クラマ寝室1 シーンテキスト
クラマが寝室を訪ねてきたのは、
およそ皆が寝静まった夜半過ぎのことであった。
クラマ
「ほれ、どうした王子よ。
今宵は余が、うぬを慰めてやろうと言うておるのに」
豊かに膨らんだ胸元も、微かに萌芽した淑やかな秘部も、
はだけられた着物の隙間から露わに覗いていた。
無意識に、息を呑む。
美しく磨き上げられたクラマの肢体、その魅力に、
俺の奥底でくすぶっていた欲望は、容易く引き出された。
クラマ
「据え膳食わぬは男の恥とも言う。
現に王子の一刀は、既に固くそそり勃っているぞ?」
神通力でも使われたのかと思うほどに、
愚息は硬く研ぎ澄まされ、
目前に横たわるクラマに斬り込む時を心待ちにしていた。
クラマ
「ふふふ、口では嫌と言いつつも、
股間のおち○ぽは素直なものではないか」
白く滑らかな足裏が、愚息をくすぐるように撫でてくる。
そんな動きのひとつひとつに、
愚息は律儀にも我慢汁を溢れさせて反応するのだった。
こうまでされては、
この魅力的な誘いに乗らぬほうが失礼というものだった。
クラマ
「ふふ、ようやくやる気になったか王子」
余裕ぶっていられるのもここまでだと、
心の中で気合をひとつ入れ、
肉棒の先端をクラマの蜜穴へと押し付ける。
クラマ
「んっ……先っぽがあたって……」
小さな喘ぎを心地よく鼓膜に感じながら、
狭い肉穴を押し広げ、強く肉棒を押し込もうとすると、
クラマ
「ひぁ……痛ぁ……ッ」
痛…………?
小さな悲鳴を聞いて、腰の動きを止める。
クラマ
「ん……ぅ……ど……して……止まる……のだ……」
クラマ
「……初めてだったのか……だと……?
何を当たり前のことを……王子は余を、売女だとでも思ったのか」
そこまでは思わなかったが、妖艶に俺を誘う様を見て、
おそらくは経験があるのだろうと思ったのは事実だった。
クラマ
「馬鹿者……父上は余に男が近付くことを許さなかったし、
里の頭領の娘に……余に手を出さんとする、
無謀な者など一人もいるはずもないだろうに……」
クラマ
「毎夜毎夜、人里の恋愛草紙を眺めては、
色恋に……想いを馳せるだけの日々よ……」
クラマ
「正真正銘、おのこに触れたのは、
王子、うぬが初めてなのだぞ……?」
微かに瞳を潤ませて、クラマはこちらを見つめてくる。
限りない罪悪感を覚えながら頭を下げようとすると、
彼女は片手でそれを制して、
クラマ
「謝らないでくれ……。
こうして……悪女のふりをすれば、
きっと襲ってくれるだろうと……そう思うてな」
クラマ
「こんな演技を……んっ……したのも……、
王子……うぬに、余を……余の初めてを……、
貰って……ほしかったから……なのだ」
しかし、クラマが初めてなのだと知っていれば、
そしてこれが演技なのだと気付いていれば、
もっと優しく抱いてやれただろうに。
クラマ
「このわからず屋め……。お人好しも、過ぎれば毒ぞ」
クラマ
「どうしても……続きをせぬと言うのなら……」
何を企んでいるのか、
クラマは自身の帯締めの端を両手に構え、
クラマ
「……こうしてくれるっ。
そぉれ……こちょこちょこちょこちょ」
おもむろに、俺の乳首をくすぐり始めた。
クラマ
「ほれほれ、観念せぬか。こちょこちょこちょこちょ」
耐え難いくすぐったさに身をよじると、
クラマは可笑しそうに微笑んで、
クラマ
「ちゃんと抱いてくれるまで、
こうしてくすぐり続けてやろうぞ?
そぉれ……こちょこちょー」
心地よさと、それを遥かに上回るくすぐったさ襲い来る。
逃げ出そうにも、クラマはその両脚で、
俺の腰をしっかりと確保して、逃してくれる様子は欠片も無い。
笑い死ぬか、クラマの望みに沿うか、
二者択一の答えは自明であった。
クラマ
「……うむ。ようやく承知したか」
クラマ
「何やら湿っぽいことを言ってしまった。
ここは王子、責任をとってだな、
今宵は恋愛草紙のそれのように……」
クラマ
「余を、王子の……女にしておくれ」
クラマの真剣な想いが、胸を打つ。
しっかりと頷き返してから、
半ばで止まっていた肉棒に再び力を込め、
ゆっくりと押し進めていった。
クラマ
「んぅっ……あぁっ……不思議な、ものよ……、
先程は……ぁっ……あんなに、痛かったのに……」
クラマ
「今は……王子のおち○ぽが割り開いていく……度に……、
心地よい……しびれが……んぁあっ……ぅ……」
クラマ
「ぁ……奥に……ひぁんッ!」
最奥に亀頭が辿り着くと、
甘い喘ぎがクラマの唇から零れ出た。
先端から根本までを飲み込んだクラマの秘所は、
おそらくは痛みではない刺激によって、微かに震えていた。
クラマ
「な……るほど……これは……ぁああっ」
クラマ
「確かに……草紙の様に、
乱れてしまうのも……ひぁあっ……分かると、言うもの……っ」
クラマ
「ひぅっ……ただ……中に受け入れただけ、なのに……、
こんなに……っ……心地よい……なんて……んぁあっ」
クラマの膣道はしなやかに、
滑らかに抽挿を受け入れてくれる。
歯車のように、二人の性器はぴったりと噛み合い、
彼女の膣道は余す所なく、
その全体で肉棒にねっとりとした快楽をもたらしていた。
クラマ
「や……ひぁあっ……じ、自分で、するより……んぅうっ」
自分でするより、何なのだろうか。
抽挿運動を緩めること無く問いかけると、
クラマはふるふると首を横に振って、
クラマ
「な、何でも……ひやぁん!?
