セレイナ寝室1 シーンテキスト
乙女の艶めかしい声が、
静かな礼拝堂に小さく響いている。
セレイナ
「んっ……ふ、ぁ……んんっ……」
セレイナは、自らを慰めるその行為に
我を忘れているようだ。
セレイナ
「あ、んんっ……王子……ふぁ、んぅっ……」
切なげな声が、
扉の隙間から彼女の痴態を覗き見ている
俺を呼んでいる。
華美な祭服から
それ以上に美しい白肌が覗き、
俺の目を釘づけにした。
セレイナ
「こん、な……んふぅっ……。
いけない、のにぃっ……はぁ、ぁあん……っ、
王子……王子ぃ……あぁっ、んあぁンっ……!」
左手で豊満な乳房を揉みしだき、
右手の指先が淫らな動きで秘所をまさぐっている。
声が漏れないようにと、
自分の衣服を唇で咥えているが、
くぐもった淫声は尚も零れ出る。
セレイナ
「んっ、んぁァっ……アイギス様ぁ……
私を、はぁ、んぁあンっ……お許し、
くださいぃ……ふぁ、ぁぁっ……んンっ……!」
自身の内に灯ってしまった劣情の炎を鎮めようと、
両手の動きがますます激しく、そして淫らになっていく。
セレイナ
「はぁんっ……んっ、ふぅ、んんっ……!
王子……あなたが……貴方がいけないのです……んぁっ……、
なぜ、こうも貴方を……私は……私はぁっ……ぁああンっ!」
クチュクチュという湿った音が
彼女の嬌声と相まって俺の耳たぶを打つ。
セレイナ
「あぁっ、ぁあアッ、はぁああンっ!
王子……王子ぃ……ぁあんっ、んんンッ……!」
快感に汗ばむ美しい身体が、小刻みに震えている。
乳房に置かれた指先が強くその先端をつまみあげ、
陰唇に咥えさせた他方の指が、
より大きな快楽を得ようと蜜坪を激しくかき回す。
セレイナ
「あぁあんっ、んんっ、んっ、ふぁあっ……王子ぃ……、
キて、しまいますぅっ……んふぅっ、あっ、ぁあっ……、
んんんっ~~~~~~!!!」
圧し殺した悲鳴のような声と共に身をすくませると、
彼女は何度も大きく全身を震わせた。
セレイナ
「ぁっ……ふぁっ、ぁ…………はぁ、はぁ……、
王子……許して下さい……こんな……私を……んんっ……」
ぼんやりとした表情で独りごちると、
彼女はそのまま愛液の点在する床にへたり込んでしまった。
荒い息と、乱れた衣服。
汗ばむ頬と、張り付く金髪。
普段の彼女からは程遠いその姿態に引き寄せられるように、
俺は礼拝堂へと脚を踏み入れていた。
セレイナ
「――お、王子っ!?
え、あの……これは……ち、違うのです!
私は、こんな……こと……こんな、こと……」
何が違うんだ、と
俺は彼女に言葉を向けながら歩み寄ると、
膝をついてその顔を見つめた。
羞恥に顔を背けようとした彼女を逃すまいと、
小さなその顎に手を添えて、
ゆっくりとこちらを向かせた。
セレイナ
「み、見ないで……ください……。
こんな淫らな私を――んふぅぅっ!?」
涙混じりに懇願する彼女の唇を奪うと、
彼女は驚きに目を剥いた。
セレイナ
「んッ…ふ、んぁッ……
ぷはぁっ……はぁ、はぁ……。
王子……いったい、何を……?」
困惑する彼女に、
こうしてほしかったんだろ、と囁きかける。
視線をさまよわせて戸惑いはしたが、
自らの想いを見透かされているということを理解したのか、
観念したようにセレイナはこう言った。
セレイナ
「王子、お願いします……。
私のこの昂ぶりを……どうか鎮めて下さい……」
その祈りのような言葉に応じるように、
俺は彼女の身体を抱き寄せ、
慈悲深い二度目の口づけを与えた。