ジークリンデ寝室1 シーンテキスト
ジークリンデ
「強くなれる薬……だと?」
帝国の剣聖として名高きジークリンデが
俺を遠慮無しに睨み付ける。
深夜、意気揚々と彼女の部屋に訪れたというのに、
その鋭い眼光は一刀を受けたかのような衝撃となって
俺の気持ちを萎縮させた。
ジークリンデ
「王子……痴れ者として振る舞うのもその程度にしておけ」
ジークリンデ
「何が強くなれる薬だ。
生涯を尽くして求めんとする
我が剣の道を愚弄するのも大概にするのだな」
そういうつもりでは、と
仲間の錬金術師に作ってもらった薬と
使用方法が書かれた紙を手に俺は弁明する。
ジークリンデ
「貴様が私のことを思って行動してくれたのは感謝する」
ジークリンデ
「だが、やり方が間違っていると何故気づかぬ?」
ジークリンデ
「そもそも、その様な怪しい薬を飲むわけがないだろう?」
ジークリンデ
「……いや、万に一つ、
それを含むことで強くなれるというのならば、
貴様が実戦し、私の修行の相手となってみせろ」
まあ無理だろうがな、と
ジークリンデは付け加える。
彼女の言うことはもっともだ。
確かにこの薬は怪しい。特に色が。
だからこそ、
彼女への礼を失した己を戒める為に、
俺はその薬を半分ほど飲んで見せた。
ジークリンデ
「――なッ!?」
ジークリンデ
「き、貴様正気か……ッ!?」
ジークリンデが慌てて俺に駆け寄る。
普段は剣のことばかり考えている彼女だが、
何だかんだでこうして優しいところがある。
そんな彼女が俺は……お、れ…………は…………ッ。
ジークリンデ
「――――なッ!?」
ジークリンデの身体が派手な音と共に
床に叩きつけられる。
いや、俺が彼女の胸倉を掴み床に叩きつけたのだ。
ジークリンデ
「なにを、して……いる……ッ!?」
――分からない。
だが、身体が熱い。
まるで禍々しき炎を身に宿したかの様だ。
収まることを知らぬ劫火が
身体を蝕み、心を無視して蛮行へと駆り立てる。
ジークリンデ
「――くッ、うぅ……やめ、ろ……やめるんだ、王子ッ!」
弱い。
弱すぎる。
帝国最強の剣士といえど、
こうして馬乗りになってしまえばただの雌。
防戦一方のジークリンデの服を力任せに引き裂き、
そのまま小ぶりな乳房にしゃぶりつく。
ジークリンデ
「ふぅっ、ンっ……! な、なんてことを、するのだッ!?」
ジークリンデ
「くそッ……!
言葉を解する理性も無いとは……やはりあの薬の影響か……!」
ジークリンデ
「こうなれば、手加減はしないッ!」
ジークリンデ
「はぁあッ――!」
れっぱくの気合いと共に
ジークリンデの掌打が俺の鳩尾にめり込む。
死んだ方がマシだと思うほどの激痛と
不快な痺れが総身に奔る。
ジークリンデ
「逃がさぬぞ……王子ぃッ!!」
怯んだ俺を捕まえると、
そのまま破かれた衣服の切れ端でもって
身体を縛り上げて椅子に固定される。
ジークリンデ
「はぁ……はぁ……まったく、これだから王子は……」
ジークリンデ
「――んっ?」
彼女は床に落ちていた紙切れを拾い、
それが薬の使用方法の記されたものだと理解すると、
すぐにその内容を確認する。
ジークリンデ
「……なるほど、先ほどの薬の正体は
この様なふざけたものだったというわけか……」
ジークリンデ
「なになに……興奮を鎮める為には……」
ジークリンデ
「――ば、馬鹿なッ!?」
ジークリンデ
「いや、しかし……こうなったのは、
私の……いや、本当に微々たる責任しかないのだが、
一応は、私のせいでもあるということだし……」
ジークリンデ
「ええい、迷っている暇はない!」
ジークリンデ
「このままでは他の女性たちを襲いかねん!
