エクス寝室1 シーンテキスト

エクス
「……っ……んん、
は、ぁっ……ンっ……ぁあっ」

ある夜、城内を見回りがてら散歩していると、
ふとどこからか苦しげな声が聞こえることに気が付いた。

何事かと思い、声のする方向へと向かっていくと、
エクスの部屋の前へと行き着く。

そうしてドアの隙間から、中の様子を覗いた途端、
思わず俺は己の目を疑った。

エクス
「んんっ……ん……ふぁあ、ぁ、あぁっ、はぁぁッ……。
や……もう、こんなにあふれて……ふ、ぅぅん……っ」

視界に飛び込んできたのは、
寝台に仰向けになり、自らの秘部を指でなぞりあげる
エクスのあられもない姿。

最高位の神官であり、清廉という言葉が誰よりも似合うエクスが、
淫らに表情を崩し、嬌声を押し殺しつつ喘いでいる。

そんな彼女の痴態に、不敬なこととは思いつつも、
むらむらと情欲が沸き立っていった。

エクス
「ふぁ、あっ、あぁあん……い、いけません、エクス……、
アイギス様に捧げた、この……清い身体に……っ、
こ、こんないやらしいことをしては……や、あ、あぁあっ……」

エクス
「や……ど、どうして……んんっ、指、止まらない……っ。
こ、こんなこと……はぁぁ、前は、興味なかったのに……っ」

エクス
「ダメ、ダメです……そんな……ふぁあ、あ、あぅぅ……ッ、
な、中に、指なんか挿れたら……ぁあっ、あ……あぁああ……ッ」

イヤイヤと首を横に振るエクス自身とは裏腹に、
彼女の指は容赦なく小さな膣口の奥へと侵入していく。

淫らな光景に目を惹かれつつも、誰にでも秘め事はあるものだと、
俺は湧き上がる情欲をこらえ、その場を離れようとした。

しかし――。

エクス
「はぁ、はぁっ……うぅぅ……お、王子様のせいですよ?
王子様が……んんっ、さ、最近会いに来てくださらないから……」

急に背後から俺に話しかけるかのような声が聞こえ、
俺はぎくりとして足を止めた。

エクス
「……お、王子様ったら、あの日以来……、
ちっともご相談に来てくださらないんですから……」

エクス
「私……また二人きりでお会いしたくて……、
ずっと……んぅンッ……ずっと、こうして……、
明かりを点けて……んふぅっ……お待ちしておりましたのに……」

エクスの言葉を聞いた俺は、
以前に彼女の部屋を訪れ、相談を聞いてもらったことを思い出す。

あの日のエクスは俺の悩みを真剣に聞いてくれて、
そんな彼女の優しさに俺もずいぶんと甘えてしまったものだ。

年甲斐もなく甘えてしまったことが
後になって気恥ずかしくなった俺は、
それ以来エクスと二人きりで会うことを控えていたのだった。

エクス
「はぁ、はぁ……んんっ……、
こんな破廉恥なこと、早くやめなくては……」

自分に言い聞かせるように呟きながら、
エクスは恥唇に咥えこまれた指をゆっくりと引き抜いていく。

ヒクつく蜜穴から透明な液がトロリと垂れ落ち、
尻の丸みに沿って緩やかな弧を描いた。

エクス
「この身も、この心も、すべてアイギス様に捧げしもの……。
それを……んんっ、こんな風に……ふぁ、あ、あぁんっ……、
欲望に負けて……淫らに穢してしまうなんて……」

