サンタアリサ寝室1 シーンテキスト
アリサ
「す……すごい……。
王子の……もう、こんなに硬くなってます……」
ズボンから取り出した俺のペニスを握ると、
アリサは羞恥と興奮に頬を染めた。
天を仰げば、満天に広がる冬の星々が、
二人きりでバルコニーにたたずむ俺たちを
祝福するかのように瞬いている。
アリサ
「……今、楽にしてあげますね?」
白い指が、まるで泣く子をあやすかのように
いきりたった愚息を優しく撫でしごいていく。
アリサ
「王子がこうなってしまったのは
私のせいですし……」
アリサ
「それに、こんなに大きくされたままでは、
パーティーに戻れませんから……」
背後の室内では、
今まさに聖なる夜を祝う宴が
たけなわを迎えている頃だろうか。
仲間たちの賑やかな笑声を背中に浴びながら、
こうして密かにアリサに手で奉仕してもらっている。
その状況が生じさせる奇妙な背徳感が、
いつにも増して俺を興奮させた。
アリサ
「ど……どうですか?
私の手……冷たくないですか?」
ペニスを包むアリサの手は慈愛に満ちて温かく、
外気に触れている箇所の寒さとの差も相まって、
天上の心地よさを肉棒に与えていた。
アリサ
「そ、そうですか……ふふっ、不思議ですね。
王子の……私の手には、こんなに熱く感じるのに……」
アリサ
「ど……どうですか、王子?
私……う、うまく……できていますか?」
ああ、と伝えると、
アリサは恥ずかしそうに視線をそらした。
アリサ
「我慢などせずに……はやく、射精しちゃってくださいね?
こんなところ、もし誰かに見られでもしたら……」
心配ないさ、と俺は言う。
もともと俺達は人目を避けてこのバルコニーへ出てきたのだから。
アリサ
「で、でも……アンナさんに見つかりでもしたら、私……」
そんなに心配なら、
もっと激しくシゴいてさっさと終わらせればいい、と
少しだけ意地悪な言葉を放る。
アリサ
「も、もう……王子ったら」
アリサ
「本当に……エッチなんですから……」
アリサが羞恥に頬を染めながらも、
困った人ですね、と可憐な笑みを向けてくれる。
アリサ
「でも……そんな、エッチな王子を……、
す……好きになっている自分がいます……」
アリサ
「だって……ん、んんっ……ふふっ。
こんなに硬く、大きくしてくれてるのは……
私を見て……興奮してくれたからなんですよね?」
アリサ
「すごく、嬉しいです……」
アリサ
「はぁ、はぁ……ふぁ……ま、また大きく……っ」
興奮してきたのか、
肉棒を手筒でしごくアリサの息が荒くなっていく。
熱く湿った吐息が亀頭に吐きかけられると、
温かい口に咥えられたかのような快感に背筋が震えた。
アリサ
「ん……ふふっ。
可愛いです、王子の……オチ○チン」
アリサ
「ビクンビクン……って、手の中で跳ねて、
気持ちいい、って喜んでるみたい……」
アリサ
「ん……ふぁ、はぁ……っ。
も、もっと……気持ちいいこと、してあげたいです……」
アリサの空いていた片手がすっと伸びてきて、
竿の根本にぶらさがった袋の裏側に添えられた。
アリサ
「ど……どうですか?
ここを……触られるの、気持ちいいですか?」
細い指が袋の裏側を撫でる。
くすぐったいような快感に、
思わず愉悦の吐息が漏れた。
アリサ
「……ひゃうっ!? ま、またビクンって……」
アリサ
「……こ、これ……気持ちいいってことですよね?
先っぽから透明なのが出てきましたし……」
アリサ
「じゃ、じゃあ……もっとたくさん触りますね?」
片手で竿を懸命にしごきつつ、
もう片方の手でふぐりを優しく揉みほぐす。
アリサ
「はぁ、はぁっ……ど、どうですか……?
そろそろ……ん、んんっ……い、イけそうですか?」
刺激自体はさほどのものでもない。
だが、アリサの手がもたらす異なる二つの刺激と、
断続的に亀頭を湿らす熱っぽい吐息に、
悩ましげな上目遣いまでもが加われば、興奮はひとしおだ。
アリサ
「そ……そろそろイけそうなんですね?
