スーシェン寝室1 シーンテキスト

――夜更けの寝室。

仰向けに転がった俺の腰には、
えも言われぬ、冷たく柔らかな肢体が覆いかぶさっていた。

スーシェン
「――注意。
あまり動かないでください」

そうは言われても、気持ちいいと身体が反応してしまうのは、
どうしようもない事ではないだろうか……。

我が愚息は、スーシェンの冷たい双乳に挟まれて、
ぐにぐにと弄ばれ続けている。

何とも形容し難い、ふわふわとした乳房の感触、
その狭間で快楽を享受している以上、
肉棒がびくびくと反応してしまうのは仕方のないことだった。

スーシェン
「――問答無用。
スーシェンは戦闘用のキョンシーです。
下手に動くと陰茎を破損する危険があるかと考えます」

――陰茎を、破壊、だと!?

スーシェン
「――肯定。
スーシェンの力は、常人を遥かに超えています。
ならば、乳房の間で陰茎を粉砕する可能性も無きにしも非ずかと」

――陰茎を、粉砕。

スーシェン
「――重ねて肯定します。
更にはスーシェンの戦闘用仙術が暴発する危険性もあります」

スーシェンの仙術が起動すると、
いったい何が起きるのだろうか……。

スーシェン
「――想定。
スーシェンは数多存在するキョンシーの中でも、
考えうる限り最高性能を誇ると自負しています」

スーシェン
「――結論。
良くて陰茎のみ麻痺。最悪の場合陰茎のみ消し炭かと」

……絶対に動かないようにしよう。

スーシェン
「――以上。
スーシェンの小粋な冗談はお楽しみいただけましたか?」

…………。

スーシェン
「――満足。
声も出ない程に面白かったのですね」

スーシェンはふにふにと、
自慢げに双乳で肉棒を挟み込んでくる。

しかし……、

スーシェン
「――疑問。
我が主、どうして主の陰茎は小さくなっていくのですか」

スーシェン
「恐怖故……ですか。
なるほど、少々冗談が小粋すぎたものかと反省します」

スーシェン
「しかし、今夜は我が主がお疲れだった為、
その慰労をすべくスーシェンはひと肌脱ぐことにしたのです」

スーシェン
「このままでは目的である性的奉仕が出来ません。
我が主、至急陰茎を戦闘状態にすることを進言します」

紅玉の如き瞳が、じぃ、とこちらを見つめてくる。

しかし、一度萎えてしまった肉棒は、
小さく縮こまり、まったく再起しようとしない。

スーシェン
「――困惑。
スーシェンの魅力が足りませんか?」

そんなことは全くもって無かった。

スーシェンの冷たく柔らかな身体は、
否応なしに劣情をそそるものであって、
日頃から目のやり場に困ることこの上ないのである。

これは偏に、スーシェンの真っ黒な冗談が招いた惨事だった。

スーシェン
「――提案。
スーシェン、一世一代の名案を思いつきました」

ふにふに。

一言毎に、柔らかな双乳が肉棒を刺激してくるが、
我が愚息は未だに、破損や粉砕の恐怖に震えていた。

スーシェンに、この現状を打破する名案があるというのか……?

スーシェン
「――肯定。
それでは参ります」

スーシェンは、両手で自身の乳房をそっと掴み、
じっと我が肉棒を見つめて、

スーシェン
「我が主の、ちょっといいとこみてみたいー」

…………何?

スーシェン
「そーれ、勃起! 勃起! 勃起っ!」

――手拍子? 応援?

