クラマ寝室2 シーンテキスト
夜更けの寝室に、
クラマがやって来るのは、もはや恒例となっていた。
しかし、今夜は普段と少しばかり様子が違う。
どうしたのかと問うと、クラマは神妙な面持ちでこう切り出した。
クラマ
「王子、とても大事な話をするぞ?」
やけに真剣な態度のクラマに、思わず背筋が伸びる。
窓際に立ったクラマは『大事な話』の本題を述べ始めた。
クラマ
「いつも身体を重ねる時、余は王子の下で、
仰向けになって、愛して貰っておるな……?」
クラマ
「あの姿勢で、王子と夜伽をするようになってからなのだが……」
クラマは、ずいっとこちらに顔を寄せて、
クラマ
「翼が寝台と擦れて毛羽立つのだ」
クラマ
「……何を不思議そうな顔をしておる。
余の翼は天然物のふかふかふわふわぞ?」
クラマ
「けばけばになってしまっては勿体無かろう。
王子も余の羽毛をもっふもふ出来なくなるのは痛手ではないか?」
天狗らしい悩み、というべきか、
女性らしい悩み、というべきか。
クラマの表情を見るに、彼女は本気で困っている様子だった。
それならば、とひとつの提案を投げてみることにする。
クラマ
「ほう、後ろから……?
余を、烏天狗たる余を、獣めいて後ろから犯すというのか!」
少しばかり人聞きの悪い言葉を、
クラマは瞳を輝かせながら喜々として述べる。
念のために、嫌かと問うてみると、
クラマは首を左右にぶんぶんと振って、
クラマ
「嫌なものか! 王子の獣欲、この身でしかと受け止めようぞ!」
嬉しいのか。
クラマ
「極めて嬉しいぞ。
ふふふ、思いっきり乱暴にしても構わぬからの!」
クラマはその場でくるりとこちらに背を向け、
壁に手をついて、
クラマ
「こうかの? こんな感じかの?」
そのまま愛らしく尻を振るクラマ。
少しばかり滑稽なその様子に、思わず笑いが漏れる。
クラマ
「むむ、笑うでない。
今夜はお預けにしてしまうぞ……?」
ぷく、と頬を膨らませるクラマに謝りつつ、
後ろからその身を抱きしめる。
胸元に手を滑り込ませると、
指先に吸い付くかのような白い乳房は、微かに汗を帯びでいた。
クラマ
「んぅっ……やはりうぬは……触り方がいやらしいのう……」
クラマ
「しかし余のおっぱいは、
余とうぬの子が出来るまでは王子専用よ。
存分に揉みしだくと良――んひぁあっ!?」
許可が出たならばと、
変幻自在にその形を変える乳房に指を沈め、
感触と体温を愉しむ。
クラマ
「ま、まったく……がっつき過ぎぞ……
んぅっ……ぁ……驚くでは、ないかっ」
クラマ
「ふっ……ふぁっ……んぅ……、
な、なぁ王子よ……胸だけで良いのか……?」
クラマ
「せっかく余の尻が……んぅぁ……
こう、襲いやすそうな位置に……あるというのに……」
クラマは身をくねらせて、着物に隠されたままの尻を、
こちらの股間に押し付けてくる。
クラマ
「……な、何……? 口で言わないと……分からない……?」
クラマ
「んふぁあっ……うぅ……王子、楽しんでおるな……?」
返答の代わりに乳首を指先で弾いてやると、
唇からは可愛らしい喘ぎが漏れる。
クラマはしばし悩んだ後、
肩越しにこちらを見つめながら、
クラマ
「お、王子の……おち○ぽに……
めちゃくちゃにしてほしい……のだ」
クラマ
「寝室に来るより前からな……、
王子を想うだけで、蜜が溢れて……切なくて……」
いじらしい視線と、その言葉が、
既に硬く張り詰めていた肉棒に、更なる血流を送り込む。
クラマの着物をはだけ、
硬く立ち上がった男根の先をあてがうと、
小さな吐息が彼女の口から零れ出た。
クラマ
「ふぁっ……んん……あたってる……
王子のが……王子のおち○ぽが……んぁっ……あぁあっ!」
吸い込まれるかのように、
肉棒は抵抗ひとつなく蜜壺の中へ滑り込んでいく。
摩擦というよりも、むしろ形がぴったり同じになったかのような、
強い吸引感が、肉棒全体を包み込んだ。
クラマ
「ひぅああっ……こ、この格好だと……
いつもと違う場所に……ぃああっ……当たるのだな……?」
クラマ
「ここも……気持ち良い場所だったとは……、
ふふ……うぬのおち○ぽに……
余の身体は……順調に開発されておるようだ」
嬉しそうに目を細め、クラマは数度軽く、膣口を締め付ける。
淡い快感が肉棒に降り注ぐのを感じながら、
俺はゆっくりと抽挿を開始した。
クラマ
「んふぅあああっ……あっ……んっ……んぅああっ」
抽挿にあわせて、クラマは愛らしい喘ぎを漏らす。
艶めいたその響きに負けぬよう、
わざと水音が立つように抽挿に角度をつけてやった。
クラマ
「ひみゃああっ!? んぁっ、ぃあああっ!?
