ヘレナ寝室1 シーンテキスト

月の美しい、いい夜だった。

遠征中の野営ではあったが、進軍ルート上での魔物との交戦は、
これまでと比べて幾分か楽なものであり、
疲れはさほど感じていなかった。

ヘレナ
「おい、ちゃんと聞いてるのか?」

今回の遠征において最大の功労者は、
眼前で俺を指さして叱責する女性だった。

――天才戦術家ヘレナ。
自信に満ち溢れた態度と
大きな瞳が印象的な女性だった。

ヘレナ
「私だって早く寝たいのを我慢しているんだ!
だが明日の行軍の変更点をきちんと伝えておこうと
思ったから、こうして天幕に呼んだのではないか!」

ぼんやりしていた非礼を詫びると、
ため息混じりに彼女は
机の上に広げた地図を指さして説明を始めた。

ヘレナ
「斥候の兵士達の報告よれば、本来のルートをそのまま進むと、
この地点でゴブリン達と鉢合わせる可能性が高い。
それに、こことここの地形から見て、待ち伏せの――」

薄暗い天幕の中で行われる彼女の説明に
俺は聞き惚れていた。

彼女の声は透き通っていて、聞く者に勇気を与える。
強気な態度も信頼へと繋がり、
天才と称されるに足る説得力を備えている。

ヘレナ
「なあ、やはり聞いてないだろ?
いい加減にしないと本当に怒るぞ?
それとも集中できない理由でもあるのか?」

形のいい眉を寄せて、
僅かな怒気を含ませた声と表情で
彼女は俺に詰め寄った。

――理由、か。

俺は思ったことを正直に口にした。

ヘレナ
「――はぁ……?
それ……本気で言ってるのか?」

怒りを通り越して呆れに転じた彼女は、
ただでさえ大きな瞳をより大きく見開いた。

ヘレナ
「なら……それを解消したら
ちゃんと話を聞いてくれるのか?」

俺は頷いた。

ヘレナ
「わ……分かった。
これも明日からの戦いの為だ……。
し、仕方なく……だからな?」

分かってるよ、と俺が返すと、
彼女は大きくため息をついて、
意を決したように身に纏っていた衣服を脱ぎだした。

ヘレナ
「おい、あっちを向いていろ!
は、恥ずかしいではないか……」

俺は言われたとおりに彼女から視線を外す。

すると暫くして、
もういいぞ、と彼女が声を投げてきた。

見れば、そこには胸と下腹部を露わにした
ヘレナの姿があった。

ヘレナ
「あんまり……じろじろ見るな!
ほら、やることやって
さっさと会議の続きを――んむッ!?」

無意識に俺は彼女を抱きしめ、
その生意気そうな唇にキスをしていた。

ヘレナ
「ん、ふむぁ……ん……んんっ!!
ぷはぁっ……ちょ、ちょっと!
いきなり、何するのだ!?」

慌てたように俺から唇を話して抗議する彼女だったが、
表情はどこか力の抜けたものへと変わっていた。

気分を高めないと出るものも出ない、
と俺は告げると、彼女はまたも大きなため息をついた。

ヘレナ
「キスはダメだ。そういうのは本当に好きな人としろ!
これは君の性欲を満たす為だけの行為なのだから。
ほら、わかったらさっさとこっちを使え……」

そう言うと、
彼女は木机の上に両手を置いて、
小振りな尻を俺へと向けた。

染み一つ無い美しい白尻は、
天幕の片隅に備え付けられた灯りによって
うっすらと輝いているようにさえ見えた。

ヘレナ
「いいか? 中は絶対にダメだからな?
もし約束を破ったなら、大声でアンナを呼び、
無理矢理犯されたと涙ながらに訴えてやるぞ」

何とも恐ろしいことを言う彼女に、
俺は大きく一度頷き、そして既に硬くなり始めてた
ペニスをズボンの奥から取り出して、その尻にこすりつけた。

ヘレナ
「――んっ……あつ……もう、そんなになって……、
繰り返すけど、絶対に膣中はダメだから……んんっ!」

すべやかな尻の表面に亀頭で口づけをするように、
丹念に擦りつけていく。

うっかりすると秘部へと向かってしまいそうになる
衝動を抑え、俺は堪能した尻の感触を
名残惜しみながらも愚息を太腿へと移動させる。

ヘレナ
「んんっ、ぁん……はぁ……はぁ……、
脚の間に……あついの……
きて……んっ……ふぁあっ……!」

切なげな吐息を漏らすヘレナ。
その普段とは異なる仕草に、
俺の肉棒がよりいっそう硬さを増していく。

股に灼熱の異物感を覚えた彼女は、左右に小さく身悶える。
その度、ぷるんとした弾力のある太腿とふっくらとした
恥丘の感触がペニスを優しく愛撫し、鈍い快感が全身を駆け巡る。