ら、らめ……イって――」
クラマ
「ぁ……あれ……?」
クラマが達しそうな気配を肉棒に感じ取り、
ぴたりと腰を止める。
クラマ
「ど、どうして止める……のだ……」
クラマ
「……えっ?
『自分でするより』の続きを聞きたい……だと?」
何を言いかけたのか察しはついていたが、
快楽と羞恥の狭間で戸惑うクラマの様子が、
俺の悪戯心を刺激してしまったのである。
クラマ
「うぅ……どうしても、か……?
言わねばイかせてくれぬと、そう言いたいのか……?」
いじらしい視線と共に、
膣壁は物欲しそうにひくひくと肉棒を締め付けてくる。
首肯をひとつ返してみせると、
クラマは頬を真っ赤に染めたまま、ゆっくりと唇を開いて、
クラマ
「……自分で……一人でここを撫で擦るよりも……な」
クラマ
「王子のおち○ぽで刺し貫いてもらったほうが、
遥かに……うぅ……き、気持ち良い……のだ」
クラマ
「こ、こんな恥ずかしいこと、言わせ――きゃぅうッ!?」
クラマの愛らしい様子に堪えきれず、
彼女の求める褒美を膣道の最奥へと叩き込む。
クラマ
「イ、イっちゃ……ふやぁあああんっ!?」
達する直前で焦らされていたクラマの身体は、
いとも容易く絶頂へと上り詰めた様だった。
ひくひくと繰り返す膣口の脈動と、
クラマの甘い声色が、愚息に更なる血流を送り込む。
クラマ
「ひぁあっ……ま、また……大きくぅ……っ!!
ま、また余をイかせるつもりか……そうなのだな……っ?」
遠回しに、イかせて欲しいと、
ねだっているつもりなのだろうか。
ならばと、あらわになっているクラマの双乳に手を伸ばし、
先程のくすぐりへの、仕返しを実行する。
クラマ
「ふやぁああぁぁっ!? お、おっぱいは……ッ!!
ひぁっ……ら、め……ッ!! 気持ち、い、ぁあぁああっ!!」
指先で乳房を弄び、その頂きを弾きながら、
射精に向けて、少しずつ抽挿の速度を上げていく。
刺激のひとつひとつに、クラマの身体が律儀に反応し、
愚息と指先だけでなく、目や耳も愉しませてくれた。
クラマ
「んやぁあああッ!!
む、胸だけでも……イっちゃいそう、なのにぃっ」
びくびくと、クラマの蜜壺が何度も収縮し、
媚肉に包み込まれた肉棒に、得も言われぬ心地よさが降り注ぐ。
今のは胸と膣、どちらで達したのだろうか。
クラマ
「わ、分からにゃ……んゃっ……ひぁあああッ!!」
両手の指で乳首を転がしてやると、
クラマの全身が硬直し、
膣口だけでなく、太腿の肉までもが痙攣した。
肉棒を絞り上げるかのような刺激に、
暴発しそうになる欲望を辛うじて抑え込む。
クラマ
「――ッ!! ~~~~ッ!!」
クラマ
「んみゃ、ぁっ……も、もう……苦、し……ひぅッ!!」
絶頂を重ねる毎に、クラマの反応はより深くなり、
呼吸は浅く、速くなっていく。
クラマ
「い、一緒に……っ……、
王子……うぬと、一緒に果てさせ……ひぁあんッ!?」
クラマの願いに首肯を返し、
子宮へ子種を注ぎ込むべく、破裂寸前の肉棒を叩き込む。
クラマ
「も……らめっ……ぁっ……んぁあっ……ああっ!!
ま、またイ……くぅッ……あっ、あぁあああっ!!」
クラマ
「ひやっ――んんぅ~~~~ッ!!」
幾度目かの絶頂を迎えたクラマ、その最奥に、
一滴残らず注ぎ込むように、精液を解き放つ。
ぴったりと噛み合っていた二人の精液の間に、
どろりとした白濁液が満ちていった。
クラマ
「んぁ……あぁ……うぅぅぅ……」
クラマ
「………………これは……うぅ……良くないぞ」
……何が良くないのだろうか。
クラマ
「王子との夜伽が……、
病みつきになってしまいそうでな……」
クラマ
「つまり、こう……その……、
明日も、その次の日も……
余が相手をしてやっても良いのだぞ、という……意味なのだが」
恥ずかしそうな様子で、クラマはそう述べる。
その様子におかしさと、確かな愛おしさを感じながら、
俺達はどちらからともなく、唇を重ね合ったのだった。