イブキ寝室3 シーンテキスト

イブキ
「…………んっ、奥まで入ったぞ」

燭台の灯りに照らされて、
イブキの肢体はどこか幻想的な色気を帯びている。

俺の愚息は、既に彼女の奥深くまで飲み込まれ、
優しく抱きしめられているかのような幸福感の内にあった。

イブキ
「キミは、こうしていると幸せそうな顔をするんだな」

イブキ
「ふふっ、見間違いなどするものか。
何度こんな風に、迸る劣情を慰めてやったと思っている」

イブキ
「その緩んだ表情、まるで赤子か、
愛しき者をその身に迎えた姫君のようだぞ」

姫君に例えるならば、
それはイブキの方こそが相応しいのではないだろうか。

そんなことを考えつつ、首を傾げていると、
イブキはきつく、膣口で肉棒を締め付けてきた。

イブキ
「今、何か良からぬことを考えたな?」

イブキ
「ははっ、キミの考えは手に取るようにわかるさ。
いや、分かるようになってきた……が正しいかな」

そんなことを言いながら、
イブキはゆったりと、その身体を上下に動かし始める。

柔らかな膣道に抱擁される感覚に加え、
幼き頃に、頭を優しく撫でてもらった時のような、
心の温かくなるような感覚が、じわりと心に広がっていく。

イブキ
「ずっと、キミを見ているんだ」

イブキ
「んっ……海軍の、指揮を執る者として、
部下として、まばゆく輝く英雄を追いかける者として……」

イブキ
「ふぁっ……それから……最近は、そうだな……」

イブキ
「女としても……か」

イブキ
「最初は軍内風紀の為だとか……色々言ったものだが」

イブキ
「今では……んぅっ……こうしてキミと交わるのを、
毎夜楽しみにしている私がいるのも……また事実だ」

イブキにそう言ってもらえるだけで、
火花のような愛おしさが、胸に広がっていく。

イブキが深い抽挿を繰り返す度に、
その火花は着実に大きくなっていき、
早くも本能という導火線にたどり着いてしまいそうだった。

イブキ
「なんだ、もう射精したいのか……?」

そんなことは無かった。

こうしてイブキが俺を抱いてくれているのだ。
彼女の柔らかな身体と、その温もりを、
まだまだ感じていたいのだから。

イブキ
「んっ、ふぁ……っ!
……まったく、そんな子犬のような目で見るんじゃない」

イブキ
「もちろん、一度や二度で終わらせたりはしないさ。
んぅっ……キミだって、今夜は眠るつもりはないのだろう?」

イブキ
「……私となら、朝までどころか次の朝までいける、だと……?」

イブキ
「ははっ、豪毅なものだ。
しかし……あぁっ……その言葉……んっ……私も同意するよ」

イブキ
「どうしてだろうな……ひぁぅっ……んっ、
こうしていると……こうして、キミと繋がっていると……」

イブキ
「…………安心するんだ」

イブキははにかみながら、そんな事を言ってくれる。

それはこちらの胸中にある感覚と、きっと同じものだろう。

イブキ
「ふふっ、そうだと良いな。
んっ……本当に、心の底からそう思う」

イブキ
「…………ん?
ははっ、今の言葉がそんなに嬉しかったのか?」

イブキ
「私の中で……んぁあっ……一回り大きくなったぞ……?」

愚息にさらなる血液と欲望が流れ込んだのは、
否定できない事実だった。

しかしそれも、イブキが何時になく、
甘く温かな言葉をかけてくれるのが原因なのだが……。

イブキ
「つまり、私で興奮してくれたんだろう……?」

イブキ
「否定はしない、という顔だな。
んっ……それなら……もっともっと、気持ちよくしてやろう」

イブキはこちらの腹に手を付いて、
抽挿の速度を更に上げつつ、肉棒を締め付ける。

優しい抱擁はそのままに、
小刻みに肉茎を締め付けてくる刺激が、
否応なく射精への欲求を高めていく。

イブキ
「だからっ……んぅっ……果てても良いと言っただろう……?」

イブキ