お、王子、王子よ……あぁッ……
わ、わざとやっておらぬか……!?」
クラマ
「ぴちゃぴちゃと……いやらしい音、が……
んあっ、ああっ、ひあああっ……!?」
どうやら、偶然にも、
クラマが気持ち良く感じる場所を見つけ出した様だった。
クラマ
「うぅぅぅぅ……きゃぉっ、んぅぅ、んーっ!!」
クラマは唇をつぐむが、喘ぎ声よりも如実に、
秘所より零れる水音が、彼女の感じる快感を示していた。
より深く、弱い場所をついてやろうと、
クラマの片足を抱え上げると、
クラマ
「きゃぅううぅっ!?
ば、馬鹿ものぉッ……んふぁ……ああぁぁあぁっ!?」
クラマ
「こ、りぇは……これは、だ、だめ……だめっ……あぁぁっ!?」
愛液の音とクラマの喘ぎが混じり合い、
耳に心地よく響く。
肉棒に伝わる優しい刺激と、鼓膜を震わす甘美な響きは、
否応なく身体の中心に、熱を巻き起こしつつあった。
クラマ
「ひぁん!? あぁッ……んっ……んぅぅっ……ひぁああっ、
お、奥……一番おくぅ……当たって……んにぁああっ!?」
ひくひくと膣口が脈打ち、
クラマの絶頂が近いことをこちらへ伝えてくる。
クラマ
「あっ……んぅぅっ……も、ぅ……ひぁっ、あっ……んぁあっ、
イ、イってしまい……そ……んぃあああっ……うぅっ……」
クラマ
「王子のも……王子のおち○ぽも……びくびくと、
……んぅぁっ……うぬも……イきそう、なのか……?」
クラマ
「ひぁああっ……良いぞ……一緒に果てて……んにゃああっ、
一緒に……あぁっ……ひやぁああぁっ!?」
クラマの願いに応じるように、腰の動きを速めていく。
互いの体温が際限なく上がっていく様な錯覚を覚えながら、
クラマの出来るだけ奥深くに精を打ち込もうと、
深く深く肉棒を突き入れる。
クラマ
「んぃあああっ!?
そ、そりぇ……っ、気持ち、ひ、ひあぁあ!?」
クラマ
「あっ、ぁああっ、やぁっ、んぁああっ、んぅっ、
も、っとぉ……もっと余を……余を可愛がって……っ」
クラマ
「ひにゃ、ああぁっ、イ、イく、イっちゃ……ッ
あッ……ひぁぁッ……ひにゃあああぁあああぁッ!!」
びくんと全身を震わせるクラマに合わせるように、
熱い精液の塊を、クラマの一番深い場所へと注ぎ込む。
クラマ
「ひぁっ……な、中、王子の精液、入って……んぁあッ!!」
再び、びくりとクラマの身体が震える。
力なく倒れそうになる彼女の身体を慌てて抱きしめると、
黒い翼の、太陽の様な香りが鼻腔をくすぐった。
クラマ
「あぁ……んぅぅ……あ、あやうく……
顔面から床へ……転ぶところだったぞ……うぅぅ……」
抱え上げられたままの右足をぱたぱたと振りつつ、
クラマは呼吸を整えるべく深呼吸を繰り返していた。
その呼吸を真似るように、
俺はクラマの翼の香りを肺いっぱいに吸い込み、
彼女が最初に言っていたことが、確かに事実だったと再確認する。
クラマ
「……やはり、王子は余の翼が好きと見える。
翼がけばけばになると、困ってしまうだろう?」
その通りだな、と苦笑を返すと、
クラマは緩く微笑んで、こう言ってきたのだった。
クラマ
「この翼も、余の身体も、全部王子の物よ。
だから、好きなだけ……もふもふするが良いぞ」