シェルト寝室2 シーンテキスト
シェルト
「ふ、ふわふわします……」
肉棒と俺の腕だけで宙に浮いたシェルトは、
ぎゅう、としがみつきながらそう言った。
シェルト
「さ、さぁ、王子殿下。鍛錬開始です……!!」
――良い筋肉の鍛錬法を思いつきました。
そう言ってシェルトが執務室を訪ねてきたのは、
つい先程のことだった。
いわく、その鍛錬法とは、
シェルト
「さぁ王子、私を上下に振ってください……!!」
シェルト
「両腕で抱っこする感じで……そう、そうです。
そのまま私を上下にぶんぶん振っていただければ……っ」
鍛錬の重りにシェルトを使う、そこまでは理解出来た。
しかし何故、肉棒を彼女の中に挿入しておく必要があるのだろうか。
シェルト
「王子程の力で振り回されたら、
私とて飛んでいってしまうかもしれないですよね……?」
シェルト
「その予防策として、おち○ぽで繋がっておけば、
少なくとも左右に飛んでいく心配は無いのではと思いまして」
シェルト
「これは我ながら、完璧な鍛錬法なのではないでしょうか……っ」
性交をしたいのならば、そう言えば良いのではないだろうか。
疑問符を浮かべていると、シェルトはぶんぶんと首を横に振って、
シェルト
「それはそれで、後ほど寝室にお伺いしますので……」
シェルト
「べ、別に、王子殿下とえっちをしたいがために、
何か良い理由を考えていたわけではないのであしからず、です」
恥ずかしそうに頬を染め、
シェルトは視線を逸らしてしまった。
そういう事情ならば、と苦笑を返し、
彼女の望みどおりに、ゆっくりとその身体を持ち上げてやる。
シェルト
「んぅあっ……そうです、そのまま持ち上げて、
おち○ぽの先端が抜ける直前で……」
こうだろうか、とシェルトの身体を自由落下させる。
すると膣道で肉棒をたどるように、
二人の位置は、するりと最初の位置へ収まった。
シェルト
「んひゃぁああっ!?」
シェルト
「……い、いい感じです。
とっても気持ちいいです……ぞくぞくします……」
なるほど、こう言う感じかと首肯して、
今度は連続して、ゆったりとシェルトの身体を振ってやる。
シェルト
「ひゃぁっ、あっ、ひぁっ、あぁっ!?」
シェルト
「ふわふわ、して……ひぁっ……
こ、これ、気持ち……んゃぁあっ!?」
上下に跳ねるシェルトの様子は、
まるで子供が戯れているかのような光景だった。
しかしその表情は甘くとろけて、
どこか背徳的な快感を、脳裏に刻んでいく。
シェルト
「んひぁあっ……きゃぅっ、あっ、あぁぁっ!!」
シェルト
「しゅごっ……しゅごいですぅぅっ」
シェルト
「持ち上げられるとお空を飛んでいて……きゃぅっ、
落ちると王子殿下と……んひゃぁあっ……
ふ、深くぅ……繋がっひぇ……ひあぁああっ!?」
シェルトの全ての体重が肉棒にかかっている。
それゆえ普段の性交以上に、二人の性器は深く噛み合っていた。
シェルト
「ひんっ!! そ、そこ……一番奥ぅ……ひにゃぁああっ!?」
シェルトが着地する度、
最奥の柔肉がふわりと、亀頭の先端を包み込んでくる。
自由落下による強い刺激と、
子宮口付近の柔肉が与えてくる優しい刺激が交互に襲い来て、
愚息は翻弄されるままに欲望の階段を登り始めた。
シェルト
「こ、こりぇ……おかひくなっちゃいますぅぅぅ……っ」
シェルト
「ちょ、ちょっと……休憩……を……ひゃあんっ!?」
しかし、この鍛錬法はシェルトの言い出したものだった。
どうしたらこの鍛錬は終わるというのだろうか?
シェルト
「じゃ、じゃぁ……えぇと……百数えるまで、休憩で……」
百回シェルトを上下に振ったら終わり……?