何なのだ、これは。

スーシェン
「ご存知ないのですか?」

スーシェン
「酒場へお使いに行った折、
盗賊の方々がこう仰っておりました」

スーシェン
「――これは元気が出る歌だ、と」

それは酒飲みの盗賊たちの、
ただの悪ふざけではないだろうか……。

当然のように、こんな応援を貰っても、
我が愚息はぴくりとも動かない。

スーシェン
「――困惑。
やはりスーシェンに魅力がないのでは」

心なしか表情に暗いものを宿しそうになったスーシェンに、
慌てて代案となりそうな意見を投げてみると、

スーシェン
「…………えっ?
……なるほど。我が主は、そういった性的行為を好むのですね」

スーシェン
「では、失礼いたします」

スーシェンは、薄い唇を開いて、舌を突き出し――

スーシェン
「……んっ……じゅる……」

形の良い口元から、とろりと唾液がこぼれ落ちる。

萎えきっている肉棒に、
スーシェンの唾液は滴る蜜のように垂らされていく。

スーシェン
「んっ……ふぅ……。
女性に唾液を垂らされるのが趣味とは、
中々に変態ですね、我が主は……」

そんな事はないと思いたい……。

心の中で、どうしてこんな事になったのかと自問自答していると、

スーシェン
「おや、本当に勃起しました。
スーシェンの唾液と、我が主の変態的発想の勝利です」

唾液に濡れ、てらてらと輝く肉棒は、
みるみるうちに自信を取り戻し、
硬く、熱く、しなやかに張り詰めていく。

スーシェン
「ようやく性的奉仕を再開出来ますね。
一時はどうなることかと思いましたが、
これで我が主の陰茎は完全復活したものと思います」

スーシェンはどこか嬉しそうに、
元の威力を取り戻した肉棒を、
双乳でふにふにと挟み、扱き上げ始めた。

スーシェン
「如何でしょうか……?
殿方は……こうして乳房に挟まれることを、
特に好むと……書物で読んだ事があるのです」

スーシェン
「んっ……先程よりも……滑りが良くて……」

スーシェン
「不思議ですね……スーシェンの乳房も、
どこか……くすぐったさが……ひぁっ……」

何の潤滑油も無しに、
乳房で扱かれていた先ほどまでとは違う、
滑らかで、しかしどこか粘着質な快感が、肉棒に刻まれる。

激しい快楽とまでは言わずとも、
スーシェンが一途に奉仕してくれるという状況と相まって、
何とも言い難い幸福感と快感が、胸中に広がっていった。

スーシェン
「――了承。
我が主は……んっ……性器に、
唾液をかけられることを……好むのですね……?」

いや、そういうわけでは――

スーシェン
「んぁ……ちゅぷ……んー……」

――ぴと、ちゅぷ、ぱたた。

乳房での奉仕を止めぬままに垂らされた唾液は、
肉棒だけにとどまらず、
下腹や、腰にもスーシェン由来の水たまりを作っていく。

それが互いの身体の狭間、その潤滑性を増していき、
スーシェンの双乳奉仕はより軽やかになっていった。

スーシェン
「ひぁっ……んぅ……あぁっ……」

スーシェン自身も、
互いの身体が擦れ合うことが快感だと理解し始めているのだろう。

乳房の間で肉棒を扱きながら、
スーシェンはこっそりと、乳首をこちらの腰に押し付けている。

スーシェン
「――ひ、否定。
そんな事は……して……んやぁっ……していません……っ」

スーシェン
「スーシェンは……んやぁああ……っ
へ、変態な我が主とは……貴方とは違……ひぁっ、あぁああっ!」

どう違うというのだろうか。

こちらが覚えている快感と、
スーシェンが乳首より得ている快感は、
どちらも彼女自身が発生させているものだというのに。

スーシェン
「んぅぅぅ……ッ!!
だ、だって……これは……うぁああっ……!!」

スーシェン
「――困、惑。
止められない……のです……っ!!」

スーシェン
「貴方の陰茎を扱く……度にぃっ!
乳首……ころころって……擦れて……気持ち、あぁっ!?
気持ち……よくてぇ……ッ……あぁぁあぁ……ッ!!」

激しくなっていく双乳奉仕は、
彼女がより強い快感を求めている事を示している。

彼女の呼吸が荒くなっていくのと比例して、
愚息の根本に宿った快楽の渦も、
際限なく強く、熱くたぎっていく。

スーシェン
「あぁ……あぁああ……っ!!
びくびくって……貴方のも……動いて……ひぁあっ!?」

スーシェン
「き、気持ち……良いのですよね……?
ひぁっ……スーシェンと同じで……気持ち良いのですよね?」

もっと、もっと乱れるスーシェンを見ていたい。

その一心で射精を堪え続けるが、
もはや、その我慢も限界をとうに超えていた。

スーシェン
「んぅぅぅうう……ッ!! や……ひやぁあっ……!?
胸のさきっぽ……気持ち、よすぎてぇ……ッ!!」

スーシェン
「あっ……ひやぁああっ……!?
へ、変なのが……気持ちいい、波が……奥から……ッ」

スーシェン
「ひぁ――ッ」

乳首だけで絶頂したのだろうか、
スーシェンは体勢を崩し、その全体重が陰茎に覆いかぶさって、

スーシェン
「ひゃあ……っ!?」

肉棒に覆いかぶさった、スーシェンの乳房と顔面に、
白く濁った精液が、止まること無く叩きつけられる。

もはや射精を堪えるだけの理性などなく、
精巣が空になるのでは無いかと思うほどに、
射精の勢いは衰えること無く、びくびくと続いていた。

スーシェン
「あっ……ひぁ……主……我が主っ!
出しすぎです、ひゃんっ……顔に……ひぁあ!?」

……出しすぎてしまった。

スーシェン
「――抗議。
我が主、スーシェンは着替えを持ってきていないのですよ」

つい先程、絶頂を迎えたとは思えない冷静な口調で、
しかしその顔も、服も、精液でどろどろにしたまま、
スーシェンは抗議の声を向けてくる。

スーシェン
「もう少し控えめに射精することは出来ないものですか。
このままでは、精液まみれのまま廊下を歩くことになります」

いや、しかし、スーシェンの奉仕が気持ちよすぎるのが原因で、

スーシェン
「――問答無用。
王子、貴方の衣服をお借りします。良いですね?」

……はい。

スーシェン
「許可をありがとうございます。
ならば、この衣装は更に汚れてしまっても問題ありませんね」

これで終わりではないのか?
そう思った刹那、スーシェンは再び乳房で肉棒を挟み込んでくる。

結局、この奇妙なスーシェンの奉仕は、彼女の衣装が、
満遍なく精液まみれになるまで続いたのだった……。