カナメ寝室1 シーンテキスト
この状況をどうしたものだろうか。と、
俺は一人考えていた。
まともにカナメと話した事がないと思った俺が、
彼女を部屋に呼んだまではいいのだが……。
なにせ、普段から滅多なことでは喋ることのない
彼女な為、今現在気まずい雰囲気が流れていた。
時間だけが過ぎていく中、彼女を見るが、
無表情のままだ。
カナメ
「……どうかしたの」
俺の視線に気づいたのか、彼女が尋ねる。
何でもない、と返してしまい、しまったと
後悔しつつ、またしても沈黙が流れる。
しかし――。と、俺は彼女を改めて見てみた。
漆黒の髪に滑らかな素肌。
露出多めのその服装は、動きやすさを追求しての
格好だろうが、彼女の体つきを余計に強調させる。
カナメ
「私が気になるの?」
黙ったまま、まじまじと見ていると
カナメが俺に淡々と尋ねる。
整えられた顔がこちらを見つめ、
衣服から覗く大きな胸がわずかに揺れる。
思わず息を飲むような体つきに、
俺のペニスがわずかに反応する。
カナメ
「……」
カナメの視線がわずかに下に向けられる。
彼女は何かを察したのか、
俺の股間に手を伸ばしてきた。
カナメ
「私が……気持ちよくしてあげる」
カナメがペニスを取り出し、まじまじと見つめる。
少しばかり硬さを帯びたそれを、彼女は自身の胸に
挟み込む。
とたんに背中にびりっと快感が走る。
なんせ着衣のままペニスを挟んでいるせいか、
胸元の網が直に触れる。
網目の凹凸がペニスに絡みつき、
胸の柔らかさだけじゃない、網目からの
刺激に俺は思わず息をもらした。
カナメ
「いっきに硬くなってる……。
これ、気持ちいいの?」
彼女が胸を揉みしだき、俺の腰がわずかに浮く。
カナメ
「王子の息が荒くなっていってる……」
俺の様子を伺いつつ、カナメがペニスを責め立てる。
網が竿をなぞる刺激で、思いがけずイってしまいそうになる。
カナメ
「ここをこうされると弱いと、本で読んだ覚えがある」
そう言って、彼女が玉を揉み始める。
胸の温かさと網の刺激に、ペニスの
硬さが徐々に増していく。
彼女が大きな胸を器用に動かすと、
竿を通って亀頭へ欲が流れていく。
カナメ
「んっ……、こう、かな……」
感情を表に出さない彼女だが、
しかし胸を揉みあげるその顔は
わずかに紅潮しているように見える。
カナメ
「こんなに間近で、男の人の
こういったものを見ることがないせいかな……。
なんだか、変な気分になってくる」
言葉は少ないが、ペニスを包む胸の動きは
止まることなく強弱をつけている。
ペニスの裏の筋に網がぞわっと伝い、
イきそうになるのを堪える。
カナメ
「我慢しなくていいよ……。
このまま、出して……?」
彼女は先ほどよりも胸を激しくさせ、
布と網が一気にペニスを責め立てる。
亀頭からは我慢汁が溢れ、
彼女の汗と混じり合い卑猥な音を響かせる。
カナメ
「あっ、すごい、びくびくして……。
なんだろうこの匂い。
不思議と嗅ぎたくなる……」
初めて嗅ぐ香りに彼女が目を細める。
カナメが胸をぐっと寄せた時、
亀頭からどぴゅっと精液が飛びだした。
カナメ
「あっ……」
飛び出した精液はカナメの胸元を汚し、
胸の隙間に流れていく。
カナメ
「ちゅっ……。不思議な味……。
王子の味……」
亀頭に残る精液を舐めつつ、
カナメがそう呟く。
その顔は相変わらずの無表情だが、
微かに赤いその顔は欲情しているように見えた。