キャラット寝室2 シーンテキスト

――雨宿り、していってもいい?

執務室での商談を終え、
そう言ってきたのはキャラットの方だった。

キャラット
「やっ……こんな格好、恥ずかし……」

――雨宿り。
それは二人の間だけで通じる、ある種の隠語だった。

雨が降っている時だけ、
互いの立場を忘れて、愛し合うという、
誰にも教えていない、いつの間にか出来上がった合言葉。

キャラット
「赤ちゃんに、おしっこさせる格好みたい……」

宙に浮いたキャラット。
その身体を支えているのは俺の両手と、
深く繋がりあった互いの性器だけだった。

キャラット
「いつもより……んぅっ……深……ひやっ……」

キャラット
「お腹のおく……ぐいって押されてるみたい……」

キャラット
「で、でも……これ……えっと……ぅー……」

もじもじと、何かを言いたげな様子に、
いったいどうしたのかと問うてみると、

キャラット
「僕、結構筋肉あるんだけどさ……
ほ、ほら、鍛冶職人だし……?」

筋肉が、いったいどうしたと言うのだろうか。

キャラット
「――お、重くないかなって、
うぅぅ……その、えぇと……心配で……」

そんな事を心配していたのか、と苦笑しながら、
柔らかな太ももを抱いた両手に力を込め、
キャラットの言葉を否定すべく、一息に、軽々と持ち上げて、

キャラット
「ひぁ……っ!?」

ふわりと、肉棒の上へと着地させる。

キャラット
「きゃぅ――ッ!?」

キャラットの膣肉は一切の抵抗もなく、
滑らかに、まっすぐに愚息の上に収まった。

彼女の膣口はひくひくと収縮し、
自由落下の快楽が如何程のものであったか、
肉棒に伝えてくるかのようである。

キャラット
「も、もう……っ!! 王子様、遊んでないかな!?」

キャラット
「僕の身体はおもちゃじゃないんだけど……!!」

キャラット
「……えっ? 僕が可愛い、から……?
反応を見てみたい……ってそんな理由――ひゃんッ!?」

そういう反応が可愛いのだが、と内心で思いつつ、
軽やかにキャラットの身体を上下に揺すってやる。

肩越しに覗く瑞々しい乳房は、
上下の動きに抗うように、ぷるぷるとした弾力を以て揺れていた。

キャラット
「こ、これぇっ……だ、だめ、
王子様、ちょっと待ってぇ……ッ!!」

キャラット
「いつもより深いトコ……んぅぅぅッ!?
あたってて……ひぁっ……ら、らめ、ふわふわして……っ!!」

上下に跳ねているのだから、
ふわふわするのは当然なのではないだろうか。

キャラット
「ち、違……っ……きゃぅぅっ!?
き、気持ち良くてぇっ……頭、の中ぁ……ふわふわって……っ」

キャラットが快楽を感じていてくれる事を、
嬉しく思いながら、彼女を上下に振る動作に加えて、
自身も腰を、真下から打ち付けるように振ってやる。

彼女の方から、この交わりを求めてくれたのだ。
ならば、もっと心地よさを感じさせてやりたかった。

キャラット
「ひにゃッ……あぁぁあっ!?
お、王子様ぁ……動いちゃだめぇ……ッ!?」

キャラット
「こんなの……先にイっちゃ……ひぁあっ!?
そ、そこだめ、だめだって言って――ひやぁあッ!!」

びくびくと震える膣肉が、
キャラットの絶頂を、愚息へと伝えてきた。

甘い刺激を肉棒全体で感じながら、
一瞬だけの休憩を挟み、再びキャラットを持ち上げて、

キャラット
「ひやぁあああぁあッ!?」

キャラット
「意地悪……王子様のいじわるぅっ!」

キャラット
「イってるのに……っ……ひぁっ……やぁあんっ!?」

キャラット
「んやぁああっ!? ま、またイっひゃ――ひやぁッ!?」

ひくひくと痙攣し続けていた膣口が、
一際強く、肉棒を締め付けてくる。

連続する強烈な締め付けによって、
思わず精液を吸い上げられそうになるのを必死に堪え、
