イグニス寝室3 シーンテキスト

イグニス
「ぐっ……ぐぬぬぬ……」

イグニス
「うぅぅぅ~っ!!」

やけに良い香りがするな、
と思って目を覚ましたのは、およそ半刻前。

眠っている間に、俺の衣服は全て脱がされており、
イグニスは愚息が秘所に触れるか触れないか、
といったところで静止したまま、謎のうなり声をあげていた。

イグニス
「な、謎のうなり声って、アタシそんな獣とかじゃないし……!」

イグニス
「……えっ? 何してるんだって……見てわからない……?」

イグニス
「……王子を襲う直前で、何とかこらえてるの」

俺に夜這いをかけようとしたが、
それを紙一重で踏みとどまったと……?

イグニス
「そう! そうなの!
う、うぅぅ、でもお腹がうずうずして、
きゅんきゅんてして……こうして止まってるのが限界で……っ」

…………?

イグニス
「ど、どうしてそんな不思議そうな顔するのー!」

イグニス
「これでも必死なんだから……っ!
ちょっとでも気を抜いたら……う、うぅぅっ!!」

イグニス
「王子のこと考えてたら……急にぞくぞくしてきて……。
ま、まるで発情期みたいに……頭の中、ぐるぐるって、
王子とえっちな事したい、王子と子作りしたいって……!!」

本能と理性が対立したまま、
俺の上で呼吸を荒くするイグニスを見ていると、
愚息がむくむくと臨戦態勢になっていく。

イグニス
「ひぁああぁッ!?」

イグニス
「だ、だめぇ……だめなの、触っちゃ……入っちゃだめぇっ」

意図して触ったのではなく、勝手に愚息が起動して、
イグニスの秘所にその先端をめり込ませてしまったのだ。

イグニス
「ど、どうしてぇ……っ!?
アタシ触ってないし……ちゃんと触る前に止まってたのにぃ!!」

イグニス
「……ア、アタシが? とても色っぽい、から……?」

イグニス
「そ、そんな……だめっ、だめなのぉ!
ひぁっ……や、やだ……もう、抑えきれな――っ!!」

イグニス
「きゃぅぅぅ~~~~~ッ!!」

てらてらと愛液に濡れた秘所は、
肉棒を一息に、根本まで飲み込んでしまった。

これから始まるだろう快楽の宴に、
イグニスの蜜穴はびくびくと震え、
抽挿の開始を待ち望んでいるかのようだった。

イグニス
「やだ……やだよぅ……。
子供が出来たら……王子に嫌われちゃうのにぃ……」

イグニス
「戦えないアタシなんて……王子のそばにいる価値ないよぅ……」

――まだ、そんな誤解をしていたのか。

イグニス
「だって……ア、アタシ……王族とかじゃないし……」

イグニス
「戦えるから……アタシが戦士だから……うぅ、
王子は、アタシをそばに置いてくれてるんでしょ……?」

イグニス
「アタシじゃ……王子に釣り合わないもん……」

イグニス
「子供が出来て、戦えなくなったら……ぐすっ。
王子のそばに……いられなくなっちゃう……でしょ……?」

――そんな、

イグニス
「……ぐすっ……ふぇっ?」

――そんなわけがあるかァッ!!

イグニス
「ひにゃああぁんッ!?」

イグニス
「ひぁ――ッ!! んぅ~~~~~ッ!?」

勝手に誤解したまま、勝手に落ち込むイグニスの、
最奥をめがけて、全力で腰を打ち付ける。

劣情を抑え込み続けていたのだろうイグニスは、
ただ一度の垂直挿入のみで、絶頂へと至ったようだった。

イグニス
「あっ……ひぁあっ……!
ひゃっ……な、なんで……王子、どう……して……!?」

口で言っても誤解が解けないのなら、
愛しきイグニスに分からせるには、もはやこれしかあるまい。

イグニスに考える余裕を与えぬよう、
果てたばかりの蜜壺の中心めがけて、
高速かつ強烈な垂直抽挿を叩きつけ続ける。

イグニス
「ひぁっ、あぁああっ、ひにゃぁああんッ!?」

イグニス
「だめっ、だめぇえッ!?
子供出来ちゃう……赤ちゃんできちゃうぅぅっ!!」

イグニス
「ひぇっ? ひぁっ、ち、違う! 違うのぉ!
王子の赤ちゃん欲しいけど、欲しいけどぉ……っ!!」

イグニス
「だ、だめ、だめだよぉ……!
だってアタシ、んやぁっ……ただの戦士……だよ……?
お姫様でも……ひあぁあっ……貴族でもないんだよ……!?」

――それが、

イグニス
「そ、そりぇが……っ!?」

――それがどうしたァッ!!

