ピピン寝室1 シーンテキスト

ピピン
「失礼します……」

ぴょこっと狐の耳のついたフードをかぶったピピンは、
尻尾の飾りを揺らしながら寝室に入ってきた。

ピピン
「ちょっと顔が見たくなったから来てほしいと
言われたので来ましたけど……」

ピピン
「あの、ですね? いくら王子といえどそれで
夜中に女を呼び出す口実にはならないと思うのですが……」

少しむすっとした顔を見せながら、
歩み寄る彼女に都会ではよくあることだぞ?
と嘘を話すとピピンがぎょっと目を見開いた。

ピピン
「と、都会ではこれが普通なんですか……」

未開拓の地の民族なためか、彼女は外の世界に
疎い部分があった。

ピピン
「あ、いえ! 別に知らなかったわけじゃ……」

その彼女の反応が楽しくて、俺は彼女に
「じゃあ男の扱いも心得ているんだな?」
と言ってみると、彼女の目が泳いだ。

ピピン
「も、もちろん知っていますっ」

ピピン
「わ、私だってやればできます!」

やけくそ状態の彼女は、俺をベッドに押し倒すが
そのまま固まってしまう。

ピピン
「…………」

……。
そのまま数秒たち、俺が続きはしないのか?
というと彼女が顔を真っ赤にさせた。

ピピン
「お、男は女に押し倒されると、悪い気分は
しないと聞いたのですが……」

一体その知識は誰から取り込んだのか。
俺は苦笑しつつ、とりあえず……。と
彼女を言葉で誘導することにした。

ピピン
「服を脱いで、男性の……、男性の
あ、アレを触るん……ですか?」

信じられないといった顔だが、知らなかったのか?
と聞くと、すぐさま「できます!」と返ってきた。

ピピン
「こ、これでいいんですよね……」

彼女は服を脱ぐと、健康的な肌をさらした。
緊張と恥ずかしさから小さく震えつつも
彼女は俺の下半身に手を伸ばす。

ピピン
「や、柔らかい……」

まだ元気のないペニスを触りながら、
それを不思議そうに見つめている。

動かし方などを教えてやると
案の定、目を泳がせながらも
「できます!」と返ってきた。

ピピン
「んっ……、こ、こんな感じでしょうか……」

慣れない手つきではあるが、
その力加減と不規則な動きにペニスが徐々に
硬くなっていく。

ピピン
「な、なんですか! 硬くなって……。
いや、別に初めて見たとかではない、です、けど……」

言い訳をして焦る彼女の反応がかわいくて
笑ってしまいそうになるが、同時に湧き上がる快楽に
亀頭に欲が集まり始めていた。

ピピン
「ん? 先から何かこぼれて……」

くんくんと亀頭からこぼれる我慢汁に彼女が
鼻を寄せた瞬間、しごいていた手に力が入り
俺はそのまま絶頂を迎えてしまった。

亀頭から飛び出た精液が彼女の顔にかかり、
本人がびっくりして固まっているのがわかる。

ピピン
「この、白い、ものは……」

驚き目を見開いている彼女に不安を抱かせまいと、勢いに任せ
「これが都会の男女のたしなみだ!」と口走ってしまったが
彼女はそれを信じたのか顔がぱぁっと明るくなった。

ピピン
「では、これで私も都会派の仲間入りですね……!」

嬉しそうに笑みをこぼす彼女は、はっと我に返り
咳払いをすると、俺から離れる。

ピピン
「では王子、お休みなさい」

そういいつつ彼女は、満足そうな笑みを浮かべて
去って行った――。