ひとまずキャラットを上下に振る動作を停止する。

キャラット
「……うぅぅぅ……今日の王子様、意地悪だぁ……」

キャラット
「こんなことされてたら……僕、えっちな子になっちゃう……」

それは元からではないだろうかと、苦笑を返して見せると、
キャラットは数度、抗議の代わりか、膣口を締め付けてくる。

キャラット
「僕が一人でするのも、王子様を誘うのも、
全部全部……王子様がカッコイイのが悪いんだから」

キャラット
「んぅっ……僕の所為じゃないし……むしろ被害者だし……」

キャラット
「だから……王子様は罰として、
ずーっとカッコイイままでいてね……?」

キャラット
「それから……いっぱい、
僕とえっちなこと……して欲しいなー……なんて」

会話の間に、どうにか辛うじて、
愚息は射精の瀬戸際で踏みとどまってくれたようだった。

キャラットの言う、可愛らしい罰に、
甘んじて肯定の言葉を返し、
望み通りに、再び彼女の身体を持ち上げて、

キャラット
「んやぁっ……!!」

キャラット
「ひぁっ……ぐいぐいって……っ、
王子様の……僕のお腹の奥まで入ってるぅ……っ!」

キャラット
「王子様……王子様ぁ……っ!!」

キャラットの嬌声が、愚息の奥、
腰の中心に宿った快楽の渦に、甘露のように染み渡る。

一度はせき止めた精液の奔流だったが、
キャラットとの交わりにおいては、
斯様な小細工など、意味をなさないのかもしれない。

キャラット
「いいよ……だいじょうぶ……、
だって……んやぁああっ……まだ、雨は止まないもん……っ」

キャラット
「何度だって……僕に出していいから……、
だから王子様……ひぁっ……我慢……しなくていいんだよ……?」

キャラット
「王子様がイっちゃったら、
僕がまた、元気にして……んやっ……あげりゅ……からぁ……っ」

キャラットの誘いは、実に抗いがたいものだった。

甘い言葉に導かれるように、
キャラットを抱き上げる腕に力がこもり、
腰を振る速度も際限なく上がっていく。

キャラット
「んやぁあぁああ……っ!!
しゅごっ……ひぁっ……こりぇっ、しゅご……ひやぁあぁっ!?」

キャラット
「おうじ……さまぁ……っ!!
僕で……ぼくのなかで……イっひぇ……くらひゃ……っ」

もはや一秒も堪えきれない、そう感じた刹那に、
キャラットの膣肉が強く強く、肉棒を抱きしめて来る。

キャラット
「ひやぁ……ッ!! んぅぅぅッ!!」

キャラットの求めに応じるままに、
互いの絶頂が性器を通して循環するかのような快感を覚えながら、
彼女の最奥へと、溢れんばかりの精液を注ぎ込む。

あまりの快楽に力が抜けそうになるが、
しっかりと、キャラットの身体を抱きしめて、
俺達はしばらくそのままの姿勢で、呼吸を整えていた。

キャラット
「……ひぁ……ぅ……はぁ……」

キャラット
「こ……これ、おかしくなっちゃいそう……」

神妙な面持ちで、キャラットはそう言った。

キャラット
「この姿勢だとさ……僕、逃げられないでしょ……?」

両足が宙に浮いている以上、
キャラットはこちらに全てを預ける形になっている。

確かに逃げられないだろうが、
それがいったいどうしたというのだろうか……?

キャラット
「僕がさ、気持ちよすぎておかしくなっちゃっても、
王子様が許してくれるまで、逃げられないんだなぁって……」

キャラット
「今、そんなことを思い知った感じ……?」

その言葉に、もしや怖い思いをさせたのではと、
謝ろうとしたところを制して、
キャラットはこう、言葉を続けてきたのだった。

キャラット
「んーん、怖くないよ。むしろ……」

キャラット
「王子様に独り占めされてるみたい、だからさ、
こういうのも悪くないなーって、そう思ったんだ♪」