イグニス
「ひにゃぁああぁああぁッ!?
ひあっ、あぁあぁッ、ら、らめっ、イっちゃ――ッ!!」

がくがくと全身を震わせ、
絶頂の最中にいるイグニスに、
容赦なく肉棒を叩き込み、更なる言葉と抽挿を重ねる。

イグニス
「ひゃぅうっ!? ひぁあっ……えっ、えぇっ!?」

イグニス
「い、い、いいいっ、一生離さないって!
い、今そう言った? 王子、そう言ったの……!?」

『イグニスが戦士だから』そんなどうでもいい事は、
彼女を側に置いている理由ではない。

イグニスと共に時間を過ごすこと、
それが掛け替えのない、尊いものだからこそ――

イグニス
「そ、それ……そりぇって……!!」

イグニス
「王子は……ひぁああっ……王子はアタシのことがぁっ!!」

イグニス
「好き……って……ひぁっ、んやぁああんっ!?
王子が、アタシをしゅきってこと……っ!?」

イグニス
「…………うっ、うぅぅ~!!」

イグニス
「……ぐすっ……ずびっ……うれしい……ひぁぁっ、
うれしいよぉ……っ……うわぁあん!!」

イグニス
「イくか泣くかどっちかにしろってぇ!
そんなの……そんなの無理だよぉ……!!」

イグニス
「ぐすっ……うぅ……ひぁああっ!
うー……わかっひゃ、わかったかりゃあっ!」

イグニスはぐしぐしと、手の甲で涙を拭い、
にぱっときらめく笑顔を見せて、

イグニス
「……そうと決まったら、いっぱいイかせてくれた、
仕返し……じゃなかった、お返しをしなくちゃ……!」

――何?

イグニス
「アタシがすごく悩んでるのに、
王子ったら平気な顔してガンガン突いてきたもんね」

イグニス
「だから……覚悟して……ねッ!!」

刹那、あまりに強烈すぎる膣口の収縮が、
肉棒の付け根に襲いかかった。

柔らかく俺を抱きとめたままの子宮口と、
がっちり食らいついて離れない膣口によって、
愚息はイグニスによる強烈な吸引の渦中にさらされる。

イグニス
「それっ……ひぁあっ、それそれぇっ!!
いっぱい気持ちよくしてあげるからね……!!」

イグニスは、一切の容赦なく、
俺の垂直抽挿を遥かに超えた力強さで腰を上下に振りながら、

イグニス
「ひぁっ……王子の、王子のことぉっ!
空っぽになっても、ぜーんぶ搾り取って……っ、
世界で一番きもちよーくしてあげるんだかりゃあっ!!」

絶頂など最早関係なく、
物理的に精液を絞り尽くされそうだった。

しかし、ここで負けるわけにはいかない。

こちらにも男性としての意地があるのだから……!!

イグニス
「ひやあぁあぁッ!? う、うそっ、うそぉっ!!
どうして……んやぁあっ、う、動けるの……!?
目一杯ぃ……締め付けてりゅのにぃ……っ!!」

強烈過ぎるイグニスの膣吸引に対抗すべく、
もはや絶頂を超え、精液を垂れ流し続ける肉棒を以て、
イグニスの最奥を貫き続ける。

脳髄を焼き尽くすような快感を覚えながらも、
それでもなお、肉棒が萎えるまで、
この動きを止めるつもりは無かった。

イグニス
「んやぁああっ!? せ、せーえきっ!
王子の精液っ、どくどくってぇっ……出てりゅのにぃ!」

イグニス
「どうしてっ……どうして硬いままなのぉ……!?」

射精を迎えても、肉棒がすぐに萎えるわけではない。

互いの想いを伝えあった今だからこそ、
イグニスには最高の快楽を与えてやりたいと、
そう強く決意して、全力を以て抽挿を繰り返す。

イグニス
「ひぁっ、んやぁあっ、ひみゃぁあああ――ッ!!
イっちゃう……イっちゃうぅぅっ……こ、これらめぇ……ッ!!」

イグニス
「イく……イっちゃう……ッ!
ひぁっ、あぁあァッ、イくッ、イっちゃ――ッ!!」

イグニス
「~~~~~~~ッ!?」

あまりにも強すぎる収縮が肉棒を襲い、
激痛を超えた、強烈な快楽が全身を駆け巡る。

絶頂を迎えたイグニスは、
とろけきった表情で虚空を見つめながら、
やがてぐったりと、こちらにしなだれかかって、

イグニス
「…………き……」

き?

イグニス
「気持ちよかったぁ……♪」

イグニス
「引け目も負い目も悩みも無しに、
大好きな人と子作りするのって、こんなに気持ちいいんだ……!」

イグニスの、輝かんばかりのきらめく笑顔は、
何よりも尊い宝物のように思える。

イグニス
「……あっ、でも、必ず出来るとは限らないんだっけ」

交われば必ず、子を授かるとは限らない。

イグニスの問いに、どこか寂しい想いを抱きながら、
ゆっくりと頷き返してみせた。

イグニス
「……つまり、えぇっと」

イグニス
「あぁっ! 分かった……!!」

そうして、いったいどうしたのかと問うより早く、
イグニスは満面の笑みで、とんでもない事を言ってきた。

イグニス
「王子、これから毎晩、百回ずつ子作りしようね♪」

――それは、

イグニス
「えっ? 干からびちゃう?
お、王子って……王子って子作りすると干からびちゃうの!?」

色々と、人間に関する知識も教えてやらねば。

そんな事を考えながら、
イグニスと二人で過ごす夜は、ゆっくりと過ぎていくのだった。