カズハ寝室1 シーンテキスト
調べものをしていたせいか、
気付けば辺りは寝静まっていた。
自分の部屋に戻る途中、ふと物音がして
俺は歩みを止めた。
そこはカズハの部屋で、かすかにドアが開いていた。
中から話し声と物音がし、俺は意を決して隙間から
部屋の中を覗き込んだ。
カズハ
「ぁあっ……」
ぎしっとベッドをきしませ、カズハの口から
声が漏れた。
その声はいつも聞いている声とは違う、
甘い声だ。
カズハ
「ふぁ、ん……、王子……っ」
彼女から呼ばれバレたかと思ったが、
呟いただけのようだ。
カズハ
「お慕いして、おります……王子……、
んっ……、んぁ……っ」
カズハ
「カズハは……、初めてお会いした時からっ、
王子を……んぁあっ」
自分の手で胸もまさぐり、
空いた手は下半身に伸びていた。
衣服が着くずれて露わになる彼女の胸は大きく、
突起はぴんと張っていた。
カズハ
「王、子……っ、ぁっ、こんなはしたないカズハを、
ふぁッ……」
突起を摘みつつ、もう片方は秘部を弄っているのか
くちゅくちゅと音が聞こえてきた。
カズハ
「ぁあ……ッ王子の指で……こんなふうにっ、
あっ……、かき、まわして……っ」
カズハ
「ふ、ぁッ……、気持ち、い、い……、
んぅ……っ」
彼女の顔は悦に満ち、だんだんとその行為が
激しさを増していく。
カズハ
「王子……、王子……」
自分の名を呼びつつ自慰を行う彼女に、
俺の鼓動が早くなっていくのを感じる。
カズハ
「王子を想うだけでっ……、カズハのここはもう……
こんなに濡れて、おります……」
カズハ
「王子に触れられたら、どんなに、んぁっ……
いいでしょう……」
カズハ
「あっ、ここっ……、いい……っ!」
自分の一番感じるところを見つけたのか、
手の動きが早くなった。
ぎしぎしとベッドのきしみがより強くなり、
彼女の喘ぎ声もいっそう高くなっていく。
カズハ
「王子っ……、王子……ぃっ……、
本当なら、こんなこと……。
でも、ぁあ、んっ、止まらないんですぅ……っ!」
胸の突起を先ほどよりも強く摘み上げ、
秘部をまさぐる手は彼女を絶頂へと導いていく。
カズハ
「あっ、あんッ、あっ、あッ……!
王子っ……! 王子ぃいい……!」
その瞬間彼女の体がびくっと震える。
目を細め、口からよだれをたらしながら
彼女の体が数回痙攣した。
カズハ
「ふぁっ、あっ……」
絶頂を迎え、虚ろな目をしたカズハが
荒い息を整える。
カズハ
「こんなにも、王子をお慕いしているのに……、
なぜカズハは……」
カズハ
「カズハには、王子のような地位など、
何も持っていない……。
ただの部下でしかないなんて……」
自分の指先についた愛液を見つめながら、
彼女が眉を寄せながら呟いた。
その彼女の想いに俺は目を伏せる。
互いの立場に苦悩する彼女に俺はかける言葉が
見つからず、その場を後にした。