貴様が王国の王子としての威厳を失う前に、
この私が何とかしてやらねば……」
そう言うと、
彼女は先ほどの仕返しだとでも言うように、
俺の衣服を容赦なく引き裂いた。
ジークリンデ
「我が剣にて斬られないだけ有難く思え」
そのまま呆気なく素っ裸にされる。
ジークリンデ
「……くっ、これほどまでに醜悪なものとはな……ッ!」
既に勃起しきっている愚息を見て、
彼女が形の良い眉をひそめる。
ジークリンデ
「経験は無いが、棒状のものであれば、
私に扱えぬものなどあるわけが無い……いくぞ、王子ッ!」
意気込みながら彼女は男根を握りしめる。
乱暴ではあるが、
その刺激に肉棒が悦び震えた。
ジークリンデ
「んっ……こ、こら……おとなしく、しないか……!」
難儀しながらも、彼女はゆっくりと肉棒をシゴき始める。
ジークリンデ
「こうすれば、射精へと導けることくらい、
さすがの私でも知っている……」
ジークリンデ
「さあ、さっさと毒を吐き出し、
いつもの貴様に戻るのだ……ッ!」
何が起きているのか分からないが、
ただ気持ちいいということだけは理解できている。
ジークリンデ
「んっ、んんっ……くっ、ふぁ……」
繊細とは程遠い手つき。
だが、それが逆に心地良いと感じる。
それだけ己が昂ぶっている証拠だ。
ジークリンデ
「あっ、んん……ビクビクと、落ち着きのない……っ!
ほら、もっと早くしてやる……これが、いいのだろう?」
戦場での恐るべき剣術を転用しての
速すぎるシゴきに一気に俺は果ててしまっていた。
ジークリンデ
「――ぁんんッ!? ふぁっ、あぁあっ……!
こんなに、出るもの……なのか?」
放出される灼熱の雄汁に
ジークリンデがどう目する。
ジークリンデ
「くっ、だが負けぬ……!
さあ、全ての害毒を出し尽くせッ、王子!」
無限とも思われるほどの量で飛び出す白濁の粘液だったが、
次第にその勢いは衰え、それに合わせてジークリンデの
手技もゆっくりと動きを止めていく。
ジークリンデ
「はぁ……はぁ……」
ジークリンデ
「これで、全てだな……」
ジークリンデ
「安心しろ、王子。今すぐに、解放してやる」
そう言って俺の拘束を解くジークリンデ。
ジークリンデ
「まったく、私がこの薬を飲んでいたら
いったいどうなっていたことか――」
溜息をつこうと俺から視線を外すジークリンデ。
――その隙を、俺が見逃すはずが無かった。
ジークリンデ
「――なぁッ!?」
俺は今尚燃え続ける情火に衝かれながら、
その美しい身体に体当たりする。
ジークリンデ
「つッ……うぅ……!」
今度はそのまま彼女をベッドへと押し倒し、
駄目押しとばかりに残っていた
先ほどの怪しい薬をジークリンデの口に注ぎ込む。
ジークリンデ
「んっ、んんんッ――!?」
全裸の俺に四肢の動きを封じられたまま、
ジークリンデは抵抗することもできずに、
それら全てを身体に取り込まされる。
ジークリンデ
「ぶッ……ぷふぁっ……けほっ、けほっ……」
ジークリンデ
「な、何てことを……するんだ……王子」
ジークリンデ
「これでは、互いに……」
ジークリンデ
「ああっ、だめ……だッ……わ、私も……身体が、熱くなって……」
ジークリンデ
「こ、こうなれば……!」
ジークリンデはこの後に己が身に起こることを察したのか、
唯一動かせる顔を使って、先んじるように俺の唇を奪った。
ジークリンデ
「ふぅ、んんっ……ちゅっ、ちゅぅ……ちゅぷ、んふぅっ……」
ジークリンデ
「……はぁ、ぁ……ど、どうだ……王子」
ジークリンデ
「我が生涯、初めての口付けだ」
ジークリンデ
「これを以て、今ここに私は
貴様の女となることを誓おう」
ジークリンデ
「よって、これからすることに不義はない」
ジークリンデ
「い、いいな! 薬に身を毒され、
その結果、貴様と肌を重ねるのではない!」
ジークリンデ
「珍妙な薬の効果で男と肌を重ねたとあれば、
我が人生最大の汚点となる……」
ジークリンデ
「だ、だから、これは私の意思だ!
そういうことにするのだ、王子!」
よく分からないが、
今は一秒でも早くジークリンデを愛したかった。
ジークリンデ
「ああ……もう、私もおかしくなってきてる……」
ジークリンデ
「身体が……どうしようもなく、疼いてしまっている……」
ジークリンデ
「さあ……抱いてくれ、王子」
ジークリンデ
「互いに、この妙な興奮を鎮めるまでは、
この部屋から出られると思うなよ……!」
その言葉と共に、
今度は互いにその身を抱き締めて
唇を重ね合うのだった。