カスミ寝室1 シーンテキスト
カスミ
「わぁ、これが王子さまの……とても温かいのですね……」
取り出した一物を小さな手で握ると、
少女はうっとりと頬を染めた。
細い五指が竿に巻き付き、
少し冷えたその感触に、俺は思わず溜息を漏らす。
カスミ
「それに……全体は硬くなっているのに、
先っぽは柔らかくて……とても不思議な感触です」
空いた手の指先で亀頭を優しく揉みながら、
カスミは興味深そうに可憐な顔を愚息に寄せる。
熱く湿った吐息が根本の毛をそよがせ、
その生々しい感覚に背中がゾクリと総毛立つ。
カスミ
「ふふ……光栄です、王子さま。
妖怪であるこのカスミに、
興奮してくださっているのですね?」
ぬらりひょんの愛人の娘を自称する少女は、
言いながら着物の胸元をはだけ、
小ぶりな乳房を露わにした。
夜分遅くにふらりと寝所を訪れ、
奉仕をさせてほしいと願い出てきた時には面食らったが、
なかなかどうして、積極的な少女であるようだ。
カスミ
「ええ。カスミは、カスミのお母さまと同じように、
この御方、と決めた殿方の側室になりたいのです」
カスミ
「そして、主と決めた殿方に夜伽をすることは、
側室としての大事な役目……」
カスミ
「ですから、その役目においては、
カスミは誰にも負けたくないのです」
カスミ
「……たとえその相手が、カスミの義姉であり、
かつての妖怪総大将、ぬらりひょんの正室の娘である
姉さまだったとしても……」
言われたことの意味について俺が思考を巡らせていると、
竿を握ったカスミの手がおずおずと上下に動き始めた。
カスミ
「んっ、しょ……王子さま、いかがですか?
こうしたことは、まだ不慣れなもので、
実は少し緊張しているのですが……」
カスミ
「ん、ふ……んんっ……。
あの……どうしたらより気持ちいいか、
ご要望があれば、おっしゃってくださいね……?」
言われた俺は、先端から根本へかけて
まんべんなくこすりあげて欲しい、と要望を伝える。
カスミはうなずき、優しい手つきで
ゆっくりと大きく手を動かしはじめた。
快感の高まりとともに、
カスミの丁寧な奉仕に対する嬉しさが募り、
愚息が悦びに打ち震える。
カスミ
「ひゃっ!? お……おち○ちんがびくびくって、
手の中で動きはじめました……。
これって……気持ちいいということでしょうか?」
俺が頷き、艶やかな黒髪を撫でてやると、
カスミは嬉しそうに目を細め、
それから熱っぽい視線を愚息に注いだ。
カスミ
「えへへ……嬉しいです。
カスミもなんだか……王子さまのおち○ちんが
可愛らしく思えてきてしまいました……」
そう言うとカスミは、
ふいに俺の男根に顔を寄せて
愛おしげに頬ずりをしはじめた。
柔らかな頬と、亀頭をくすぐる髪先の感触に、
狂おしいほどの愛しさが込み上げ、愚息が悦び尖る。
カスミ
「ん……ふぁぁ……っ。
なんだか……胸の奥がキュゥってなって、
身体が……熱く……はぁぁ……んっ、ふぁあ……」
カスミも興奮してきたのか、奉仕する手にも熱がこもる。
その情熱にあてられて、竿の根本から全身へと
温かさが波紋のように広がっていくのを感じた。
カスミ
「はぁ……はぁ……な、なぜでしょう……。
も、もっと王子さまに気持ちよくなっていただきたいのに、
なんだかカスミのほうが……興奮してきて……」
カスミ
「んっ……はぁ……ど、どうですか、王子さま……。
姉さまと比べれば、つたない奉仕かもしれませんが……
カスミも、もっと……ん、ふぁぁっ……」
熱い吐息を漏らしながら、
カスミは懸命に手を動かしてくれる。
いつしか、熱くなった鈴口からは
先走りがにじみ出しはじめていた。
カスミ
「きゃっ!? 先っぽから、透明な液体が出てきました。
もしかして……これが精液というものなのでしょうか?」
俺は首を横に振り、
それは快感が高まってくると出てくるものなのだと説明する。
カスミ
「……で、では……これは王子さまが
気持ちよくなってくださっている証拠なのですね?
