ドリー寝室1 シーンテキスト

――やってしまったか……ッ!?

まどろみの中、股間に妙に心地よく、
湿り気を帯びたぬくもりを感じる……。

寝ながら失禁するなど、子供ではあるまいし、
とは思いつつ、随分と深酒をしてしまった以上、
絶対に無いとは言い切れないだろう……。

ドリー
「ゆっさゆっさ……」

どうやって下着を片付けたものか……、
床も染みにならぬように拭かねばなるまい……。

ドリー
「ふにふに……お、何か出てきた……」

如何にして、皆に知られぬように後処理をするか、
思考を全力で回転させながら、恐る恐る目を開いていくと――、

ドリー
「こいつが我慢汁かぁ……?
おぁっと……服に染みちまった……」

ドリー
「まぁいいか。王子が気持ちいいって証拠だし……って」

脚の間には、ひざまずいたドリーがいた。

ドリーは胸元のボタンをひとつ外し、
何人たりとも侵入を許さぬ筈の白き乳房の楽園へと、
愚息を招き入れ、挟み込んだ姿勢のままで――

ドリー
「よっ、王子。お目覚めかい?」

これは挨拶代わりなのだろうか、
愚息を包み込んだ乳房をゆさゆさと振ってくる。

ひとまず、ぬくもりの正体が失禁ではなく、
ドリーの体温だった事に安堵しつつ、
俺の股間でいったい何をしているのかと問うてみる事にする。

ドリー
「……えっ? 何してるって……ご奉仕ってやつだぜ」

ドリー
「王子好きだろ? アタシのおっぱい。
いつもさりげなーく、視界の端っこで見てんじゃん」

ドリー
「えっ? おっぱいのことじゃなくて?
この状況がよくわからないって……?」

ドリー
「ふむーん、じゃあ、王子はどこまで覚えてんだ?」

どこまで……。

深酒をしたせいだろう、
半ば欠落している記憶を、順番に掘り返していく。

確か最初は、いつものように、
ドリーの誘いに乗って、酒場に繰り出したはずだった。

ドリー
「そうそう。たぁのしかったよなぁ♪」

ドワーフの戦士、さらには職人として、
ドリーは戦闘だけでなく、王都の修繕にも力を貸してくれていた。

その労いを名目に、
二人で酒場に突撃するのが、ここ最近の日課なのだ。

その後は確か……、

ドリー
「ふんふん。いいトコまで思い出してるじゃねぇか。
その後はほら、飲み足りないって話になって……」

そう、まだ飲み足りないという話をしていた時に、
ドリーが『とっておきの酒が部屋にある』と言ってきて、

ドリー
「アタシの部屋で飲み直そう……となったわけだ。
これで今の状況はわかっただろ?」

どうして飲み直しに部屋を訪ねただけで、
こんな状況になっているのかは全くわからない。

ドリー
「まぁまぁ、細かいことは気にすんなって♪
今はほら、アタシのおっぱいに溺れちゃえばいいのさ」

――ぶるんっ!!

待て、と言うよりも早く、
愚息が溶けて消えてしまったかのような甘い衝撃によって、
俺の思考はどこか遠くへ連れ去られてしまった。

ドリーの胸はシャツの隙間から肉棒を飲み込み、
その柔らかすぎる感触と、母性すら感じる重量、
そして煮立った蜜のような体温で、俺の理性をねじ伏せてくる。

ドリー
「きひひ……王子ぃ、可愛い声でてるぞ?
まるで女の子みたいじゃねぇか……♪」

ドリー
「ほらほら、王子のち○こ、無くなっちまったぞ?
アタシのおっぱいの中に、ぜーんぶ収まってるの、見えるか?」

――どたぷんっ!!

――ふにゅにゅんっ!!

ドリーの乳房が大きすぎるのだ、
と軽口めいた反論をする余裕もなかった。

嵐のような、あるいは落雷のような激しい双乳責めの狭間で、
愚息は歓喜か、あるいは強すぎる快感のためにびくびくと跳ね、
全身に引きつるようなしびれが駆け巡る。

ドリー
「んっんー、どうした王子ぃ?
飲み比べで勝ったら揉ませてくれって、
王子の方から言ってきたんだぜぇ?」

俺がそんなことを……?