ヘレナ
「ほら……もっと、腰を動かせ……んっ……、
私がこんなにしているのだ……気持ちよく、んんっ……、
さっさと、果ててしまえ……んぁ……ぁあんっ!」

くちゅくちゅっと、徐々に濡れだした淫唇と、
滑りの良くなった内股が、
キュッときつ立を締め付ける。

腹部にぐりぐりと押しつけられる小尻を両手で掴み、
少しだけ強引に腰を引きつけると、彼女の締め付けが増し、
熱い血潮と先走りがドクドクと肉棒に集まっていくのが分かった。

ヘレナ
「はぁ、はぁ……んンっ、
ふあぁ……ぁっ……ぁあんっ……、
くふぅ、ぁっ……あぁん……」

肥大しきったペニスの上をつるつるの恥丘が滑るたび、
射精への欲望が肥大し、荒馬の如く腰を前後に動かす。

ヘレナ
「んっ、あっ、あぁっ……やば……んんっ……、
王子……そこ、ダメ……変なところ、あたってっ……、
ひぅんっ……感じてしま……んんっ、あっ、あぁンっ!!」

腰を打ち付ける度に、小さな尻が可愛く震え、
嬌声の音色が濃度を増すにつれ、彼女の身体は
俺のペニスをきつく抱きしめてくる。

ヘレナ
「ひゃぁあんっ! んっ……やぁ……だめっ……、
王子……だめぇっ! おっきいの……あたって……、
このままだ、と……キちゃう……キちゃうのぉっ……!!」

片手で俺の勢いを止めようとした彼女だったが、
その手を俺は掴んで、逃げられないようにと、
さらに腰を深く突き込んでは内股の間を扱き上げた。

ヘレナ
「ンぁあんっ! お願いっ、もう、射精してぇっ!
もう耐えられないって……んんっ……このままじゃ、
オマ○コに、入っちゃう……入れたく、なっちゃうぅっ!!」

素股ですっかり快楽に蕩けてしまったのか、
ぐじゅぐじゅに濡れた花弁が亀頭の先っぽを
受け入れたいとばかりに吸い付いてくる。

――挿れてはいけないと言ったくせに。
苛立ちにも似た欲望の奔流が俺の身を焦がし、行き場を失った
射精感が無尽蔵に膨れ上がり、怒号のように亀頭から溢れ出た。

ヘレナ
「ふぁあああンッ!!
ひぁ……あつ、あつぃぃっ……、
んっ、んんっ……ぃゃあああああんっ!!」

内股と膣粘膜に雄のたぎりを受け、
彼女も同時に絶頂を迎えた。

ビクンと背中を弓なりに反らしながら、
美しく小さな身体をビクビクと震わせている。

ヘレナ
「ひぐっ、ふぁっ……あアンっ!!
まだ、出て……っ……そんな、ゃあっ……んッ!
服、汚れちゃ……ふぅぁぁあんっ!!」

彼女の連続する痙攣に合わせて、二度、三度だけでは
飽き足らずに精液をはき出しては
ぐちゅぐちゅと彼女の股を犯していく。

ヘレナ
「はぁ……はぁ……んんっ……王子のせーえき……、
こんなに濃くて……アツ、い……なんて……、
んんっ……こんなの……知らない……んっ……」

欲望を出し切った俺が、彼女の身体からペニスを離すと、
ヘレナは、机にもたれかかりながら膝をついた。

ヘレナ
「……ばか……こんなに、汚して……うぅ……、
脚、がくがく、して……る……ふぁ……。
もう……何も、考えたくない……よぉ……」

うわ言のように呟く彼女の隣に座り、
その身を優しく抱き寄せた。

口調がいつもとちがうことを指摘すると、
こっちが素なのよ、と小さく呟きながら
涙に潤む瞳を向けてきた。

ヘレナ
「こ、こういうの……ずるいよ……んっ……、
やだ……まだ身体震えて……ふぁっ……、
ごめん……まだ……このまま、抱きしめてて……くれる?」

俺は大きく一度頷き、
両手で彼女を抱きしめた。

作戦と進軍変更の指令は明朝に頼む、
と囁くと、彼女は小さく笑った。

ヘレナ
「ほんと……ばかなんだから……」