ダルク寝室1 シーンテキスト

ダルク
「…………何か?」

何か、ではなかった。

やけに股間がむずむずするな、と思って目を覚ますと、
そこに存在しているはずの肉棒が消えていたのである。

より正確には、ダルクの秘所へと、
その根本まですっぽりと、飲み込まれてしまっていたのだった。

ダルク
「んっ……人聞きが悪い……です。
まるで私が……捕食したみたいではないですか……?」

似たようなものだった。

気持ちよく眠っている最中だったというのに、
ふと気付けば性的に気持ちよくされていたのだから。

ダルク
「んぅっ……ぁっ……気持ちいいなら、良いではないですか」

ダルク
「それに、殿方に……あっ……世話になった、時には、
こうして……返礼をするのでしょう……?」

ダルク
「…………えっ? 違う?
……騙されませんよ、えぇ、騙されませんとも」

ダルク
「良いですか……?
私はしばし、魔界で暮らしていましたが……」

ダルク
「その折に……んっ……風の噂で……こう聞いたのです」

ダルク
「――カッコよく女騎士を助けてやった後」

ふむ。

ダルク
「女騎士がその御礼をすべく、深夜、寝室に忍び込んできて」

……ふむ。

ダルク
「性的にご奉仕してくれたら興奮する、と」

それは、地上でいうところの、
酒場の荒くれ者共の妄言の類ではないだろうか。

確かにダルクは美しい女騎士であり、
白く柔らかな肌は否応なく肉棒を硬くしていくが、
だからと言って場に流されて、あの男の娘を抱くつもりはない。

彼女はかつての敵にして、
得難い好敵手だった男――暗黒騎士団長の忘れ形見なのだから。

ダルク
「……私を抱いてしまっては、義父に申し訳がたたない、と?」

彼女が故郷を失った折、暗黒騎士団長は彼女を拾い、
親子の様に育て、剣術の手ほどきをしたのだと聞いていた。

そこに如何なる事情や感情があったのかは分からないが、
やはり、事実として彼女は、あの男の義理の娘なのである。

だからこそ、こんな形で抱いてしまうわけにはいかないのだ。

ダルク
「でも……貴殿に礼をしたいというこの気持ちは、本当です」

ダルク
「んぅっ……貴殿は、義父のことを色々教えてくれました……」

ダルク
「生き様も、戦い振りも、
交わした言葉も、そしてその、散り様も……」

ダルクの膣口が、きゅう、と切なく収縮する。
それはまるで、彼女の心の中の切なさを示すかのように。

ダルク
「これが、間違ったお礼の仕方でも、構いません」

ダルク
「私の裸を見た時、性器が繋がっているのを知った時、
貴殿はあんなに嬉しそうだったではないですか」

嬉しくなかったかと言えば、それは嘘になる。

ダルク程の魅力的な女性を前にして、
愚息が反応しない筈がないのだから。

しかし――

ダルク
「いいえ。お礼とは……ひぅ……っ、
相手が喜ぶ物を贈るのが……当然でしょう……?」

ダルク
「あんなに……嬉しそうな顔をしていたのです。
ですから……あっ……このお礼は、正解ですよね……?」

ダルク
「…………無言は肯定と受け取っておきますね?」

こちらが、何と返答すべきかとためらった隙を突くように、
ダルクはぐりぐりと、艶かしく腰を振り始めて、

ダルク
「んっ、んぁああっ……ふふっ、これ、悪くないですね……」

ダルク
「一番奥……あっ、奥にっ……ぐりぐりって……んふぁああっ!」

ダルクの、己の陰核をこすりつけるかのような動作は、
彼女の中に包み込まれた肉棒にも、
繊細かつねっとりとした快楽を刻み込んでくる。

破瓜の証が混じる愛液は、
互いの狭間でじゅぷじゅぷと水音を立てて、
触覚と聴覚の両方で、愚息の興奮を高め始めた。

しかし、好敵手と認めた男の義理の娘を、
こんな風に、誤解の結果抱いてしまうのは――

ダルク
「まだ言っているんですか……?
ひぁっ、こ、こんなに……気持ちいいのですよ……?」

ダルク
「それに……もう繋がっていて、
蜜もこんなにあふれて……ひぁっ、んぅぅっ、
交尾も初めてしまった後で……いまさらそんなことを……?」

手遅れなのは事実だった。

もはや愚息は、ダルクという魅力的な女性を前に恭順を示し、
揺らんの地に、快楽という果実をもたらすべく、
全精力を以て尽くし始めてしまっているのである。

より硬く、より大きくと、愚息が膣道に尽くす様は、
その持ち主ながらどうしようもないものだった。

ダルク
「身体は正直じゃないですか……」

ダルク
「ひぁっ、んぅぅぅ、それとも……んっ、
私では……魅力が足りませんか……?」

ダルクの落ち込んだ様子が、
膣道の収縮を通して伝わってくる。

決して、そんなことはない。

ダルクの魅力は、彼女と言葉を交わしたこの心が、
裸身を記憶にしかと刻んだこの両目が、
そして彼女の膣中で愛撫される肉棒がはっきりと証明している。

ダルク
「んぅっ、あぁっ、なら……それなら……あぁぁっ」

ダルク
「私のお礼……ちゃんと、楽しんでください」

ダルク
「いっぱい、いっぱいご奉仕しますから」

そこまで言われてしまったら、
もはや断ることなど出来るはずもなかった。

ダルクの奉仕を受け入れることを伝えると、
彼女はどこか嬉しそうに微笑んで、

ダルク
「よかった……。
んぁあっ……それじゃあ、
もっと気持ちよくしてあげますね……?」

そう宣言するや否や、
ダルクは膣口できゅうきゅうと肉棒を締め付けながら、
腰を動かす速度を、徐々に上げていく。

彼女の甘い吐息は熱を帯び、
その興奮と快感が、
互いの結合部を通して循環しているかのようだった。

ダルク
「あああっ、だ、だって……おち○ちんが、
こんなに……ぁああぁっ、き、気持ちいいなんて……」

ダルク
「盾の角で、するより……あぁっ、きもち、ひぁっ、あぁあっ」

盾の角……?