ふふ……とても嬉しいです……♪」
カスミは微笑むと、我慢汁を自らの指につけ、
裏筋をなぞるように肉棒を濡らしていく。
くちゅくちゅと粘着質な音が部屋に響いた。
カスミ
「えへへ……滑りがよくなりました。
これなら、もっと速くしごいても大丈夫そうですね……」
ちらり、と期待に満ちた視線で俺を見上げる。
そんなカスミに頷きを返すと、
彼女は我が意を得たりと言わんばかりに、
嬉しげに手の動きを速めていく。
カスミ
「はぁ……はぁ……っ。
王子さまの……とても不思議な匂いがします」
カスミ
「嗅いでいるだけで……んぅっ……、
カスミのアソコも、なんだか熱く疼いてくるような……」
カスミ
「ん……ふぁ……お汁がいっぱい出てきて、
カスミの手がべちょべちょです……」
カスミ
「で……でも、これって……、
王子さまがそれだけ気持ちよくなって
くださっているということなんですよね……?」
カスミ
「それなら、もっと……っ」
そう言うとカスミは、肉竿を握る手の力を強め、
カリ首の段差が裏返るほどに激しく手筒を動かしはじめた。
鮮烈すぎる快感に耐えきれず、俺が声をもらすと、
カスミは淫らな笑みを浮かべ、さらにしごく速度を上げる。
著しい快感が電流のように総身を貫き、
煮えたぎった欲望が腰奥から竿の先へと上りはじめる。
カスミ
「ひゃっ!? お、王子さまのが……、
ピクピクって、お魚みたいに跳ねてます……っ。
今度こそ、その……せ、精液が出るんでしょうか……?」
俺は頷き、顔を愚息から離すように伝える。
するとカスミは瞳を輝かせ、
紅潮した顔をかえって亀頭に近づけていく。
カスミ
「はぁ、はぁ……っ。
み、見せてください……カスミに、王子さまの……、
可愛いおち○ちんから、精液が出るところを……っ」
その言葉の通り、
カスミは精液を絞り出そうとするかのように
激しく手筒を上下させて肉棒を苛む。
射精感が急速にこみ上げ、
高みへ昇ることを示すかのように、
腰が勝手に浮き上がった。
カスミ
「あぁ……すごい……王子さま、そんなに腰を……っ。
もうすぐなんですね……嬉しい……っ」
カスミ
「はぁ、はぁっ……王子さま……たくさん射精して……っ、
きもちよく……なってください……っ!」
カスミの求めに応じるかのように、
熱く濃厚な白濁液が竿の先端から勢いよくほとばしった。
カスミ
「あああっ……すごいっっ……!!
こんなに、たくさんっ……」
カスミはしばらくのあいだ、恍惚とした表情で、
手と顔にかかった精液を愛おしそうに眺めていた。
カスミ
「これが、王子さまの……赤ちゃんのもと……。
ん……少し苦くて、不思議な味……」
口元に付着した白濁を小さな舌が舐め取り、
やがてこくんと喉を鳴らす。
そのあまりの淫らさに、
胸の裡で情火が再び燃え上がったが、
俺はそれを無視して、彼女の頬に付着した粘液を指で拭った。
カスミ
「……ふふっ。
やっぱりお優しいんですね、王子さまって。
姉さまから聞いていたとおりです……」
そう囁きつつ身を寄せてきたカスミは、
俺の肩にちょこんと頭を乗せると、
まだ興奮の残る熱っぽい瞳で俺を見上げてくる。
カスミ
「……決めました、姉さま。
カスミは、この御方の側室になります」
独り言のように囁かれた言葉を不審に思い、
側室とはどういうことだと問いただそうとすると、
カスミは笑みを浮かべてはぐらかした。
カスミ
「……ふふ、ただの独り言です。
それより、次はもっと気持ちよくして差し上げますね?」
カスミ
「姉さまにも――いえ、どなたにも負けないくらい、
王子さまにご満足いただけるように……」
そう言ってカスミは艶然と微笑み、秋波を送ってくる。
俺は、また今度な、とカスミの頭をなでてやりながら、
カスミが口にした側室という言葉の意味について、
ぼんやりと思考を巡らせるのだった。