ドリー
「あれ? アタシから揉んで良いって言ったんだっけか……?」

ドリー
「まぁいいや♪
生憎と飲み比べは引き分けだったけど、
そのご褒美代わりにきもちよーくしてやろうってのに……」

ドリー
「どうしてそんな苦しそうにしてんだ? ほら、ほら♪」

ぶるんっ!

どたぷんっ!!

ドリーが乳房を揺さぶる度に、気を抜けば、
即座に精液が搾り取られそうな程の快感が肉棒を襲う。

しかし、ここで射精するわけにはいかないのだ。

ドリー
「あぁ? アタシじゃイきたくないってのかぁ?」

ドリー
「……はっ? ……はぁ!?」

ドリー
「親友の胸を精液で汚せないとか……、
王子、お前変なところで真面目だな……」

ドリー
「でも……親友って言ってくれたのは、
ちょっとうれしいかも……へへっ、悪い気はしないな!」

ドリーは目を細め、半ば呆れるようにしながらも、
その手と乳を全く休めてくれない。

もう少し優しくしてくれと言おうにも――

ドリー
「いーんだよ、ほらほらっ♪
あんたはアタシにまかせて、存分に気持ち良くなってくれれば!」

ドリーは一切の容赦なく、
乳房で肉棒をぐにぐにと扱き上げ、
こちらに一瞬たりとも余裕というものを与えてくれない。

ドリー
「親友のち○こを気持ち良くしてやりたいってぇのは、
別に何もおかしなことじゃねぇだろ? なっ?」

そんな理論は聞いたことが……――ッ!?

ドリー
「はい油断したーッ!!」

ぐにゅにゅんっ! ぷにゅっ、どたぷんどたぷんっ!!

こちらが気を緩めるのを待っていたかのような、
苛烈極まりない双乳の責めは、
いとも簡単に精液のせきを破壊してのけた。

ドリー
「んっ……ほら、王子っ……イっちまえ……ッ!!」

腰の奥に渦巻く、ドリーへの思いの丈は、
形となって尿道を駆け上り、

ドリー
「おっ……? おぉー……」

噴水の如く精液が噴き出る度、
ドリーの服にじっとりと染みが広がっていく。

肉棒を駆け上った快感は全く消えることなく、
頭から足先まで、残響のように駆け巡っていた。

ドリー
「これが王子の精液……へへへ」

ドリー
「どうだい王子ぃ、親友の胸でイった感想は?」

ドリー
「……あぁん? そんな泣きそうな顔で、
気持ちよかったって言われてもなぁ……」

ドリー
「もしかして、本当にアタシを汚さないようにって、
そう思って我慢しててくれたのか……?」

当たり前だった。

ドリーには強く熱い友情を感じていたというのに、
男女の関係になってしまえば、
それが壊れてしまいそうな気がしたのだ。

ドリー
「あー、あぁ? 待て待て王子、アタシは別に、
王子と恋仲になりたいーとか、そういうつもりは無いんだぜ?」

ドリー
「えっちな事は夫婦や恋人だけの権利じゃねぇだろ」

ドリー
「ダチとして、こういう事するのもアリじゃねぇの?」

――しかし、それでは……。

ドリー
「はぁ……!? アタシが、
友達なら誰にでもこういう事をするのかって……?」

ドリー
「ないない! 絶対ない!
あっ…………いや、その、えぇと、なんつーか」

ドリー
「お、おおお、お前だけ特別なんだよ! 分かれよ馬鹿!!」

どうしてか、酔っ払っていた時よりも頬を赤く染め、
ドリーはポカポカと――激痛を伴う抗議の拳を胸にぶつけてくる。

親友にしておくには愛おしすぎる、
ドリーの拳を甘んじて受け止めながら、
俺達はしばし、酔い覚ましのじゃれあいに興じたのだった……。