ディエーラ寝室2 シーンテキスト

ディエーラ
「あの……えぇと……優しくして、くださいね……?」

寝台に押し倒されたディエーラは、
期待と不安が混じり合った様な声色でそう言った。

怖いか? と問いかけると、
ディエーラはゆっくりと首を横に振って、

ディエーラ
「いいえ、王子は怖いことなんてしないって知っているので……」

ディエーラ
「ただ、やっぱり初めてなもので……。
最初はとても痛いとか、色々聞くじゃないですか」

初めてだったのか、とわざとらしく驚いて見せると、
彼女は頬を膨らませ、不服そうな顔を見せる。

ディエーラ
「もう――初めてに決まってます」

ディエーラ
「初めて王子に買っていただいた時、
私は非売品ですよと言ったじゃないですかっ」

ぷく、と膨らんだ頬を撫でつつ、謝罪の言葉を述べる。

しかし、客に身体を許すことが無かったというのなら、
先日、そして今夜も、どうして俺の誘いに乗ったのだろうか。

ディエーラ
「……それに答えるのは別料金ということで。
え、えっと、いつもの百倍で! 百倍のお値段で!」

頬を真っ赤に染めて、法外な額が提示される。

そこまで恥ずかしがるなら聞かないでおこう、
と肩をすくめつつ、ディエーラの秘所に愚息をあてがう。

時間をかけて、念入りに解されたディエーラの秘所は、
とろける蜜を溢れさせ、ゆるく入り口を開いていた。

ディエーラ
「ぁっ……ほんとにこれ、入るんですか……?」

ディエーラ
「こんな大きなの、見たことないのですけれど……」

他にも見たことがあるのか? と何気なく問いかける。

ディエーラは一瞬だけ言いよどみ、

ディエーラ
「聞いても、嫌いになりません?」

ずるい言い方だな、と返してやりつつも、
深く頷き返してみせる。

ディエーラ
「……見たことは、ありますよ。
無理やり見せられた、と言ったほうが正しいですけど」

ディエーラ
「日用品や、保存食なんかは商隊の皆さんにまかせています。
けれど貴重な品や、特にお得意様が欲しがっていたものは、
私が直接、依頼主にお持ちするのです」