ダルク
「し、しないのですか……?
貴殿は、盾の角で、自分を……んぅっ、ああぁぁっ、
自分を慰めたり……し、しないのですか……っ!?」

ダルク
「うっ……普通ではなかったのですね……うぅぅぅ……」

ダルク
「あぁぁっ、んっ、ひぁぁああ……っ!?
で、でも、これっ、これぇ……っ!
おち○ちんの方が、盾より、気持ちよくて……っ」

ダルク
「盾より温かくて……っ、
ゆ、指では届かないところを……ひぁっ、あぁあああっ、
ぐりぐりって、じゅぷじゅぷってしてきてぇ……っ!!」

徐々に快楽の喘ぎを隠せなくなりつつあるダルク。

その様に、不覚にも劣情を抱き始めた愚息は、
彼女の最奥へと精液を注ぎ込むという、
甘美なる欲求を叶えるべく、その熱を際限なく昂ぶらせ始める。

ダルク
「気持ちいい……? 気持ちいいですか……?
ちゃんと私……あぁっ、んぅぁあぁっ、
気持ちよく、してあげられて……いますか……?」

ダルク
「…………えへへ、良かった」

ダルク
「ひぁっ、んやぁあ……っ、ひぅっ、あぁあああっ!
お、おち、おち○ちんっ! 大きく、大きくなってませんか!?」

ダルク
「おち○ちん、おち○ちんが、その、あれ……!?
こ、こんな、ぁぁあぁぁっ、お腹の奥っ、
お、押し上げられる、みたいでぇ……っ!!」

射精を目前にして、より力の加わっている肉棒が、
ダルクの子宮口を持ち上げ、更なる刺激を加えているようだった。

ただ奉仕をされるだけでは、
純潔を捧げてくれたダルクと、
暗黒騎士団長に申し訳が立たない。

ダルクを絶頂に導くべく、
彼女の腰をしっかりと掴み、
今度はこちらから攻め立ててやることにする。

ダルク
「ひぁっ、あぁあぁっ、な、なにをっ、
ああぁぁぁあ……っ、こ、こんなっ、ひぁっ、や、ひやぁッ!?」

ダルク
「しゅごっ、しゅごい……ぃぁあぁぁあっ!?
おち○ちん、おち○ちんが……っ!
私の中で、踊って……お腹の中ぁっ、びくびくってぇ……ッ!!」

抱えたダルクの腰と、肉棒を包み込む蜜壺が収縮し、
彼女の小さな絶頂を伝えてくる。

しかし――ー

ダルク
「んきゃぁあぁあぁっ、あっ、ああぁああ……ッ!?
わ、わたひっ、いまっ、イってッ、イってる、のにぃッ!?」

ダルクはあの手強い暗黒騎士団長の義理の娘なのだ。
こんな小さな絶頂程度で満足するような、
か弱い肉体であるはずがないのだ。

ダルク
「そんなっ、そんなことぉ……っ!!
んきゃあぁぁぁあっ、ひぁっ、んやあぁぁああ……ッ!?」

ダルク
「やだっ、やだぁ……ッ!!
壊れちゃうっ、わたひっ、壊れちゃ……ッ!?」

一瞬だけ、ダルクの膣口が緩む。

それを、彼女の迎える深い絶頂の前兆だと理解して、
俺は肉棒を、その最奥へと勢いよく叩き込み――

ダルク
「ひにゃぁあっ、ああっ、ああぁぁぁ――ッ!!」

その強力に過ぎる収縮運動に逆らうこと無く、
沸騰直前にまで熱くたぎった精液を、
子宮の中へと余すことなく注ぎ込む。

ダルク
「あっ、ああっ、んぅぅぅ……」

ダルク
「…………うぅ」

ダルク
「ご奉仕、失敗です……」

力尽きたかのように、
しなだれかかってくるダルクを受け止め、
優しく抱きしめてやる。

それにしても、失敗とはどういう意味なのだろうか。

ダルク
「……だって、たくさんイってしまいました」

ダルク
「本当は、貴殿を何度もイかせるつもりだったのですが……」

そんな恐ろしいことを考えていたのかと、
苦笑しつつ、青く美しい髪を撫でてやる。

ダルク
「…………むぅ」

ダルクはぷくっと頬を膨らませ、不満そうにしていたが、
やがて何かを思いついたかのように、じっとこちらを見つめ、

ダルク
「……あの、もし良ければなのですが、
義父のことをもっと教えてくれませんか?」

…………?

それは構わないが、と首を傾げてみせると、
ダルクはじぃ、とこちらを見つめながら、

ダルク
「その御礼に、もっと貴殿にご奉仕をしますので」

奉仕の失敗故か、快楽の味を覚えた故なのか、
あるいはそのどちらでもない、未知の感情故なのか、
どこかしたり顔のダルクは、そんなことを言ってきたのだった。