キャラット寝室3 シーンテキスト

キャラット
「…………んっ……ひぁっ。
王子様の……奥まで入ったぁ……♪」

――よく晴れた日、キャラットの私室。

珍しい武具を仕入れたというキャラットに誘われ、
彼女の店を訪ねたのは半日程前のこと。

武具の品定めを終えた俺達は、そのまましばらく、
茶を飲みつつ、他愛もない話に花を咲かせていたのだが……。

キャラット
「王子様の方から誘ってくれるなんて……んぅっ、ふふっ、
もしかして、僕の魅力に誘惑されちゃったのかな?」

以前に比べて、軽口を叩いてくれるようになったキャラットに、
俺は苦笑を見せつつも、肯定の言葉を返すことにする。

キャラットと長い時間を過ごすようになって、
彼女という存在がより大切で、
愛おしいものに変わっていったのは事実なのである。

それゆえに、俺達は今こうして、
互いの身体を重ね合っているのであった。

キャラット
「えへ……王子様の気を引くために、
雨降りだから雨宿りしていって、とか、
武具の納品で、とか……色々言い訳してたのが懐かしいかも」

キャラット
「僕の時間を、王子様に独り占めしてほしいって、
王子様の時間を、僕が独り占めしたいって……」

キャラット
「ずーっと、そんなこと考えてたから、さ」

キャラットは、俺がここにいることを確かめるかのように、
柔らかな膣口で、きゅうきゅうと肉棒を締め付けてきて、

キャラット
「んぅっ……へへっ、だから、こんな風に言い訳も無しで
一緒にいてくれるの、すっごく嬉しいんだ」

愚息に伝わる締め付けの、微かな苦しさが、
キャラットにこれまで味わわせてしまった寂しさなのだろう。

そう思うと、彼女への申し訳無さと同時に、
その分の埋め合わせをしてやらなければ
という気分になってくるものである。

キャラット
「……う、埋め合わせ?」

キャラット
「あっ、ま、待った待った! 待ったー!!
王子様がそういうこと言う時ってあれでしょ……?」

キャラット
「僕に寂しい思いをさせた代わりに、
今日はいっぱいイかせてやるとか、そういうやつでしょ?」

…………だめなのか?

キャラット
「だめなのか? みたいな顔しないでよぉ!」

キャラット
「王子様に任せたら、僕気持ちよすぎて気絶しちゃうってば」

キャラット
「せっかく久しぶりのせっくすなんだから、さ……?
僕に、王子様を気持ちよくさせてよ」

キャラットがそこまで言うのなら、
今日は彼女に全て委ねてしまうのもやぶさかではない。

彼女の必死な態度に少しの可笑しさを感じながら、
しっかりと首肯を返してやると、
キャラットは胸をなでおろし、こちらへ笑顔をみせてくる。

キャラット
「じゃあ王子様は、僕に身を委ねて、
いっぱいきもちよーくなってね♪」

キャラット
「よい……しょっと……んっ……」

キャラットは形の良い乳房を揺らしながら、
ゆっくりと腰を前後に動かし始める。

抽挿運動というより、
キャラットに肉棒全体を撫でられているかのような
不思議な心地よさが腰の奥からじわりと広がっていく。

キャラット
「んぅっ……へへ、練習したんだ、これ」

キャラット
「王子様……んっ……こうやって、
ずるずるーって擦られるの……ひぁっ、すき、でしょ……?」

キャラット
「いつも僕の中で……あぁっ、こ、こんな風に動いてるから、
ひぅぅっ……えへへっ、覚えちゃった……♪」

どうやら、俺の弱点は既に把握されているようだった。

キャラットの観察眼に感服していると、
彼女はふるふると首を横に振って、

キャラット
「観察眼とかじゃないし……むぅぅぅっ」

キャラット
「王子様のこと、ずっとみてるから、だよ?」

キャラット
「大好きな王子様のこと、ずーっとみてるから」

キャラットの言葉に、胸が高鳴る。

まるで少年少女の初恋のような、
甘酸っぱい感情が、不意打ちめいて胸中に広がっていく。

キャラット
「あっ、王子様赤くなった! ふふっ、んふふーっ♪」

愛しいキャラットが、
目の前でこんな可愛い様を見せてくれているのだ。

頬が赤くなってしまうのも、
もはや仕方のないことではないだろうか。

キャラット
「えへへ……僕のこと、そんな風に見てくれてるんだ?」

キャラット
「それなら……これは、お礼代わりっ♪」

――ッ!!