「何度だって……ひぁっ……絞ってやる、から……っ!」

しかし、ここで射精してしまえば、
目前の奇跡のように美しい光景が終わってしまうのだ。

今この一瞬、イブキの乳房が上下に激しく揺れ、
宝石のような瞳でこちらを見つめてくれているその様を、
俺はまだ見ていたかったのである。

イブキ
「ふぁあっ……ば、ばかもの……っ!
変な褒め方をするんじゃない……!!」

そうは言われても、華やかさと淫びさの調和の取れた、
イブキの大人びた色気から、
視線を外すことなど出来るはずがない。

むしろ肉棒に刻まれる幸せな快楽と、
目の前で跳ね踊る乳房という神秘的な状況を、
更に楽しみたいと願う方が自然な話だった。

イブキ
「ふぇ……っ、やっ、こら王子っ、動いちゃ――ッ!?」

思わず、真下から腰を跳ね上げていた。

イブキの子宮口を突き上げるように、
肉棒をその最奥へとぐりぐりと押し付け、
浅く引き抜いては再び行き止まりへと打ち込んでいく。

イブキ
「ふぁあっ……あっ、あぁああ……!?
こらっ、やめっ……ああぁ……っ!!」

イブキ
「今日は……私がキミを……んぅああぁあ……っ!!」

膣道による柔らかな抱擁は、
快楽によってきつく不規則な収縮に変貌している。

きゅうきゅうとイブキの膣口が反応を返してくれるのが、
何とも誇らしく、実に嬉しいものだった。

イブキ
「あっ、あ、あぁああっ……ひぁあああぁン……っ!!
これっ、これじゃ……お、王子っ、
私だけイっちゃう……じゃないかぁ……!!」

イブキ
「ひぁっ、ああぁっ、クるっ……きちゃうぅ……っ!!」

一際強い締め付けが、肉棒を襲う。

イブキとて、まだ果ててはいないだろう。
きっとこれは、同時に果てようという彼女なりの反撃なのだ。

イブキ
「当然……だっ……!!
一緒にイきたいに決まっているだろう……!?」

イブキ
「全部っ、全部私の……私の中にぃ……っ!
あぁあっ、ひぁっ、ひやぁあン……!?」

がくがくと震えるイブキの身体を、
両手で支えてやりながら、
とろとろに解れきった膣道を垂直に駆け抜ける。

イブキの甘い嬌声と吐息、しっとりとした柔らかな肌、
絡み合う視線と、繋がりあった秘部、
それら全てが、精液の防波堤を容易く破壊し――

イブキ
「んぅっ、あぁぁあああ……ッ!!
あっ、あああっ、ひやあぁ――ッ!!」

イブキは豊かな乳房を震わせ、
背をのけぞらせながら絶頂を迎える。

こちらも彼女の最奥、子宮の内部へと、
我慢し続けたが故のおびただしい量の精液を注ぎ込んでいった。

イブキ
「ふぁ……ぁ……ん……」

イブキ
「……はぁ……んっ…………ふぅ」

イブキ
「……ふふ、どれだけ出すんだ、キミは。
私のお腹にも……容量というものがあるんだぞ……?」

冗談めかした言葉と共に、
イブキは優しく、俺の頭を撫でてくれる。

どうしてか、自分が悪童にでもなったような気分で、
こんなに射精したのはイブキのせいもあるだろう、
と言い訳をしてみると、

イブキ
「……ふむ、それもそうか。
ならば嬉しいものだな……私に赤子を孕ませたいと、
キミの性器が必死になってくれた……ということだからな」

イブキ
「……つまりは、なんだ。
私を、魅力的な存在だと考えてくれたのだろう?」

イブキに魅力を感じない瞬間などあるだろうか。

深く頷いてみせると、イブキは誇らしげに微笑んで、

イブキ
「そんなに力強く同意されると、照れてしまうな……」

イブキ
「普段はキミを甘えさせる側だというのに、
少しだけ、甘えたくなってしまうじゃないか」

それも悪くないんじゃないかと、
首を傾げてみせると、イブキも真似るように首を傾げつつ、
こんな言葉を返してくれたのだった。

イブキ
「それなら次は、私が王子に甘えさせてもらおう。
キミの父性というものを見せてもらおうじゃないか」

イブキ
「――将来に備えて、な?」