ディエーラ
「――つまり、私室に二人きりです。
襲われそうになったことなんて、両手では数え切れないくらい」

ディエーラ
「そういう人は決まって、
抱いてやる、金を払えばいいんだろう、って高圧的で……」

ディエーラ
「……すごく怖くて。
いつも股間を蹴り上げて逃げてました」

ディエーラ
「枕営業なんか、それほど大したことじゃない、
皆やってる、なんて言う人もいますけれど……」

ディエーラの翠玉めいた瞳が、俺を射抜く。

ディエーラ
「初めて抱いて貰うならこの人が良いって、
――心に決めていた人がいるのです」

ディエーラ
「いくらお得意様とはいえ、
好きでもない人に抱かれるなんて嫌じゃないですか」

しばしの沈黙が、二人の間に横たわる。

ディエーラは恥ずかしそうにしつつ、しかし視線を逸らさない。

こちらはこちらで、頬が赤く染まっていくのが、
鏡を見ずともよくわかった。

ディエーラ
「あの……今の一応、告白……です……」

ディエーラ
「うぅぅ……恥ずかしいですねこれ……っ!!」

ディエーラ
「ほらほら、せっかく非売品の稀少な私を買ったんですから!」

ぐいぐいと、ディエーラの脚がこちらの腰を引き寄せる。

ディエーラ
「……美味しく召し上がって下さいな」

いじらしい視線と言葉に応えるように、
ゆっくりとディエーラの中を割り開いていく。

ディエーラ
「ん……思ったよりも痛くな…………んぅっ!?」

抵抗なく進んでいた肉棒が、ひだを破るような感触を伝えてきた。

ディエーラ
「い……痛いですねやっぱり……」

ディエーラ
「あ、あの、しばらくは勢い良く動くの別料金ってことで……。
慣れるまで、ゆっくりでもいいですか……?」

ディエーラに無理をさせるつもりは欠片も無かった。

痛みに潤んだ瞳が獣欲を煽るが、
これはディエーラとの初めての交わりなのだ。
ゆっくりと丁寧に、慈しむように抱いてやりたかった。

ディエーラ
「ふふ、王子の心配そうな顔も……素敵です。
私のこと、気遣ってくれているのですね」

ディエーラ
「けれど、ゆっくりとは言いましたが、
動いちゃだめとは……言ってないですよ?」

ディエーラ
「お代金分、気持ちよくなってくださいね。
自分で言うのもなんですが……私絶品じゃないですか?」

強気な発言は、彼女の気質か商人であるが故か。
苦笑しつつ頷き返し、浅くゆっくりと抽挿を始めた。

ディエーラ
「んんっ……痛たた……。
……でもさっきよりは……ぁぅっ……痛くないですね……」

検品でもしているかのような言い回しで、
ディエーラは自身の腹に手を触れる。

きつく狭い膣口が締め付けてくるのも、
もしかしたら形と大きさを確認されているのかもしれない。

ディエーラ
「あれ……んぅっ……王子笑ってます……?
何かいいこと……ありました……か?」

普通に会話が出来る程度には慣れてきたのだろうか、
きょとん、とした表情の彼女に、素直な言葉を返してやる。

ディエーラ
「ふむふむ……私と繋がることが出来て嬉しいと……ふぇっ?」

ディエーラ
「あぅっ……は、恥ずかしいこと……平然と……きゃぅぅっ!!」

ディエーラ
「も、もう……そんな……あぁあ……っ
嬉しくて……仕方ないみたいな……顔……っ」

ディエーラ
「油断して……んぅっ……
一瞬でイっちゃっても……知らないですからね……?」

照れ隠しの締め付けが、愚息を襲う。

心地よい刺激を味わいつつ、
もしすぐにイってしまったら二回戦を挑もう、と返してみると、

ディエーラ
「二回戦……っ!?」

ディエーラ
「私の体力保つでしょうか……
んぁあっ……あ、別料金なのであしからず……ですよ?」

ディエーラの全身をくまなく味わうには、
まだまだ随分と搾り取られるようである。

ディエーラ
「ふふ……困ったお顔も……んぅっ……素敵、です」

ディエーラ
「ところで……んぁっ……
これ……どうなって……いるのでしょうか……?」

不思議そうに首を傾げるディエーラ。
いったいどうしたのかと問うてみると、

ディエーラ
「いえ、さっきまで痛かったはずなのに……
あぁッ……こう……お腹の奥が……ぁああっ
びりびりとしびれるように……っ」

ディエーラ
「ふぁああっ……それ、に……目の前が……っ
ちかちか光って……星がまたたいてる、みたいで……っ」

ディエーラ
「え……っ? これが……イきそうって……あぁあッ
こと……なんですか……?」

ディエーラ
「うぅ、おかしいです……こんなゆっくりなのに……ぃあっ」

ディエーラは更なる結合を求めるように、みじろぎして、

ディエーラ
「……私だけイっちゃうの……恥ずかしいので、
王子も……んぅっ……もっと速く動いて……いいですよ……?」

ひとつ頷き、堪えていた性欲に任せるまま、
ディエーラの最奥を突く速度を上げていく。

ディエーラ
「ぁああッ……っ!?
おう、じ……どれだけ我慢してたんですかぁあ……っ!?」

ディエーラ
「王子の、熱くて……おなか、びりびりして……ッ」

不規則な締め付けが、幾度も肉棒に襲い来る。

強い締め付けと、混じり合った熱、
そしてそれ以上に、ディエーラの愛らしい声と仕草が、
急速に腰の奥にくすぶる熱を高めていく。

ディエーラ
「……中で出して……いいですからね……?」

ディエーラの脚が、抱擁するようにこちらの腰に絡む。

追加料金か? と冗談めかして問いかけると、
ディエーラはとろけた表情でこう答えた。

ディエーラ
「むしろ外で出したら倍額……きゃぅうッ……ですっ」

ディエーラ
「ひゃぅっ!? あ……こ、これだめ、だめです……っ
頭真っ白になって……イっちゃい……そうで……あぁっ……!?」

ディエーラの限界を感じ取り、抽挿の速度を上げていく。
愛らしい嬌声が、否応なしに射精への階段を上らせる。

ディエーラ
「あ……あぁっ……ひやぁあぁッ!!」

強烈な締め付けに応えるように、
高まりきった熱と共に、子宮の奥へと精液をぶちまける。

ディエーラ
「あ……ぁ……」

甘くとろけた瞳、吐息にも似た喘ぎ。
ディエーラは快楽に浮かされた様子で俺の頬へと手を伸ばしてきた。

ディエーラ
「うぅ…………変な声いっぱい聞かれた気がします……」

頷き返し、可愛い声だったと返してやると、

ディエーラ
「……もっと上手くなったら、
王子にきゃんきゃん言わせてあげますからね」

ディエーラ
「あ……お代を忘れずに、ですよ?
王子に抱かれながら、ちゃんと金額計算してましたから♪」

抜け目ないな、と思いつつ、
俺からむしり取った金は何に使うんだ? と問うてみる。

ディエーラ
「え……? 聞きたい、ですか?」

普段と様子が違うな、と思いながら頷き返すと、
ディエーラは枕で顔を半分隠しつつ答えてくれた。

ディエーラ
「……可愛い花嫁衣装を、買おうと思っているんです」

ディエーラ
「はい……思わず王子が、ときめいてしまうような衣装を……」

ディエーラ
「で、いつの日か、それを目にした王子が……、
どきっとしたところで、こう言うんです――」

ディエーラ
「こんなにも綺麗な花嫁が、今なら王子限定大特価ですよ……って♪」