膣から引き抜いた指で親指に触れて離し、
愛液が糸を引く様子を切なげに目を細めて見つめる。

エクス
「あぁ……けれど、アイギス様……。
私……あの日、あの夜から……んんんっ……、
王子様のことを考えると……んッ、こ、ココが、熱くなって……」

尊崇する神に語りかけるように呟きながら、
エクスはその神に示すかのように
自ら恥唇を割って桃色の粘膜を外気に晒す。

エクス
「ぐすっ……アイギス様……私、ひどく切ないのです……」

エクス
「王子様に会いたくて……そのお顔を一目見たくて……っ、
そのお声を……ん、んんっ……一言、聞きたくて……っ」

気づけばエクスの指は、赤く腫れ上がった陰核を
包皮の上から丹念に撫で上げはじめていた。

エクス
「ふぁぁ、あっ、あぁあっ……王子様ぁ……っ。
抱きしめてほしい、なんて事は言いません……。
ただ、会いたい……んんっ……会いたいのです……っ」

エクスの明け透けな告白に耳を傾けながら、
俺は彼女の秘められた想いに驚くと同時に、
恥ずかしがって彼女と会うことを避けていた己を責めた。

やるせない想いを持て余したまま、
エクスが陰核への愛撫を続ける様子を呆然と眺めていると、
やがて、彼女の指が再び膣口へ潜り込み始めたのに気づく。

エクス
「んッ……ふぁあっ、あ、あぁぁ……っ。
や、また指が、勝手に……んんんンン……ッ」

エクス
「あ、アイギス様……んンッ……お、お赦しください……っ。
私……もう、止められません……ふぁ、あ、あぁん……っ」

天井を仰ぎ、美しい碧眼からはらはらと涙をこぼしながら、
エクスは開き直ったように指を激しく、そして淫らに動かし始めた。

エクス
「んぁあっ、あっ、あはぁあっ、あンッ、あぁあアン……っ。
あぁあっ、イイっ、アソコ、ぐちゅぐちゅで……ふぁあっ、
あぁん、王子様ぁ……気持ち、イイです……っんん……ッ!」

急に強まった快楽に驚いたように、
エクスの腰が寝台の上で大きく跳ねる。

エクス
「はぁあ……お、王子様ぁ……っ。
私のこと、もっと、見て……ふぁあ、ぁ、あぁん……っ!」

見て、というエクスの言葉にドキリとするが、
彼女はいまだに俺に気付いているわけではなさそうだった。

ただひたすらに快楽に没頭するエクスから、
次第に目が離せなくなっていく。

エクス
「あ……はぁっ……んんっ……。
こ、こんなこと、いけないことだとわかっているのに……。
んぅ……はぁぁっ……アイギス様、お赦しを……っ」

エクスは露出させた自らの乳房を撫で回しながら、
泣き出しそうな、か細い声で自らの神に許しを請う。

エクス
「んぁ、はっ、ぁぁあ……んんンっ……。
やぁん……ち、乳首……こんなに、膨らんで……。
ひゃうッ……! さ、触ると、ぴりぴりして……っ」

エクスは自らの乳輪をなぞるように焦らしながら、
おもむろにちょこんと勃った乳首に触れた。

ぷくりと張り出したそれを指の腹で撫であげる。

エクス
「んンッ……きもち、いいっ……ふぁっ、ああぁっ……!
こんな……こんな破廉恥なこと……してはいけないことなのに……」

エクス
「ぁ、あぁんっ……や、ぁ、あはぁぁ……ッ!
女神様……アイギス様、お赦しください……ん、ぁっ……。
お赦しを……っ、ふぁ、あ、んんっ……んぁあ、あぁあ……ッ」

エクス
「王子様のことを想うと、こんなに……濡れて……。
あ、ふぁあっ……気持ちいい……気持ちいいですぅっ……」

エクスは身をよじり、天井を仰ぎながら嬌声をあげる。

自らの背徳に罪悪感を抱きつつも、欲望に抗えぬ彼女の姿は、
獣欲に身を任せているにも関わらず、どこか神秘的だった。

エクス
「ふぁ、あっ……あ、あっ……王子っ、王子様っ……!
私、どうにかなってしまいそうですっ……あっ、あぁ……ッ!」

至高の瞬間に向けて、自身を弄るエクスの指の動きは
徐々に速く、激しいものになっていく。

エクス
「あぁあッ、おうじさま、来て……んんっ、キてください……ッ!」

エクス
「あっ、ふぁ、あぁあ、アンっ、あはぁあぁ……っ!
き、来ます……んぅぅんッ、おうじさま、あっ、あぁあッ、
クるっ……ンッ、んぅんん……すごいのキちゃうぅぅ……ッ!!」

一際高い嬌声があがり、
ビクン、と大きくエクスの身体が跳ねあがった。

激しい絶頂を迎えた彼女は、しばらくその余韻に震え、
同時に大きく肩を揺らして荒い息を整え始める。

エクス
「ふぁあッ、はぁっ、はあっ……。
あぁ……とうとう、達してしまいました……」

エクス
「……ですが、もし…………、
もし、この指が……王子様の、お……オチ○チンだったら……、
私は……どうなってしまうのでしょう……?」

切なげに吐息をもらしながら、
エクスは愛液にまみれた指を舌で舐め取り、口に含んだ。

だが、やがてその蕩けた瞳に涙を浮かべると、
彼女は手を祈りの形に変えてその場にひざまずいた。

エクス
「女神様……罪深き私を、どうかお赦しください……」

エクス
「神聖なるアイギス様の僕であるにも関わらず、
王子様に……犯されることを夢見てしまった、
破廉恥な私を、どうか……」

己の神に涙を流して赦しを乞うエクスの姿を尻目に、
俺はやり場のない昂ぶりを持て余したまま
静かにその場を立ち去ったのだった。