シィル寝室1 シーンテキスト
シィル
「は、発情するキノコ……?」
扉の向こうから聞こえた声に、
俺は思わずドアノブにかけた手を止めた。
何事かと思って扉の隙間から室内を覗くと、
シィル
「そんな……しいたけだと思ってたのに……」
そう呟いた少女の手から書物が滑り落ち、
寝台に座る彼女の両脚の間に着地した直後。
俺はある光景を目にして思わず驚愕した。
書物が落ちたその先、
股間を覆っているはずの薄布の姿はなく、
柔らかそうな恥部が外気に晒されていたのだ。
シィル
「あぅ……だ、だからここが、こんなに……っ」
泣きそうな瞳を細めた少女の、
震える指が密濡れた花弁にそっと触れる。
シィル
「んっ……!」
細い指が桃色の花弁を軽く撫でると、
ぴくん、と少女は愛らしく肩を揺らした。
シィル
「あっ……だめ……。
こんなこと……やめないと、ダメ……なのにっ……」
切なげに涙を浮かべる本人の意志とは裏腹に、
指は徐々に、だが着実に花弁の奥へと潜り込んでいく。
くちゅくちゅと音を立て始める
その部分に目を奪われながらも、
俺は未だに眼前の光景が信じられずにいた。
シィル・プライン――。
異界より来訪したこの可憐な魔法使いの少女が、
自室で自慰に耽るなんて、誰が想像できただろうか。
シィル
「んっ……は、早くっ……。
王子様が御見舞にいらっしゃる前に……治めないと……」
その一言で俺は、
森に生えていたキノコを食べて体調を崩したという
彼女を見舞いに来ていたことを思い出す。
それが発情を促すキノコだったのだろう。
ならば彼女の看病は女性に任せるべきだと判断し、
その場を立ち去ろうとした、その直後。
シィル
「あっ……あああっ……!」
高い声を響かせたシィルの
中指が根本近くまで埋まるのが見え、再び俺は凍りついた。
シィル
「あう……は、恥ずかしいっ……
くちゅくちゅって、エッチな音……漏れて……」
シィル
「んんっ……でも、気持ちいいっ……」
こう状に曲げられた中指の先は、
おそらく膣内の敏感なヒダを掻いているのだろう。
とろりとした蜜が花弁の奥から溢れ、
小さな尻の下に影のような染みが拡がっていく。
シィル
「うっ……シーツ、汚れちゃって……」
シィル
「あう……は、恥ずかしい、のに……
なんで、私……あっ……くっ、んんっ……」
零れる吐息が少しずつ艶めいていくにつれ、
膣内をかき混ぜる指の動きも徐々に激しくなっていく。
シィル
「んっ……早くやめないと……」
シィル
「こんな……エッチなことしてるの……
王子様に見られたら、私……」
快感と興奮で脳が惚けてしまったのか、
いまやシィルの思考は口と直結してしまっていた。
シィル
「こ、こっちもいじれば……もっと早く……」
震えながらそう言うと、
シィルは服をめくって白い乳房を露出させた。
ツンと上を向いた桜色の突起に、
さらなる愉悦を求めて細い手指が這い寄る。
シィル
「んんんんんっ……!」
二本の指がつまんだ乳首を強めにひねると、
喉奥でくぐもった甘い響きがシィルの肩をわななかせた。
シィル
「はぁぁ……き、気持ちいいっ……」
頬を染め、蕩けた顔で恍惚の溜息を零す。
シィル
「で、でも……
んっ……まだ、うずうずして……」
恥部から引き抜いた蜜濡れた指を、
シィルはどこか物足りなそうな眼差しで見下ろした。
シィル
「くすん……ランス様、切ないです……」
ランス――と俺は心の中でその名を呟く。
シィルは以前、仕えている主がいると言っていた。
そんな彼女が時折嬉しそうに口にするのが、
ランスという男の名だった。
シィル
「こんな時……ランス様なら、もっと激しく……」
シィル
「…………っ」
やるせなく蕩けた瞳に溜まった涙がふるふると震える。
その切なげな表情に束の間の平常を取り戻した俺が、
こんな覗きみたいな真似はやめよう、と思った刹那――。
シィル
「ん……んんんんんっ……!」
ずにゅっ、と狭い膣口を押し広げ、
細い指が二本、シィルの花弁に侵入した。
シィル
「んっ……あ、あっ、ああああんっ……!
ランス、様っ……あっ……ランス様ぁ……!」
――ぐちゅっ、ぐちゅちゅっ、ぬぢゅっ……!
蜜を泡立てる花弁が漏らす卑猥な粘着音が、
少女の甘い嬌声に負けじとばかりに大きく響く。
シィル
「ん、くぅっ……ランス、様っ……んんっ……」
シィル
「そこ、くちゅくちゅって……
き、気持ちいい……ですっ……!」
二本の指が互い違いに敏感な粘膜を揉み擦り、
かと思えば性交を模した激しい前後運動に没頭する。
甘酸っぱい女の香りが扉の外にまで漂い始め、
時折引きつったように腰を浮かすシィルは、
もはや正視に堪えない状態に陥っていた。
シィル
「あ、あ、あっ……ああんっ!
ランスっ、様ぁっ……もうすぐ、ですっ……」
よだれを垂らす口から漏れた絶頂を予感する言葉に、
俺はごくりと生唾を飲み下す。
純真無垢だとばかり思っていたシィルが、
想い人の名を呼びながら自慰で絶頂を迎えようとしている。
そんな異常な光景を否定したいにもかかわらず、
彼女の痴態から目が離せない自分が情けない。
シィル
「ああっ……駄目、なのにっ……」
シィル
「っ……ランス様以外で……
こんな、気持ちよくなっちゃ……だめなのにっ……」
シィル
「あうう……ごめんなさい、ランス様っ……
指っ……もう、と、止まりませんっ……!」
堪えがたい快楽の責めに身悶え、
シィルの腰が指の動きに合わせてくねくねと波打つ。
と見るや、ふいに空色の瞳が大きく見開かれ、
シィル
「あっ……き、来ます……ランス様っ……」
最後のひと押しとばかりに、
花弁に挿し込まれた指の動きが苛烈さを増した直後、
シィル
「あ、あ、あ……あああーーっ!
ランス様、ランス様、ランス様ああっーーー!!」
喜悦に染まった甘い声で想い人の名を叫びながら、
シィルは両脚を突っ張って細い腰を大きく浮かせた。
濃いものの混じった愛蜜が
指と膣口の隙間からどっと溢れ、糸を引いて垂れ落ちる。
シィル
「はあ、はあっ……」
シィル
「う……ぐすん……
ランス様、ごめんなさい……」
自らの分泌液でドロドロになった指を見て、
シィルは蕩けた瞳に大粒の涙を浮かべた。
シィル
「帰ったら、なんでもします……だから……」
シィル
「だから……許してください、ランス様……」
そう呟くと、シィルは糸の切れた人形のように
くたりと脱力し、やがて微かな寝息を立て始めた。
あられもない恰好で眠る彼女が心配になったが、
さりとてどうしてやることもできず、
俺は細く開いた扉をそっと閉めてその場を後にした。
そして、高鳴り続ける胸を抑えながら、
シィルほどの美少女が懸想するランスという男は、
よほどの好漢なのだろうな、と思うのだった。