シェルト
「ち、ちが……休憩――ひやぁあああっ!?」
シェルト
「と、とめ、ひぇ……っ!? ひやぁッ!! んぅうううっ!!」
シェルト
「ひぁ……? か、数えないと……終わらな……ひ?」
首肯を返しながら、シェルトを打ち上げては落下させ、
その媚肉の生み出す快楽を貪り尽くす。
シェルトは半ば絶望したような、
しかし前代未聞の快楽に期待するような泣き笑いを見せながら、
自分が宙に投げ出された回数を数え始めた。
シェルト
「いちっ……に……やぁあっ!? しゃん!! しぃっ……!!」
シェルトの誤算は、
彼女の身体があまりにも軽すぎたことではないだろうか。
幼さを残す彼女の肢体であれば、
一日中でも振り回せそうな軽さだったのである。
シェルト
「きゃぅぅぅっ!? ら、らめ、まっひぇ……ッ!!」
まだ三十に差し掛かるかどうかという時に、
シェルトはこちらの背をぺちぺちと叩いて、
抗議の声をあげてきた。
しかしこれも鍛錬と、止まることなくシェルトを振り回す。
シェルト
「んきゃぁっ!? ひぁっ、やぁんっ!?」
シェルト
「ふぇっ……? 数が……とまってりゅ……?」
恍惚とした表情で喘いでいたシェルトは、
自身の計測が止まっていたことにようやく気付いたようだった。
シェルト
「ず、ずるいです……王子殿下ぁ!!」
シェルト
「ひやぁっ!? や、やめ……数えますからぁっ!!」
滑らかな自由落下の刺激に、
びくびくと、シェルトの小さな絶頂を示す刺激が加わる。
何度も達しながら、シェルトは健気に、
自身が上下に揺さぶられた回数を声に出して数え上げていく。
シェルト
「さんじゅういち……さんじゅっ……にぃあああっ!?」
シェルト
「さんじゅ……ひぁっ、ま、またイ……イっひゃ……ッ!!」
愛らしい嬌声と、絶頂の痙攣。
その両者によって、少しずつこちらも、
射精を堪えるのが厳しくなりつつあった。
しかし、彼女に百回の上下運動を提案した以上、
その半ばで勝手に果てるのは、
互いの身体を鍛錬しあう者として、あってはならないことだろう。
シェルト
「あぁっ!? お、王子殿下の、おち○ぽ、大きくぅ……っ!!」
シェルト
「きもち……いいんですよね……?
私の身体……んぅぅっ……
きもち、いいっていう、ことですよね?」
辛うじて首肯を返すと、シェルトは微笑んで、
シェルト
「でも……百回まで……ちゃんと我慢してくださいね……!!」
そう宣言すると、シェルトはぎゅう、と抱きついてきて、
シェルト
「行きますよ、王子殿下……ッ!!」
肉棒に、いまだかつて無い強力な刺激が降り注いだ。
シェルトは俺の背に回した腕を支えにして、
自ら身体を上下に揺さぶり始めたのである。
シェルト
「ななじゅうなな……ななじゅうはちぃぁあっ!?」
まだ七十八……?
愚息はあと数度の上下運動にも堪えられそうに無い程に、
今にも射精せんと熱くたぎりきっている。
そう、これは鍛錬だったのだ。
先に果ててしまうわけには行かないと、
シェルトの動きに合わせて、強く腰を打ち付けた。
シェルト
「きゃんッ!?」
がくがくと震えるシェルトの身体。
一矢報いたぞ、という思いと、
膣口の収縮によってもたらされる快感ゆえに、
しまったという後悔がないまぜになって頭を駆け巡る。
あと何度シェルトを上下に振れば、
この限界を超えた快楽鍛錬は終わるのか。
シェルト
「きゅうじゅ……んにゃあっ!?
きゅうじゅう、ななァ……っ、ひやぁああっ、んうぅぅぅっ!!」
あと三度。
混じり合う視線は、互いにどこか安堵したものだった。
性の交わりをしているだけだと言うのに、
俺達の間には、激戦をくぐり抜けた戦友同士のそれのような、
奇妙な友情、あるいは信頼関係が芽生えつつあることを感じる。
シェルト
「きゅうじゅう、はち……ぁぁあっ!?」
――九十九っ!!
シェルト
「ひゃ……ひぁッ……んぅあぁああああァッ!?」
百、と言葉に出来ない程の絶頂に揺られるシェルトを応援すべく、
もはや限界を超えて久しい肉棒を、
強く強く、その最奥へと叩きつける。
シェルト
「ひゃ……」
ひゃ――ッ!!
シェルト
「ひゃ……く――ッ」
――ようやく終わった。
互いの脳裏に浮かんだのはその一言と、
俺達でなければ獲得し得なかっただろう、
全身を焼き尽くすかのような弾ける快楽の濁流だった。
シェルト
「んぅぅぅッ!! んゃっ……ぁあああああッ!?」
抑え込み続けてきた精液は、
かつて無い程の勢いで、シェルトの子宮へと流れ込んでいく。
シェルト
「んっ……んぅっ……うっ……あぅっ……」
がくがくと震えるシェルトの身体を、しっかりと抱きしめる。
互いの最奥には、未だ快楽の塊が渦巻き続けていた。
その残り火を味わいながら、俺達は、自然と唇を重ねる。
シェルト
「んっ……ちゅっ……おうじ……王子殿下ぁ……」
求められるままに、そして求めるままに、
互いの唇を、舌を貪り合う。
長く苦しい戦いだった。
それゆえに、この口付けは、得難い褒美であるかのように、
とても甘く、切ないものに感じられた。
シェルト
「…………あ、あの、王子殿下」
不意に、何かに気付いた様子で、シェルトは言う。
どうした、と問うてみると、
シェルトは極めて真剣な表情で、真下を見下ろして、
シェルト
「――カーペットが、大変なことになってしまいました」
その惨状は、見るまでもなかった。
シェルトの愛蜜と、俺の精液の混ざった液体は、
きっと水たまりすら作っていることだろう。
シェルト
「掃除しないと……侍女達に叱られてしまいますよね」
神妙に頷きながら、彼女の言わんとすることを理解した。
どうしてか、互いの思っていることが、
俺達には手に取るように分かり合っている。
それゆえに、苦笑を浮かべながらのシェルトの提案は、
予想したとおりの物に相違ないのだった。
シェルト
「どうせ掃除するのなら、このまま、
次は……二百回でいかがでしょうか?」