シルセス寝室2 シーンテキスト
シルセス
「……いいんです。
元はといえば、私がケーキを焦がしてしまったことが
いけないんですから」
下着を脱いで裸になると、
シルセスは自らベッドの上で脚を開いて恥部を晒した。
普段は魔術を施した盾で身を護っている彼女が、
自ら無防備に秘所を露わにしているその事実に、
言い知れぬ悦びを覚える。
シルセス
「ですから……ケーキのかわりと言うのも変ですけど、
今日はその……わ、私を、存分に味わってください……っ」
震える声でそう言って、少し恥ずかしそうに目をそらす。
俺は頷いて了承の意を示し、
既に蜜を零している狭穴にヌルリとペニスを挿し込んだ。
シルセス
「ひぐッ……ぅ、んんンッ……ん、ふぅぅう……ッ!」
シーツをきゅっと握り、
淡麗な貌をわずかにしかめるシルセス。
侵入を拒むような狭さに少し戸惑ったが、
そのまま一息に最奥まで貫いた。
シルセス
「ん、んんッ……んんんンン~~ッッ!!」
くぐもった悲鳴が室内に響き渡る。
シルセス
「はァ、はぁッ……。
ふふっ、王子の大きいの……、
奥まで……んんッ……届いちゃい、ましたね?」
美しい瞳に涙が浮かぶ。
初めてだったのかと訊ねると、
シルセスは柔らかく微笑んで頷いた。
シルセス
「ええ……ですが、大丈夫です。
それほど痛く……ありませんから……」
シルセス
「それに、今日は……んんッ……、
王子のこと……幸せにして差し上げようって、
最初から……ふぁ、ぁっ……決めて、いたので……」
シルセス
「ですから……遠慮なんてなさらずに、
私の、カラダ……好きになさって……ふぁ、んっ……
たっぷり、思う存分……味わって、くださいね?」
破瓜の痛みが後を引いているのか、
ふるふると震えながら健気に言葉を紡ぐ。
そんなシルセスの厚意に報いるべく、
俺は彼女の豊かな双丘の谷間に顔を埋める。
シルセス
「ひゃっ!? ……ふぁ、あ……ん、ふふっ。
王子って、本当におっぱいがお好きですよね?」
頬を包む双乳をやわやわと両手で揉むと、
シルセスはそれが気に入ったのか、
俺の頭を優しく撫で始める。
だが、
豊かな膨らみの頂点にある突起にしゃぶりつくと、
途端に切なげに眼を細め、甘い声をもらし始めた。
シルセス
「ふぁ、あ、あぁッ……あ、あ、あんっ。
や、そんな、おっぱい、ちゅーちゅーしちゃ……はぅうッ……」
吸い続けるうちに乳首は少しずつ膨らんできて、
同時にほのかな甘味がにじみ出てくるような気がした。
シルセス
「あ、甘いんですか……?
な、なんだか嬉しいような、恥ずかしいような……。
あっ……ふぁぁッ、あんっ……あぁんっ♪」
わざと淫らな音を立てて乳首をしゃぶり続けると、
媚肉が徐々にほぐれ、竿に優しく絡み始める。
それを契機に、ペニスの大きさを覚え込ませるように
先端から根本までゆっくりと抽挿を開始する。
シルセス
「ひぁあッ! あ、あんっ、あぁっ、ふぁ、あぁあんっ……」
シルセス
「あ……すご、大っきいのが……んンッ!
