで、
彼女は敗者として、
俺の要求である口腔奉仕をしなければならないのだ。

マリカ
「うぅ、分かってます。分かってますからぁ……」

マリカ
「どうして殿方には……うへぇ、
こんな凶悪なのが付いてるんでしょうか……」

マリカ
「汗のこもった匂いと……何でしょう、
不思議な匂いが混ざっていて……変な気分です……」

マリカ
「んっ……ちろっ……あっ、ちょっとしょっぱい……。
汗の味……でしょうか……王子殿下の味……」

マリカの小さな舌が、おそるおそる、肉棒の先端に触れる。

マリカ
「んちゅ……ひぁっ、う、動かさないでください……っ」

マリカ
「変なことすると、噛みますからね、がぶっといきますよ……?」

それは困るな、と苦笑しつつ、
不器用な奉仕を続けるマリカの頭を撫でてやる。

細い絹糸のような黒髪は、指にひっかかることもなく、
彼女の口腔奉仕の心地よさと相まって、
何とも言えない充足感を胸の内に抱かせた。

マリカ
「ぴちゅ……うっ……な、何ですかその、
すごーく幸せそうな微笑みは……?」

マリカ
「……はいはい。
可愛い私にぺろぺろされて、良かったですね」

マリカ
「ぺろ……ぴちゅ……まぁ、正直に言ってですね、
おち○ぽ舐めてくれって言われた時は、
本気で叩き斬ってやろうかと思いましたが……」

マリカ
「ちゅる……んふぁっ……思ったより、その、
王子殿下が悦んでるのを見るのは……れろっ……ぴちゅ、
えぇと……中々、悪くない気分だったり……しますけどね」

マリカ
「ちゅぷ……ちゃぷ、れろっ……。
だって……ちゅる……ぺろぺろする度に……んちゅっ、
気持ちよさそうに、表情を歪めて……ふふっ」

マリカ
「ここですか……? ここ、ですよね……?
包み込むようにすると……ぴちゅ、あむっ……れろっ、
ふふっ……とても気持ちよさそうで……ちゅっ、ぴちゅ……」

亀頭を包み込むようなマリカの舌先愛撫は、
的確にこちらの弱点を捉え、
次第にその精度と心地よさを増していく。

成る程、帝国随一の侍女剣士は、
剣技の道だけでなく、性技の道にも天賦の才があったのか。

マリカ
「…………がぶっ」

痛ァ――ッ!?

マリカの愛らしい白い歯が、
亀頭にぐいっと食い込み、
肉棒だけでなく、全身に激痛が駆け回る。

大慌てで謝罪の言葉を連呼すると、
ようやくマリカは歯を離してくれて、

マリカ
「私を天性の変態娘みたいに言わないでください」

――はい。

マリカ
「こんなことしたの、王子殿下が初めてなんですから……」

マリカ
「才能があったとしても、それは王子殿下が見出したもので、
つまりは私じゃなくて、えっちなのは王子殿下の方です」

――はい。

マリカ
「よろしい。それじゃあ、続きをしてあげましょう」

マリカ
「……ちゅる……れろっ、れるる……ぢゅぷ……んむっ」

激痛によって、一瞬でその身を小さく収縮させた愚息だったが、
マリカは喉奥まで小さな我が分身を飲み込んで、
ころころと転がすように愛撫してくれた。

マリカ
「ぢゅぷ……ちゅるる……れるるっ、んちゅ……んん……?」

歯による攻撃を加えた張本人による、
丁寧かつ優しい癒やしの舌技によって、
肉棒は実に素直に、その硬度を急速に取り戻していく。

マリカ
「んふふ……ぢゅぷっ、ぢゅるるっ、んぶっ、ぢゅぷぱっ」

愚息の反応を興味深そうに、舌先で確かめながら、
マリカは溜め込んだ唾液のるつぼで、
丹念に肉棒を包み、扱き、吸い上げていく。

それはさながら、嵐の夜に辿り着いた東屋で、
暖炉と温かな食事を供されたが如き幸福の連鎖であった。

マリカ
「んぶっ、ちゅっ、ちゅるるっ、れるるっ、んちゅぶっ」

先程はしっかりと反撃されてしまったが、
やはりマリカには性技の才があるに違いない。

そうでなければ、少しでも気を抜けば果ててしまいそうな、
愚息の置かれたこの状況が説明出来ないのだから。

マリカ
「ちゅぶっ、んっ、ぢゅるるるっ、ぢゅぷぱっ、ぢゅりゅるっ」

マリカ
「んふふ……おくひにだひて、いいれすからね……?」

マリカ
「ぢゅぷっ、ぢゅぷぷっ、れるるるっ、ぢゅぱっ、ぢゅぷぷっ!」

マリカの甘い誘いに導かれ、
まだこの楽園のぬくもりを味わっていたいという、
主人の意志とは無関係に、腰の奥の劣情が膨れ上がっていく。

マリカ
「んぅっ、じゅぷ、ぢゅぷぱっ、れるるるっ」

マリカ
「んっふっふ……びくびくして……かわいい……♪」

マリカ
「さぁトドメ、行きますよ?」

――トド、メ?

マリカ
「あーむっ、ぢゅぷっ、ぢゅるるるるるッ! ぢゅるっ!
ぢゅぷっ、れるるっ、んっ、ぢゅりゅっ、ぢゅるるるるるッ!!」

強烈すぎるマリカの吸引によって、
あっけなく精液の堤防は決壊した。

尿道の奥から駆け上がる精の濁流をしっかりと自覚しながら、
マリカの口腔という最高の楽園を去らねばならない、
という悲しい事実に、あまりにも大きな悲しみが押し寄せる。

マリカ
「んぅっ、んっ、んくっ……んんぅっ!?
んーっ!! んっ、まっひぇ! だひすぎっ、んぷぁっ!?」

ああ、精液が行く……。

空高くマリカの口腔内をめがけて、噴き出して行く……。

マリカ
「な、何感慨に浸ってるんですか!
ひやぁっ!? か、髪にかかってっ、と、止めてぇっ!?」

マリカ
「こ、こうなったら飲むしか……うぅ、
あむっ、ん、んびゅっ、んくっ、んくっ、ごくっ」

長く続いた射精は、ゆっくりとその脈動を緩め、
俺の胸中に限りない寂しさと、大きな後悔を残して終わった。

マリカ
「……な、何ですかその目は」

マリカ
「……私のご奉仕が気持ちよすぎて、
終わってしまったのが悲しいって……えぇぇ……」

しかし、それは偽らざる本音だった。

きっと賭け試合の結果だからと、
マリカはこの奉仕を引き受けてくれたのだ。

きっともう、次という機会は――

マリカ
「いいですよ」

…………?

マリカ
「賭け試合に負けた程度で、
女の子がおち○ぽ舐めたりすると思いますか、馬鹿ですか」

マリカ
「王子殿下の事は、割といいなって思ってるので……」

マリカ
「今後もこういうこと、
してあげてもいいですよって、そう言ってるんです」

マリカ
「…………ただし、試合で私に勝った時だけですからね」

そう言って微笑むマリカの表情は、
朝の光を受けて、何よりも美しいものに思えたのだった……。