キャラットはぎゅう、ときつく膣口を締め付けながら、
肉棒を支柱として、勢いよく腰を振ってくる。

俺の弱点をしっかりと把握したキャラットならではの、
繊細にして強烈な快感が、
背筋に伝わり、指先にまで駆け抜けていった。

キャラット
「んぅぅっ……こ、これ、気持ちいいなぁ……。
王子様もいい感じだったかな……?」

キャラット
「その表情、まんざらでもないって感じだ♪
よぉーし……じゃあ遠慮なく、いっぱいいじめちゃおうっ」

キャラットはその宣言通りに、
これまでのゆったりとした行為に、
強烈な抽挿を織り交ぜ、こちらを攻め立ててくる。

肉棒に生じた快感はびりびりと、
まるで雷のように全身を駆け巡り、
脳裏にはばちばちと、白い火花が破裂する。

キャラット
「ひぁあっ、んっ、んやぁ……っ!
ど、どう? もっと? もっと強くするっ!?」

もっと強くされたなら、間違いなく射精してしまう。

早漏の誹りは免れたいと、
俺は首を横に振ったはずだったのだが――

キャラット
「えへへ、わかった! もっと強く、もっと速くねっ♪」

――違うッ!!

俺の心の叫びを知ってか知らずか、
キャラットは腰の動きに更なる熱を加えていく。

俺は一切抗えないままに、
盛大に精液を放出してしまったのだが――

キャラット
「んぅぅぁああっ、な、なんかびくびくしてるっ、
王子様のっ、ひぁっ、あぁあぁあっ!?」

射精をすればびくびくもしようというものだ。

だがキャラットは、その衝撃により興奮した様子で、
より強く腰と腰をこすり合わせてくる。

キャラットが楽しそうに腰を振る度に、
果てたばかりの肉棒はその敏感な神経を容赦なく刺激され、
再び強制的に、射精への階段を昇っていき――

キャラット
「ひにゃぁああ……っ!?
ひぁっ、これっ、きもち、よくてぇっ……!?」

キャラット
「王子様っ、おうじさまぁ……っ!!
ぼ、僕っ、イ、イっちゃいそう……イっていい……っ?」

キャラットはとろけきった表情で、
俺に果てても良いかと問うてくる。

既に二度も果ててしまった敗北感を噛み締めながら、
俺はキャラットに首肯を返し、
未だ硬いままの肉棒に、更に力を込めてやった。

キャラット
「んきゃぅぁうぁあっ、ひぁっ、あぁあああッ!!」

キャラット
「イくね、王子ひゃまっ、ぼ、僕、あぁああッ!!
イくっ……イっちゃうっ、イっちゃ――」

キャラット
「ひぁあ……ッ!? ――ッ!!」

キャラットは背を弓なりに反らし、
声にならない嬌声を上げる。

びくびくと震える膣口の収縮が、
尿道の奥の精液まで、甘すことなく吸い上げていく。

キャラット
「ふぁ……あっ、や、やっちゃった……」

――やっちゃった?

キャラット
「うぅぅ……王子様を何度もイかせて、
僕は悠々とそれを見つめるせっくすを計画してたのにぃ……」

キャラット
「僕がこんな気持ちよくなっちゃったら、
王子様の可愛いとこみれないじゃん……」

キャラットは、俺が二度も
搾り取られたことを知らないのだろうか。

あるいは性交に夢中になるあまり、
子宮に精を放たれたことにすら気付いていないのかもしれない。

キャラット
「ふぇえっ、な、何で笑ってるの?
ねぇっ、ねぇ王子様ってばぁ……!?」

そうして俺達は、そんな稚気じみたやり取りを
いつものように繰り返しながら、
何度も互いの身体を求めあったのだった……。