膣中、ぐちゅぐちゅって、かき混ぜて……ふぁあッ!」
シルセス
「や……だ、ダメ、そんな、奥、こすっちゃ……、
ふぁっ、ぁっ、あぁッ……ひゃあぁんっ!」
へその下あたりを亀頭で執拗に突き上げると、
シルセスはイヤイヤと身をくねらせてよがった。
その愛らしい反応にどうしようもなく昂り、
意図せず腰の動きが速まってしまう。
シルセス
「あ、あ、ぁふっ、ふぁ……あ、あんっ、あぁンッ♪
な、なにこれ……ふわふわして……ふぁ、あぁあっ……」
乳房への責めにより感度が高まったのか、
シルセスの膣は初めてとは思えないほど
切なげにヒクついて更なる快楽をねだる。
シルセス
「お、おうじ……ふぁあっ……ごめん、なさいっ……。
わ、私……んぁっ、あぁッ……え、エッチですぅ……」
シルセス
「初めてなのに……気持ち、よすぎて……っ、
ぁ、ふぁ、あぁんッ……イ、イク、イッちゃ……」
シルセス
「あ、ふぁあッ……ひゃあぁああぁあんッ!」
鼻にかかった甘い嬌声とともに、
シルセスがびくんと背を浮かした。
同時に膣が収縮し、
竿全体を押しつぶしてくる。
シルセス
「ハァ、ハァッ……。
……ひゃんッ!? い、いま……膣中でビクって……」
絶頂の余韻に浸っていたはずのシルセスが、
射精の前触れに反応し、切なげな瞳で俺を見上げる。
ねだるようなその視線に情欲を煽られた俺は、
子宮を奥へ押し込むように何度も深く肉棒を突き入れた。
シルセス
「ひゃぅうんっ! や、ダメ、私、イったばかりで……
そんな、奥、コンコンされたらぁ……ッ!」
シルセス
「ふぁ、あ、らめ、らめっ……ん、んぁ、ああぁッ……」
シルセス
「あ、イク、またイク、い、イきますぅっ……!!
わたし、も……ふわふわに、なっちゃっ……ぁああんっ!!」
シルセス
「お、おうじぃ……っ、
ぁ、ふぁ、あぅっ……き、キス、キス、してぇ……っ!」
ややもすれば飛びそうになる意識をどうにか留めつつ、
求めに応じて唇を奪う。
シルセス
「ん、ふむぅんっ……んん、ふ、うぅん……」
シルセス
「ん……んちゅ、ちゅぷ、ちゅる、ぴちゅっ、ふむん……。
ぷぁっ、はぁ、ぁ、おうじ、好き、すき、しゅきぃ……っ」
甘い唾液と囁きに酔わされ、
シルセスと一番奥で繋がりたいという想いが
意識を埋め尽くした。
互いの下腹が密着するまで深々とペニスを突き入れ、
先端がしっとりと咥え込まれると、
満を持して白熱した欲望を噴出させた。
シルセス
「ひゃぅうッ! ふぁあ、ぁ、はぁあぁぁあッッ!!」
射精と同時に二度目の絶頂を迎えるシルセス。
シルセス
「はぁ、あ……あぅうっ!
王子が……ん、んんっ……おなかの奥、流れ込んで……」
シルセス
「ハァ、ハァ……ッ。
う、うれしい……しあわせ……ですぅぅっ♪」
精を受けるたびに嬉しそうにヒクつく自身の恥部を、
シルセスは陶然とした瞳で眺めていた。
シルセス
「ん…………王子ぃ……」
やがて長い射精が終わると、
シルセスは甘えた子供のように
両手をこちらへ伸ばしてきた。
身を寄せると、存外に強い力で抱き寄せられる。
シルセス
「……あーあ。本当は全部逆にするつもりでしたのに」
露骨なまでの情愛と、
いくばくかの不満の入り交じった声で呟く。
シルセス
「まずはケーキを召し上がっていただいて、
その後で大好きですってお伝えして、
あわよくばその先も……という予定でしたのに」
なるほどな、と俺は妙に得心する。
部屋に入った時点でシルセスが下着姿だったのは、
つまり当初から俺を誘っていたわけだ。
シルセス
「……ふふ。まあいいです」
シルセス
「順序はどうあれ、私は今、
いままで生きてきた中で一番幸せになれたんですから」
ふわり、と花が咲くように笑みをこぼす。
それは、まさに幸福を絵に描いたような笑顔だった。
そんな彼女に俺も笑みを返しつつ、
絹糸のように滑らかな髪を撫でる。
シルセス
「……あ。す、すみません。
私だけ幸せになっても仕方ありませんよね?」
シルセスはふいに我に返ったように眼を丸くした。
シルセス
「ええと、その……いかがでしたでしょうか、王子?」
自信なさげに瞳を伏せ、
俺の瞳を遠慮がちに覗き込む。
シルセス
「王子は、その……私とこういうことをして、
幸せになれましたでしょうか……?」
返事をするかわりに、そっと顔を寄せて唇を奪う。
するとシルセスは安堵したように眼を細めて微笑んだ。
シルセス
「ん……ふふっ。
王子のキスって、なんだか少しだけ、甘い気がします。
ん……ちゅっ、んん……ちゅ、ちゅぅ……」
そうして俺たちは、
砂糖菓子よりも甘いキスを
幾度となく交わし合うのだった。