わかりました……じゃあ、たくさん……出してください」
甘い誘惑の言葉に、
腰奥に溜まった欲望が竿の先端へと駆け上がる。
アリサ
「だ、大丈夫です……。
私が全部……受けとめますから……っ」
アリサ
「だから……はぁ、はぁ……っ、遠慮なんてせずに、
たくさん……思う存分、出してください……」
アリサ
「だって……私、そのために……
こんな恥ずかしい格好になるの……引き受けたんですから……」
とくん、と胸が高鳴る。
アリサ
「ほ……本当……ですよ? 王子……。
私……あなたに……あなただけに……見てほしくて……」
アリサ
「可愛いって、思ってほしくて……
興奮、してほしくて……だから、だから……っ」
興奮しているせいか、
アリサの紡ぐ言葉がだんだん不得要領なものになってくる。
だが、一方で陰茎をしごくスピードはいや増していき、
甘い電流が何度も何度も全身を駆け巡った。
アリサ
「ふぁっ、あっ……んんっ、すごい……、
ビクビクって、苦しそうに……何度も……はぁ、はぁ……、
出ちゃいそう……なんですよね?」
アリサ
「ふぁ、あぁ……もう、我慢できません……、
王子……失礼します……」
何を思ったのか、アリサは不意に、
爆発寸前のペニスにその可憐な顔を寄せる。
アリサ
「……ん、ちゅっ……」
見れば、腫れ上がった亀頭に、
彼女は愛おしげに口づけをしている。
そんな愛おしいまでの小さな刺激が契機となって、
俺の欲望は鮮やかなまでの勢いで、
彼女の美しい顔へと放たれた。
アリサ
「ぷあっ!? あ、や……あぅッ! あ、あぁ……
あ、つい……ふあ、あぁっ! すごい……ですぅ、んん、
こんなに、たくさん……王子……おうじぃ……」
アリサ
「す、ごい……まだ、出てきてます……んん……っ!」
アリサは酔ったような瞳で見つめながら、
射精中のペニスを翻弄しつづける。
強制的に快感を与えられ続けた愚息は、
それでも嬉しそうに感涙をほとばしらせ続けた。
アリサ
「あぁ……こんなにたくさん、かけていただいて……
嬉しい……気持ちよくなって……いただけたんですね?」
首肯の代わりに、
アリサの頭を優しく撫でる。
アリサ
「だ、だめ……です……んんっ……。
そういうことされたら……もっと、
してあげたく、なってしまいます……」
アリサ
「ん……ちゅ、ちゅぅ……」
悩ましげに瞳を細め、甘いキスを施されると、
疲れて眠っていたはずの愚息がむくりと頭をもたげた。
アリサ
「きゃっ!? ご、ごめんなさい……」
アリサ
「せっかくたくさん出してもらったのに……
王子のこれ……さっきより大きくなっちゃいました」
困ったように眉を下げた笑みを浮かべるアリサ。
そんな彼女の可憐さに、
より深く愛し合いたいという想いが膨れあがる。
――だがその時、
背後の宴会場で誰かがアリサを呼ぶ声がした。
アリサ
「は、はい! すぐ行きます!」
慌てて顔や服にこびりついた粘液を拭い始めるアリサ。
アリサ
「すみません、王子……
私、そろそろパーティーに戻らないと……」
仕方ないさ、と俺は、
二の足を踏んでいるアリサの背中を後押しする。
今宵のアリサは皆のサンタクロースなのだ。
俺一人が独り占めすることはできない。
そう頭では分かっている。
なのに、会場へと向かうアリサの背中を眺めていると、
彼女を独占したいという情けない想いが加速してしまう。
アリサ
「あ……あの、王子……」
と、アリサは室内の宴会場へ足を踏み入れる直前で、
こちらを振り向いて言った。
アリサ
「その……あ、焦らなくても大丈夫です」
アリサ
「クリスマスの夜は……まだまだ長いですから」
赤らんだ顔に恥ずかしそうな笑みを浮かべてそう言うと、
アリサは、とてとてと皆の待つ宴会場へと駆けていくのだった。